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第58号
2017/5/31
発行:早稲田大学大学院会計研究科
発行人:清水 孝
〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1
℡ 03-3208-8540 FAX 03-5273-4371
E-mail [email protected]
URL http://www.waseda.jp/accounting/
2017年4月1日(土)、国際会議場 井深大 記念ホールにて、会計研
究科の入学式が行われ、第13期生となる新入生が入学しました。
13期生83名(会計専門コース81名、高度会計専門コース2名)を迎えた今年の会計研究科入
学式。来賓に元あずさ監査法人理事長で現早稲田大学監事であられる佐藤正典様をお迎えして盛
大に挙行されました。また4月1日嘱任の栗原教授、篠原教授(いずれも後述)にも参列いただき
ました。同日は「履修・留学ガイダンス」「履修相談会」「クラス会」と開催され、最後は「新
入生歓迎会」を催し、同期の絆を深めていただきました。
希望に満ちた新入生。夢の実現に向けて頑張ってください。これからの2年間(1年間)、よろ
しくお願い致します。
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<新任教員紹介>
栗原 克文くりはら かつふみ
先生
【担当科目】
所得税法、消費税法、法人税法Ⅱ、租税法
実務ワークショップ、Corporate Tax Law
Workshop、租税法テーマ研究
プロフィール
学歴 早稲田大学政治経済学部卒業、
リーズ大学国際学修士課程修了
職歴 1991年国税庁入庁、大蔵省証券局企
業財務課係長、国税庁法人課税課課長
補佐、 長崎大学経済学部准教授、
税務大学校研究部国際支援室長、札幌
国税局・名古屋国税局課税第2部長、
国税不服審判所管理室長などを経て、
2017年4月から国税庁を研究休職し現
職
<新任教員紹介>
篠原 真しのはら まこと
先生
【担当科目】
監査A、監査B、監査C、監査の実務と応用
ワークショップ
プロフィール
1982年 慶應義塾大学法学部卒業
1984年 監査法人中央会計事務所入所、1991
年米国及び英国C&L出向、2000年大蔵
省金融企画局市場課、新日本有限責任
監査法人等を経て2017年4月より現
職。この間、2004年日本公認会計士協
会・理事及び監査基準委員会委員長、
2007年同・常務理事、2008年企業会計
審議会・監査部会臨時委員、
2010年財務会計基準機構・基準諮問会議委員。
研究テーマ・メッセージ
新 規 専 任 教 員 の ご 紹 介 今年度から新たに、栗原克文先生、篠原真先生が着任されましたので以下にご紹介します
実践的な税の知識を有した会計専門家を育成する
税制は経済情勢や社会の状況に大きく影響を受
けます。近年の経済取引の国際化や情報化の進
展、金融取引の多様化など、経済・社会の変化に
伴って、税制も大きく変容しています。また、ビ
ジネス環境をみても、経済取引と税は密接なつな
がりを有しており、税の観点は、個々の取引や事
業再編成を含め企業経営の判断をしていく上で不
可欠なものとなっています。
こうした中、会計の知識とともに税の知識を有
することは、将来会計専門家として活躍していく
際に、大きなアドバンテージになるはずです。主
要税目について、基本的仕組みや理論・計算に加
えて、主要裁判例など実践的な観点から学習し、
会計専門家としての税に関する実践的な能力を養
成していくことを意識しながら授業を進めて行き
たいと考えています。
監査について考えるとき、公認会計士試験に関
連して身につける知識に限らず、プロフェッ
ショナルとしての職業倫理や財務報告に関わる
サプライチェーンの様々なプレイヤーの動向な
ど、広い視野を持つことが大切です。
監査の実務経験や基準設定主体における経験を
生かして、これらについて皆さんとともに考え
て行きたいと思います。
研究テーマ・メッセージ
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若手会計士の本音~会計士になってよかったこと
ザ・ベストテン~(開催レポート)
会計研究科では、2017年4月5日(水)に「若手会計士の本音~会計士になってよかったことザ・ベストテン~」
というイベントを開催しました。公認会計士という職業の魅力、やりがい、ワークライフバランスなど受験予備
校の受講相談などでは聞けないような話を、これから会計士を目指す学生、少しでも興味のある学生などに伝
え、公認会計士を目指す裾野を広げることを目的としました。当日は、80名以上の方々が参加し、大いに盛り上
がりました。
あえて大手監査法人ではない若手会計士の本音
今回はあえて大手監査法人以外所属の公認会計士の方々にご登壇いただきました。阿世知夕加さん(優成監査法
人、会計研究科1期生)、田中良亮さん(仰星監査法人)、増馬崇之さん(監査法人保森会計事務所および訪問
介護リハビリステーション経営)の3名をパネラーとしてお迎えし、矢口、加藤の両講師をコーディネーターと
して、会計士になってよかった話を、冗談も交えながら本音トークを繰り広げました。
監査現場のエピソード
現場の様子や監査チーム一丸となって一つの目標に向かって仕事ができるため常に達成感を感じられる喜び、女
性会計士として育児休業や時短勤務を経た経験を踏まえ、働きやすい職場環境であること、また合格後は1年目
の新人といえども、現場においては会計専門家としてクライアントと接する必要があるなど多くのエピソードが
披露されました。
なかなか聞けないエピソード
今では誰もが知っているIT企業の経営者が有名になる前、従業員がまだ少なく空きスペースの多い事務所で対
面したエピソード、住宅ローンや事業ローンなどの融資を受ける際、公認会計士としての資格と相手を説得する
には何が必要かという実務経験が役立った話、会計士の恋愛事情では同業者が多いかも(?)という結婚相手の
探し方とタイミングのアドバイスなど、なかなか聞き逃せない話題が盛りだくさんでした。また、会計士を目指
すきっかけについては秋葉先生も巻き込んで、会場は盛り上がりました。
ベストテンの第1位
やりがいをもって自由に生きることができるというのがパネラー共通のメッセージのように感じました。「自分
の個性が受け入れてもらえる」「自分がやりたいことを主張できる職場」「中小監査法人だからこそ、多種多様
な業務に触れる機会がたくさんある」「監査法人のフルタイムで働く以外の選択肢もある」「自分の趣味の時間
を十分に確保できるだけの余裕がある充実した生活を送ることができる」などが多くのエピソードが挙げられま
した。
満員御礼&次回テーマ募集
パネルディスカッション終了後も、学生からパネラーで登壇した3名に対
して、遅い時間まで、直接質問をする学生も多く、積極的な姿勢が印象
的でした。また、参加者の一人からは「絶対に会計士の資格を取ってみ
たいです」とという言葉を聞くこともできました。学生の皆さんから聞
いてみたいテーマや企画などありましたら、お声掛けいただきまして、
今後もこのようなイベントを開催したいと思います。
(会計研究科 講師 矢口龍一・加藤大吾)
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毎学期恒例のイベントとなっている学生・教職員懇親会を下記のとおり開催いたします。学生同士で授業
や試験の情報交換をしたり、先生に進路などの相談をしたり、自由にお話が出来る場になるように計画してい
ます。是非、ご参加ください。
日 時 : 6月14日(水)18:30~20:00
会 場 : 大隈ガーデンハウス2階
参加申込 : 下記いずれかの方法でお申し込みください。
締 切 :6月1日(木) 17:00
①メールで、題名を「6月14日懇親会申込」とし、
学年・氏名を<[email protected]>に送信
②会計研究科事務所カウンターにて、参加申込書に記入する
会計研究科夏クォーター科目
追加・変更期間 夏クォーターに開講する科目の追加・取消を希望する場合、以下
の期間内にWeb科目登録システム から申請を行ってください。
期間終了以降の追加・取消は、その理由に関わらず一切受け付け
ません。
追加・取消期間:6月9日(金)9:00~6月15日(木)17:00
登録結果発表 :6月17日(土)9:00
申請方法の詳細については「科目登録の手引き 2017春」を会計
研究科のWebページにて確認してください。
夏季集中科目
【科目登録期間】
7月10日(月)9:00~7月14日
(金)17:00
登録結果発表:7月21日(金)9:00
期間終了以降の追加・取消は、その
理由に関わらず一切受け付けませ
ん。
情報を会計研究科ホームページに掲
載しました。履修希望者は必ず確認
してください。
https://www.waseda.jp/fcom/gsa/
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ICTを活用した授業のGood Practiceを表彰する『WASEDA e-Teaching Award』が実
施され、第5回となる今回は全学で6組(7名)の受賞者のうち、当研究科から、佐々木宏夫教
授、豊泉 洋教授の2名が表彰されました。表彰式は5月23日(火)に実施され、副総長から表彰
状と記念品(盾)の贈呈がありました。これにより、教員のモチベーションを高め、より
質の高い教育の提供、学習効果の向上に寄与することとなり、あわせてエントリーさ
れた教員やそのe-Teaching手法を早稲田大学の優れた教育事例として公開すること
で、本学の教育内容の透明化を図り、社会からの理解と評価を求めることにも繋がる
ことにもなります。両名の先生、おめでとうございました。なお、受賞事例は以下の
とおりです。
・佐々木教授『iPad+ノートアプリ+WiFiを電子黒板に活用。双方向に使えて記録も残
る』
・豊泉教授『iPadのノートアプリの活用で、学生をノートテイクから解放する』
先生方のより詳しい内容をお知りになりたい方は、以下のURLを参照ください。
https://www.waseda.jp/inst/ches/news/2017/05/27/1469/
「OLIS-早稲田大学保険フォーラム」が5月20日(土)に開催されました。
これはOILS(公益財団法人 アジア生命保険振興センター)が主体となって、生命保
険分野で国際的に活躍できる人材の育成を目的に各大学持ち回りで行っているもの
です。今回は当研究科の「アクチュアリープログラム新設」を機に、早稲田大学で
の開催となりました。当日は160名余の参加をいただき、引き続き開催された懇親会
においても100名規模の参加があり、当研究科に対する期待の表れか、過去最大の動
員数だったそうです。
2018年度からのアクチュアリープログラムは全学に開放する科目群となりますの
で、アクチュアリーに関心のある早大生の皆様は是非ご期待ください。