富士重工業株式会
I ステアリングレスポンシブヘッドライト (SRH)
通称名
フォレスター
車 両 型 式
DBA -S]5
DBA -S]G
1 概要(図 1-1)
エンジン型式
FB20
FA20
適 用 時 期 出典資料
20日.ll~新車解説書
サービスマニュアル
U8220J]
G8220J]
ステアリングレスポンシブヘッドライト (SRH: Steering Responsive Headlight)は、カーブや交差点でヘッ
ドランプのロービーム及びハイビームの照射方向を車速とステアリング舵角等からカーブの大きさを演算・
推定し、カーブに合わせて照射方向を進行方向に向けることで、視認性を高めている。また、光源として
LEDを採用している。
SRH機能は、オートヘッドランプレベラーcuが制御している。
図 1-1 ステアリングレスポンシブヘッドライト
-142 -
ー雲置~ヨ・・
2 構造・機能
1 ) システム配置図 (図 1-2)
)
1
(
(6)
( 1) ヘッドランプASSY.SRHスイブルアクチュエーター (6) コンビネーションメーター
-ヘッドランプレベラーアクチュエーター
(2) リヤ車高センサー (7) ボディ統合ユニ ット
(3) ヘッドランプリレー (HI) (8) データリンクコネク タ
(4) ヘッドランプリレー (Lo) (9) SRH OFFスイ ッチ
(5) オートヘッドランプレベラーcu (10) ヒューズ(lOA)
-オートヘッドランプレベラーcu電源
図 1-2 システム配置図
-143 -
e翠E軍司
2) 構成部品の構造・機能
(1) SRHスイブルアクチュ工ーター(図 Iー3)
・ヘッドランプASSY内に光軸を左右に動かすSRHスイブルアクチュエーターを搭載している。
'SRHスイブルアクチュエーターは、オートヘッドランプレベラーcuから LIN通信にて目標のスイブル角信
号を受信し、 SRHスイブルアクチュエーター内のモーターを作動させる。また、作動後の現在スイブル角
を返信する事でフィードバック制御を行っている。
'SRHスイブルアクチェーター故障時にはフェール信号をオートヘッドランプレベラーcuへ送信する。
光軸の作動
センターセンシM
SRHスイブルアクチュエーター
図 1-3 スイブルアクチュ工ーター
(2) SRH OFFスイッチ(図 Iー4)
'SRH機能の ON/OFFは、インストルメントパネルのSRHOFFスイッチによって任意に設定が可能。
'SRH機能の OFF中は、メーター内のSRHOFF表示灯、またはマルチインフォメーションディスプレイ内
のSRHOFF表示灯が点灯する。
'SRH機能を OFFにしても、イグニッションスイッチを OFFにし、再度ONにすると SRH機能は ONになる。
タイフ。Aメーター タイプBメーター
図1-4 SRH OFFスイッチ
-144 -
置謹重重'
3) システム構成図(図 1-5)
-オートヘッドランプレベラー CUは、 CAN通信で車速やステアリングアングル等の情報を得て、カーブの
大きさを演算・推定し、 LIN経由でスイブルアクチェエーターコントローラーへ送信してモーターを駆動す
る。
イグニッション電源
フロントコンビネーションライト
オートヘッドランフ。レベラー CU
目標スイブル角信号 1...
現在スイブル角信号 l フェール信号 i
一 一 一 電 源 l...1
レベリング制御信号 | =1 I ,.1
LED故障信号 |
スイブル
アクチュヱーター
コントローラー
リヤ車高センサー
車高センサー電源
車高センサ一信号
SRH OFFスイッチ|SRH肝ス川信号 h
1 ,.
レペリングアクチュエーター
LEDドライパーモジュール
ECU
+
今
一
一
一
一
一
一
一
一
一
一一一
ロ
可
一
一
一
信一
号一一号
力一
信一一信
出-
京
一
一
長
一-
要
一
一
婆
タ
-
断
一
一
断
一
一
診
一
一
診
冷
-
障
一
一
障
り-
故一一故
シ-
一
一
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一
一
-
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一
一
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一
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一
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一
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一
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速
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一
t一次ンラ一
~
山
一
車
ス
一
山
一
M
エク一
*テeィ統合ユニット
コンビネーションメーターVDC CU
TCU スバルセレクトモニター
図 I一5 システム構成図
4) システム作動
①スイブルアクチュエーターのセンタ一位置確認のために、イニシャライズを実施する。
車速Okm/hでエンジン始動時(アイドリングストップの再始動を除く)、ヘッドランプ点灯の有無にかかわ
らず、 SRHはイニシャライズを実行する。
イニシャライズ実行時は、左右のヘッドランプの光軸が内側、外側と動き、中央に戻る。
②SRH機能は以下の条件時に作動する。
-イニシャライズ完了後。
. SRH OFF表示灯消灯。
-車速8km/h以上で、ヘッドランプを点灯した車両前進時0
・MTモデルの場合は、ギヤシフト位置が12速ギヤ」以上*。
*条件が成立しSRH機能が作動した後は、ギヤシフトレバーを11速ギヤJにしても SRH機能の作動を継続する。車
両が停止した場合は、再度条件が成立しギヤシフトレバーを12速ギヤJ以上にするまでSRH機能は作動しない。
-145 -
置謹藍重'
5) オートヘッドランプレベラーcu入出力信号(図 1-6)
図 1-6 オートヘッドランプレベラーcu入出力信号
端子番号 内容 測定条件 基準値
1++ボディアース IG電源 イグニッションスイッチ ON 8~16V
2++ボディアース GND 常時 1 Q未満
3++ボディアース Rr車高センサー GND 常時 1Q未満
4 空き
5++ボディアース 右ヘッドライト故障信号 常時 1MQ以上
6 空き
7++ボディアースSRH信号(LIN)またはSRH&ADB信号
常時 1MQ以上(LIN)
8 空き
9++ボディアース SRH GNDまたはSRH&ADBGND 常時 1Q未満
10++ボディアース レペリングアクチュエーター電源 イグニッションスイッチ ON 1O~ 16V
11++ボディアース レベリングアクチュエーター GND 常時 1Q未満
12++ 3 Rr車高センサー電源 イグニッションスイッチ ON 4.75"-' 5.25V
13 空き
14 空き
15 空き
16++ボディアース 左ヘッドライト故障信号 常時 1MQ以上
ヘッドランプ消灯→点灯1V未満→l.0~ 14.4V
17 ++ボディアース レベリングアクチュエータ一信号 ヘッドランプ点灯、車高変化なし (17秒間)→車高を変化させ3秒以上保持
18 空き
19++ボディアース Rrセンサ一信号IG ON(乗員な し、荷物なし、車 約2.5V(車両状態により
両静止状態) 変化)
20 空き
21 空き
22++ボディアース SRH OFFスイッチスイッチ OFF→ ON(SRHOFF
1MQ以上→1Q未満時)
23++ボディアース CAN-H 常時 1MQ以上
24++ボディアース CAN-L 常時 1MQ以上
-146 -
3 点検・整備のポイント (図 1-7)
1 ) ダイアグコード (DTC)の点検
置謹重重'
システムに異常が発生した場合、 SRHOFF表示灯が点滅、または、マルチインフォメーションディスプレ
イ内のSRHOFF表示灯が点灯 し、 警告画面を表示する。この ような場合はスバルセレクトモニターを使用
してDTCを確認し、サービスマニュアルなどに従い故障診断を行う 。
タイプAメーター タイフ。Bメーター
E亘理哩盟・
図 1-7 ダイアグコード(DTC)の点検
SRH機能の採用により以下のDTCが追加されている。詳しくは、サービスマニュアルを参照すること。
DTC 項目 診断内容
B2908 SRHアクチュエーター異常(RH)アクチュエーター内部異常
B2909 SRHアクチュエ タ 異常(LH)
B2910 SRHアクチュエーターLIN通信異常(RH)アクチュエーターからのLINデーターが未着または異常値
B2911 SRHアクチュエ タ LIN通仏異常(LH)
2) オートヘッドランプレベラー CU等交換時の注意点
オートヘッドランプレベラーcuやシステムに関連する部品の脱着または交換を行ったときは、下記手順に
従って初期化または再初期化を行うこと。
ヨ至]初期化及び再初期化を行う前に、以下の事項を確認すること。
-平担な場所に停車しているか。
-タイヤの空気圧は正常か。
・荷物等は積まれていないか0
.燃料は満タンか。
-初期化、再初期化を行うかは以下を参照すること。
初期化 -オートヘッドランプレベラー CUを新品に交換した場合。
-オートヘッドランプレベラー CUを他車から交換した場合。
再初期化-サスペンションまわりの部品を脱着または交換した場合。
(クロスメンバー、フロ ントアーム、サブフレーム、ラテラルリ ンク、ハウジング、ストラッ ト等)
-リヤ車高センサーを交換または脱着した場合。
(1) 初期化
① イグニッションスイッチを ONにし、メーター内のSRHOFF表示灯が2回点滅を繰り返 していることを確
認する。
②イグニッションスイッチを OFFにする。
③車両を 2、3回上下に揺ら し、サスペンションを馴染ませる。
④運転席に 1人乗車する。
-147 -
.蓮霊童'
⑤イグニッションスイッチを ONにし、l.5秒以上20秒以内にライテイングスイッチを OFF→ ONを3回繰返
す。
⑥メーター内の SRHOFF表示灯が3回点滅し、その後消灯することを確認し、初期化が完了したことを確認
する。(この時、ヘッドランフ。光軸が一度下がった後、元に戻る。)
I ä~ I SRH OFF表示灯が3回点滅しない、または光軸動作しなかった場合は、オートヘッドランプレベラーcu、
車高センサー及びヘッドランプASSY聞において、ハーネスの断線・結線不良が考えられる。各部の点検及
び修理後、再度、初期化及び再初期化を行うこと。
⑦⑥を確認後、イグニッションスイッチを OFFにする。
③再度イグニッションスイッチを ONにし、l.5秒以上 10秒以内にライテイングスイッチを OFF→ ONを5回
以上繰り返す。
⑨ヘッドランフ。光軸が一度下がった後、元に戻ることを確認する。
⑩⑨を確認後、イグニッションスイッチを OFFにする。
⑪ライテイングスイッチを ONにする。
⑫エンジンを始動する。
⑬ヘッドランプ光軸が左右に動いた後、中央に戻ることを確認する。
⑬ヘッドランプの光軸調整*を行う 。
(2) 再初期化
①車両を 2、3回上下に揺らし、サスペンションを馴染ませる。
②運転席に 1人乗車する。
③イグニッションスイッチを ONにし、l.5秒以上 10秒以内にライテイングスイッチを OFF→ ONを5回以上
繰り返す。
④ヘッドランフ。光軸が一度下がった後、元に戻ることを確認する。
⑤④を確認後、 30秒間以内にイグニッションスイッチを OFFにする。
⑥再度イグニッションスイッチを ONにし、l.5秒以上 10秒以内にライティングスイッチを OFF→ ONを5回
以上繰返す。
⑦メーター内の SRHOFF表示灯が3回点滅し、その後消灯することを確認し、再初期化が完了したことを確
認する。 (この時、ヘッドランフ。光軸が一度下がった後、元に戻る。)
直~ SRH OFF表示灯が3回点滅しない、または光軸動作しなかった場合は、オートヘッドランプレベラーcu、
車高センサー及びヘッ ドランプASSY聞において、ハーネスの断線・結線不良が考えられる。各部の点検及
び修理後、再度、初期化及び再初期化を行うこと。
③エンジンを始動して、ヘッドランプ光軸が左右に動いた後、中央に戻ることを確認する。
⑨ヘッドランプの光軸調整*を行う 。
*ヘッドランプの光軸調整方法は、サービスマニュアルを参照すること。
3) アクティブテスト
スバルセレクトモニターを使用して以下のアクチュエータ一作動テストができる。
項 目 参考
右側SRHスイブルアクチュエ タ が作動する。右ステアリング、連動ヘッドランプ(SRH)
参考 SRHスイブルアクチュエーターの単体点検などに使用する。
左側SRHスイブルアクチュエ タ が作動する。左ステア リング連動ヘッドランプ(SRH)
参考 SRHスイブルアクチュエーターの単体点検などに使用する。
-148 -
E事E事面
E アダブティブドライビングビーム (ADB)
通称名
フォレスター
車両型式
DBA -S]5
DBA -S]G
1 概要(図 II-1)
エンジン型式
FB20
FA20
適 用 時 期
20日.ll~
出典資料
新車解説書
サービスマニュアル
U8220JJ
G8220JJ
アダプテイブドライピングビーム (ADB: Adaptive Driving Beam)は、フロントウインドウ上部に取り付
けられたアイサイト用ステレオカメラにより、対向車や先行車など前方の車両を検知し、ヘッドランプに内
蔵されたシェードによって前方車両に照射される部分を無段階かっ自動的に遮光しながら、その他の部分を
ハイビームで照射することで、対向車や先行車など、他の車両を舷惑させずにハイビームによる最大の視界
を確保する機能である。また、照射範囲の拡大で、夜間のアイサイト性能を向上することが可能となり、安
全性を高めている。
ADB機能は、ステアリングレスポンシブヘッドライト (SRH)とセット装着のシステムであり、オートヘッ
ドランプレベラーcuが制御している。
車両のいない範囲に
ハイビームを照射
図1I-1 アダプティブドライビングビーム
-149 -
置謹藍童書
2 構造・機能
1 ) システム配置図 (図 II-2)
(7) コンビネーションメーター
図II-2 システム配置図
150 -
ー事E蓮司
2) 構成部品の構造・機能
(1) ADBアクチュ工ーター (図II-3、4、5)
・ヘッドランプASSY内のADBアクチュエーターに組み込まれたロータリーシェードが回転することにより
遮光部を変化させ、配光を切り替える 0
・配光制御は、 LHヘッドランプ、 RHヘッドランプを別々に行い、検出した前方車両に追従して的確に遮光
範囲を可変する。
-円柱状のロータリーシェードの外周にハイビーム用、ロービーム用、配光可変用等、それぞれの配光を実現
するための形状が連続的に生成されている。
レンズ アクチュエーター
図1I-3 AD8アクチュ工ーター
db
(A)
三EEう(C)ド工、ンl
J
タ口
(E)
(D)
ハイビーム
三工こう(D) ,
C主主*モーターウェイ
・モーターウェイは、高速走行時に口一ビームの光軸を上昇させて、遠方視認性を向上させている。
図1I-4 シェード形状
-Ei
Fh1U
可
li
E'*~・
-連続的に生成されたロータリーシェードをモーターにて回転制御することによって、配光パターンを無段階
に可変することが可能となり、繋ぎ目の無い滑らかな作動を実現した。
回転方向を左右ヘッドランプ各々で適時調整することで、走行シーンに合った制御-モーターの回転速度や、
を可能としている。
.LHヘッドランプ、 RHヘッドランプは、それぞれ異なる形状のロータリーシェードを持ち、 LHヘッドラン
プのカットライン、 RHヘッドランプのカットラインを合成することで、遮光領域を生成する。
とこコξ主〉
2分割 Hiビームパターン
LHX 二コ/ム¥イRH
〉2:p手ィζコ~D、\ι~r l ヘ、よ~/ --,
42坐 -JH(し0)
'-ι/十干ーでメ L
| RHヘッドランプの照射範囲 | l m ッドランプの照射範囲 |
) I 伝~トライン(右)
左右ヘッドランプの合成照射範囲
イメージ図図II-5
またはマルチインフォメーション
ADB警告は表ステレオカメラの一時停止の場合は、
ADB表示灯・警告表示(図n-6)
-イグニッションスイッチを ONにすると点灯し、約2秒後に消灯する 0
・ADB機能の作動中は、メーター内のADB表示灯が点灯する。
. ADB機能に故障が発生した場合は、 LEDヘッドランプ警告灯が点灯、
ディスプレイ内の ADB警告灯が点灯し、警告メッセージを表示する。
-アイサイトシステム停止時は、 ADB機能も停止する。
示しない (ADB表示灯は消灯)。
(2)
警告表示
医盟理園EADB表示灯
ADB表示灯・警告表示
円/“
Fhd
可
Ei
図II-6
E事E軍司
3) システム構成図(図 II-7)
・ステレオカメラは、前方車両を検知し、遮光範囲等の情報をオートヘッドランプレベラーcuへ送信する 0
・オートヘッドランプレベラーcuは、 ADB機能がONになっている場合に、ステレオカメラからの遮光範囲
等の情報をもとに配光モードを判断し、ヘッドランプASSY内のADBアクチュエーターコン トローラーに
配光モード切り替え指示信号を送信する。
.ADBアクチュエーターコントローラーは指示された配光モードまでロータリーシェードを回転させ、シェー
ド現在位置信号を返信することでフィードパック制御を行っている。
. ADBアクチュエーター故障時にはフェール信号をオー トヘ ッドランプレベラーcuへ送信する。
初期化指示信号配光モード切り替え指示信号シェード目標位置信号
モーター速度信号 i' 初期化要求信号フヱール信号シェー ド現在位置信号
同一一一 :CAN通信線
一:しIN通信線
源一号
電一信
一一一
サ一サ
ン一ン
セ一セ
古同一吉同
車一車リヤ車高センサー
ヘッドランフ。ASSY
ADBアクチュエーター
コントローラー
里里.さ1'7")1,-竺j雪景--圃-!-・令
現在スイブル角信号 |
フェール信号 1
-J レペリング制御信号 I :
ぽ D故障信号 |
スイブル
アクチュエーター
コントローラーSRH OFFスイッチ
lSRH肝ス日信号h
J "
オート
ヘッドランフ。レベラ一 CU
レベリングアクチュエーター
LEDドライバーモジュール
テ、ィマースイッチポジション信号 | ライテイングスイッチポジション信号 i
l-一号 ; 二乙r:5'/7.ピ三三目立一一一令
!車速信号 ; 2 主fど乙JとこZ竺7:竺C竺竺Z竺f巳色一一一一一+
| リ山…/バトM一tい日一一4引ス以ス一駅恥即吋CωM一V円T一一一一一一一一一一一一一一一一一一7
ADB許可フラグ !
!一一号 i最右端検出角、車両識別信号 h
一一一一一一一一一一一一一一一一一-~I
CAN BUS
ボデ‘ィ統合ユニット
VDC CU
TCU
ステレオカメラ
| ω ヶーター出力信号 4
L一一一血盟主一一一一令|同一一一一一一一一一一一一一一一一一一一|
故障診断要求信号 l
コンビネーションメーター
スバルセレクトモニター
図ll-7 システム構成図
円、
uphd
'Ei
E事E軍司
4) システム作動
(1) 次の条件を満たした時にADB機能は作動する。 (図 II-8)
.ライテイングスイッチがIAUTOJの位置でヘッドラン
プが点灯している。
・デイマースイッチがIHighJの位置になっている。
. ADB機能作動中は、メーター内のADB表示灯が点灯す
る。
図II-8 ADB機能の作動
(2) 手動切り替え方法(図ll-9、10)
. ADB機能がONのとき、デイマースイッチをILowJの
位置にするとロービームに切り替わり ADB表示灯が消
灯する。
図II-9 手動切り替え方法①
. ADB機能がONのとき、ライテイングスイッチを歪Oの
位置にするとハイビームに切り替わり、 ADB表示灯が
消灯してハイビーム /パッシング表示灯が点灯する。
図Eー 10 手動切り替え方法②
(3) ADB自動切り替え条件
①ハイビームになる条件
-車速が約30km/h以上。
-対向車や先行車がいない、またはランプを点灯していないなど、車両前方が暗いとき 0
.急、なカーブではない。
②ロービームになる条件
-車速が約 15km/h以下
-自車前方に街灯が並んでいたり街中を走行中など、車両前方が明るいとき 0
.アイサイトが一時停止状態のとき。
③ADBになる条件
.車速が約30km/h以上。
-対向車または先行車がランプを点灯している 0
.車両前方が暗いとき。
-高速走行時にしばらくの問、対向車がいないとき。
5) 取り扱い上の注意
ADBを過信しないこと。運転者は常に自らの責任で周囲の状況に応じてライティングスイッチを操作する
こと。
①次の状況等では、 ADBが正しく作動しない場合がある
-見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき。
A可
Fhd
市
EEA
E事E蓮司
-他車が前方を横切ったとき。
-連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで対向車や先行車が見え隠れするとき。
②次の原因等により ADBが正しく作動しない場合がある。
-対向車または先行車のランプの明るさや色。
-対向車または先行車のランプが泥や雪などで汚れて見えないとき 0
.対向車または先行車の動きや向き。
-対向車または先行車のランプが片側のみ点灯しているとき 0
.対向車または先行車が二輪車のとき。
-車両前方にミラーや標識など、光を強く反射するものがあるとき 0
.急激な明るさ変化が連続するとき。
-道路状況(こう配やカーブ、路面状況)0
・乗車人数や荷物の量。
・アイサイトシステムが正しく機能していないとき。
③ADBを正しく作動させるために次のこと等を行わない。
-ステレオカメラに触れない。
-ステレオカメラに強い衝撃を与えない0
.ステレオカメラを分解しない。
・ステレオカメラにi夜体をかけない。
・ステレオカメラの近くのフロントガラスにステッカ一類を貼らない。
・ルームミラーや、ステレオカメラ周辺にスバルが指定した以外のアクセサリー用品を取り付けない0
.ダッシュボード上に物を置かない。
-詳細はiEyeSight取扱説明書」を参照すること。
Fhυ
FhU
14i
E翠E事面
6) オートヘッドランプレベラーcu入出力信号(図n-11)
図II-11 オートヘッドランプレベラーcu入出力信号
端子番号 内容 測定条件 基準値
1-ボディアース IG電源 イグニッションスイッチ ON 8~16V
2-ボディアース GND 常時 1Q未満
3-ボディアース Rr車高センサー GND 常時 1Q未満
4 空き
5-ボディアース 右ヘッドライ ト故障信号 常時 1MQ 以上
6 空き
7-ボディアースSRH信号(LIN)またはSRH&ADB信号
常時 1MQ 以上(LIN)
8 空き
9-ボディアース SRH GNDまたはSRH&ADBGND 常時 1 Q未満
10-ボディアース レベリングアクチュエーター電源 イグニッションスイッチ ON 10 ~ 16V
11-ボディアース レベリングアクチュエーター GND 常時 1 Q未満
12-3 Rr車高センサー電源 イグニッションスイッチ ON 4.75 ~ 5.25V
13 空き
14 空き
15 空き
16-ボディアース 左ヘッドライト故障信号 常時 1MQ 以上
17-ボディアース レベリングアクチュエータ一信号 ヘッドランプ消灯→点灯1V未満→l.0~ 14.4 V (17秒間)
ヘッドランプ点灯、車高変化なし
→車高を変化させ3秒以上保持
18 空き
19-ボディアース Rrセンサ一信号IG ON(乗員なし、荷物なし、車 約2.5V(車両状態により
両静止状態) 変化)
20 空き
21 空き
22-ボディアース SRH OFFスイッチスイッチ OFF→ ON(SRH OFF
1MQ 以上→1Q未満時)
23-ボディアース CAN-H 常時 1MQ 以上
24-ボディアース CAN-L 常時 1MQ以上
-156 -
隼事E重薗
3 点検・整備のポイン卜
1 ) ダイアグコード (DTC)の点検(図1I-12)
システムに異常が発生した場合、マルチインフォメーションディスプレイ内の ADB警告灯が点灯し、警告
画面を表示する。このような場合はスバルセレクトモニターを使用して DTCを確認し、サービスマニュア
ルなどに従い故障診断を行う 。
警告表示
ADB表示灯
匡週盟鹿田
ADB警告灯
図II-12 ダイアグコード(orc)の点検
ADB機能の採用により以下のDTCが追加されている。詳しくは、サービスマニュアルを参照すること。
DTC 項目 診断内容
B2912 ADBアクチュエーター異常(RH)アクチュエーター内部異常
B2913 ADBアクチュエ タ 異常(LH)
B2914 ADB通信異常(RH)アクチュエーターからのLINデーターが未着または異常値
B2915 ADB通信異常(LH)
2) オートヘッドランプレベラー CU等交換時の注意点
オートヘッドランプレベラー CUや、システムに関連する部品の脱着または交換を行ったときは、ステアリ
ングレスポンシブヘッドライト (SRH)に記載しである手順に従って初期化または再初期化を行うこと。
3) アクティブテスト
スバルセレクトモニターを使用して以下のアクチュエータ一作動テストができる。
項 目 参考
右側ADBアクチュエ タ が作動する。右アダプテイブドライピングビーム (ADB)
参考 ADBアクチュエーターの単体点検などに使用する。
左側ADBアクチュエータ が作動する。左アダプティブドライビングビーム (ADB)
参考 ADBアクチュエーターの単体点検などに使用する。
司
iFhd
-pよ