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〒231-8520横浜市中区山下町10番地ホテルニューグランド内

◉事務局TEL 045-664-2002E-mail jkynrc@cocoa.ocn.ne.jpURL http://www.rc-yokohama-naka.jp/

◉例会毎週金曜日12時30分ホテルニューグランド

2016~2017年度 国際ロータリーのテーマ

会 長副 会 長幹 事会報部会長

山 形 光 正橋 本 吉 行蕭   敬 意 永 持   健

シュタイナー教育で子供に美しい世界を 平成 28 年 9 月 23 日 第 1955 回 例会 記録

1. 開会〜来賓紹介開会〜合唱●●司会 菊池一行SAA●●開会・点鐘 山形光正会長●●合唱 「日も風も星も」 指揮:親睦部会德永福次会員

ゲスト●● 横山 義宏 様(横浜シュタイナー学園教師)●● 中島 美穂 様(横浜シュタイナー学園運営理事)●● 宮沢あけみ様(横浜シュタイナー学園保護者)●● 堺 友己枝様(中区肢体不自由児者父母の会会長)●● 大関 幸子 様(中区肢体不自由児者父母の会)

ビジター●● 濱田 賢治 君(横浜RC)●● 飯嶋 一晃 君(東京麹町RC)

▼出席状況

会員総数 免除者出席者 欠席者 免除者の内出席者 休会者 出席率

53名

15名

39 名

14名

12名

4名

78%

2. ビジター挨拶濱田 賢治 君(横浜RC・ホテルニューグランド社長)

ホテルニューグランドがリニューアル 耐震工事が無事に完了しまして、10月4日よりリニューアルオープンの運びとなりました。おかげさまで無事に工事は終了しましたが、来ていただくと「ほとんど変わってない」と感じられると思います。変えずに直すというのがものすごく大変なことで、お金も大変かかりました。清水建設さんのお力で非常にいい形に仕上がっておりますので、ぜひ楽しみにしてい

【目次】●● 1.開会〜来賓紹介.......P.1●● 2.ビジター挨拶............P.1●● 3.会長報告...................P.2 ●● 4.寄付...........................P.2●● 5.委員会報告...............P.2●● 6.幹事報告...................P.3●● 7.ニコニコボックス.....P.3●● 8.卓話...........................P.4●● 9.昼食メニュー紹介....P.8●● 10.今後の例会予定.......P.8

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ただきたいと思います。 お手元の資料にありますように、歴史的建造物の部分は変えておりませんが、本館1階の「イル・ジャルディーノ」や「ザ・カフェ」のあたりは耐震壁を作る関係で少しいじる必要があったため、これにあわせてかなりグレードアップした形で内装を変えております。

基本的には以前のテイストから変更しておりませんので、以前と比較して「どこが変わったか」「どこが変わっていないのか」を見ていただければと思います。 本館M3階の「ブライダルサロン」「パームルーム」●も、いい形に直してあります。 本館1階には「SOGOショップ」が新規オープンします。とくに横浜にこだわったファッションブランドを展開していただくことになっておりますのでぜひ見ていただければと思います。 そして、「レインボーボールルーム」部分は歴史的●建造物ですので、従来と寸分違わず、今までのままです。「いかに変わっていないか」をぜひ見てください。天井も昔のものと一切同じです。「天井をそのままに、いかに耐震補強をしたか」をお話しすると1時間くらいかかってしまいます。ホテルにはパネル等も用意しておりますので、ぜひおいでになって見ていただきたいと思っております。 長い間お世話になりました横浜市民の皆さんのために、これからさらに100年、200年としっかり営業を続けていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくご支援のほどをお願いいたします。

3. 会長報告[1] 会長・幹事研修会

 今週火曜日、ソシアにて今年から年2回となる「会長・幹事研修会」が開催され、私と蕭幹事が参加しました。「3か月経ちましたがリーダーシップをとるためにこの先どのようなことを考えていますか?」といった内容でスモールグループディスカッションを行いました。年代ごとの格差や人数による問題など、クラブごとにさまざまな問題があるといったことについて熱心な討論が行われました。

[2] 地区大会のディナーパーティ 600人のところ、現在は半分の300人ほどしか集まっていないとのことです。金子ガバナー補佐は今日は欠席ですが「私は出られないのですが、私のノルマがあるので、皆様に強烈にプッシュしてください」とのこと

でした。追加参加を募っておりますので、皆様ご協力よろしくお願いいたします。

[3] 立野高校80周年 立野高校出身の方、いらっしゃいますか? 齋藤さんと依田さんですね。タウンニュースによると今年80周年とのことで、立野高校出身者の方がいらっしゃればお話ししたいとのことです。

4. 寄付

5. 委員会報告親睦部会 松井部会長

勝沼日帰りバスツアーの集合時間 9月26日(月)に「勝沼醸造ワイナリー日帰りバスツアー」を行います。集合時間の最終確認です。ホテルニューグランド本館の山下公園側にバスを用意しております。8時45分に本館の入口、階段下の外にひさしがありますのでそちらにお集まりください。

親睦活動部会ゴルフ担当 高木委員

親睦ゴルフ大会にぜひ出席を 10月27日に「横浜RCvs横浜中・横浜山手・横浜本牧RC親睦ゴルフ大会」を開催いたします。当クラブからの参加者は現在10名です。現在のところ横浜山手RCさんが4名で、現在確定が14名となっています。現在10組を横浜RCさんが保土ヶ谷カントリーでご手配いただいているので、均等に分ければ「20、20」ということになるのですが、今現在、わが連合チーム

▼横浜市中区肢体不自由児者父母の会 堺様へ

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は14名です。出欠のご返事は9割方いただいておりますが、ご調整がつく方、未回答の方はぜひ出席で調整いただければと思います。当クラブは2連覇がかかっております。横浜RCは相当力を入れているという裏情報が入っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

社会奉仕委員会 青山委員長

肢体不自由者の寄付に感謝 本日締切にさせていただきました「中区肢体不自由者の寄付」の件、たくさんのご協力をいただきありがとうございます。商品と現金は5万円になりました。そのうち1000円は不明金で、たぶんお釣りを間違えたのではないかと思いますが、そちらは寄付に入れさせていただきます。

6. 幹事報告[1] 本日のポストイン●●第1954回例会会報(希望者のみ)●●第6回臨時理事役員会議事録●●地区大会第3回ロータリアン芸術祭・作品出店のお願い●●米山月間資料●●ニューグランド本館リニューアルオープンのご案内●●「インターシティ・ミーティング記録」正誤表

[2] 〜[4] 到着物について●●ロータリーリーダーのご案内●●神奈川県ロータリアン親睦テニス大会のご案内●●横浜市中区福祉協議会「レッツボラ」9月号

[5] 本日の100%テーブル▼2番テーブル

[6] 例会変更通知 例会変更通知は掲示板をご覧ください。

7. ニコニコボックス

◆ ビジター

濱田賢治 君(横浜RC) ホテルニューグランドの濱田です。長い間ご不便をおかけしていましたが、10月4日より新装オープンいたしますので、ご挨拶に参りました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

◆ 会員

山形会長、橋本副会長、蕭幹事 横浜シュタイナー学園の横山義之様、ようこそお越しくださいました。知識偏重の受験教育に対抗する自由教育の象徴的存在といわれているシュタイナー教育ですが、知らない方もたくさんいらっしゃいます。シュタイナー教育の真髄をぜひお聞かせください。

谷川操一 会員 横浜シュタイナー学園の皆様、本日の卓話よろしくお願いいたします。新しい教育の挑戦、興味を持ってお聞きします。

大谷卓雄 会員 ご存知ですか、ひとことメモ。葬儀の礼状のほか、人事異動の挨拶状にも文章にテンとマルはありま●せん。 

共通テーマ こどもたちと世界をしっかりと結びつける学び、横浜シュタイナー学園の横山義之様からシュタイナー教育の実践についてお話いただきます。教育方針に芸術を掲げているシュタイナー教育について、興味深く謹んで拝聴いたします。※菊池(一)、大堂、齋藤、陌間、德永、依田、服部、加藤、松井、大野、千田、安田、髙木(宏)、青山、西山、笹田、坂田、野坂、菊地(武)、杉島、武藤、寺島、佐藤各会員計23名

ニコニコボックス・今回の合計 29pt本年度の累計 542pt

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8. 卓話「シュタイナー教育の実践」   〜こどもたちと世界をしっかりと結びつける学び〜

紹介者 大野会員 横山義宏先生のプロフィールを紹介します。

●●1962年:横浜で生まれる。●●早稲田大学教育学部卒。●●株式会社横浜そごうに勤務。●●2001年:理想の教育を求めて単身ドイツに渡り、その後家族も呼び寄せる。●●2005年:ドイツ・シュツットガルト・シュタイナー教育教員養成ゼミナール卒業。●●障害者のためのシュタイナー学校で1年間の実習後帰国。●●2007年:横浜シュタイナー学園教員に。●●2015年度まで:3期生のクラス担任を9年間担当。●●2016年現在:1年生の担任を担当。

 お嬢様も当学園の1期生の卒業生だそうです。趣味は水泳、サーフィン、ラグビーだそうです。それではよろしくお願いします。

横山義宏 先生(横浜シュタイナー学院教師)

シュタイナー教育の始まりと広がり シュタイナー教育は、ルドルフ・シュタイナー(写真❶左)というオーストリア生まれでドイツで活躍した思

想家が提唱した教育です。 第一次世界大戦の後、ドイツは荒廃していました。シュタイナーは教育だけでなく、当時のシュツットガルトを訪れて「これからの政治はこうしたほうがいい」と提唱したりしました。政治の思想はなかなか受け入れてもらえなかったのですが、シュタイナーの話を聞いたタバコ工場の社長が「工場で働いている労働者の子供たちのために学校を開いてもらえないか」ということで1919年に始まったのがシュタイナー学校です(写真❶右)。 シュタイナー学校は今では世界に広がり、ドイツ、スイスを中心に1000校になりました(写真❷)。日本でも現在7校あります(写真❸)。横浜のほか、神奈川では藤野に来年創立30周年を迎える日本で一番古い学校があります。それからこの辺では立川。北海道にもあります。 私が勤務している横浜シュタイナー学園は、今から11年前の2005年に開校しました(写真❹)。当時は少ない教員でやっておりました(子供の数も少ないんですが)。この横浜近辺で我が子にシュタイナー教育を受けさせたいという保護者の方が集まって、教員だけでなく、保護者の方と一緒になって学校を作りました。 それまで「土曜日だけシュタイナー教育を行う」といったところはあったのですが、この2005年に横浜で全日制が開校したということになります(写真❺)。場所や資金の関係でNPO法人として運営しており●ます。

❸ ❹ ❺

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9年で担任はただひとりきり シュタイナー教育の中身についてですが、まずは「芸術としての教育」(写真❻)。私たちの学校は、1年生から9年生(中学3年生)までの学校です。シュタイ●ナー教育は本来は12年生までやるんですが、資金・教員の面等の理由で、まずは9年制からということで始まっています。1年生から、おもに8年生までの間に子供たちに伝えたいことは「子供たちが生活している周りの世界というものは美しい」ということです。世の中、嫌なことがたくさんありますが、まずは「世界というものは美しいんだ」ということを伝えようと●思っています。 そして、私たちの学校はいわゆる点数評価をしません。通知表に5段階評価や◎○△といった評価をしません。その代わり、1年に1度、子供たちに通知表の代わりとなるものを渡すんですが、その内容は子供たちの1年の様子を文章にして綴ったものになっています。そして、1年が終わった段階で、来年1年に向けて子供たちに担任はひとりひとり子供に合った詩をプレゼントします。次の1年間は、子供たちが週に1度、朝その詩を朗唱することになっています。 そして、これは大変なことなんですが、担任は9年間変わりません。クラスも変わりません。1年生から始まって、私も9年間担任を務めました。9年の間にはいろいろなことがたくさんあります。子供たちの中にも問題が出てくるし、子供たちと担任の関係や、担任と保護者の関係などいろいろなことが起きます。でも、子供や保護者は逃げることができずにその場所で問題を解決していくということが起きています。ひとつの社会の縮図のような「いい社会を作っていこう」

という努力がここでなされていると私は確信してい●ます。

どっぷりと浸かって学ぶエポック授業 それから、シュタイナー教育の大きな特徴の「エポック授業」(エポックは周期といった意味)。担任が受け持つ国語・算数・理科・社会というような科目ですが、たとえば数の勉強を始めます。すると子供たちは毎日毎日数の勉強をやります。朝8時半から始まって、エポック授業は100分授業なんですが、100分の授業を毎日4週間くらい数の勉強をやり続けます。そして十分に深くまで学ぶことができたら次のエポック、たとえば理科や社会の学びに移ります。細切れに学ぶのではなく、ある一定の期間、深くどっぷりとその科目に浸かるということをやっています。 教室は写真(写真❼右)を見ていただければ分かりますが、これは1年生の教室ですが壁がピンクなんです。天井の角は落としてあります。板を張って角を取ってあるんです。椅子は丸く並んでいます。色は、子供が教室で過ごしやすい色を選んで塗ってあります。ですから、子供が成長するにしたがって壁の色も変わっていきます。9年生では水色で、ちょっと冷たい色●です。9年生になると子供たちは頭を使うようになるので、ちょっと知的な色にしています。

作って表現するさまざまなカリキュラム 授業の特徴ですが、「手仕事」(写真❼)とはいわゆる編み物といったもののことです。スライドには「手仕事」で作った帽子をかぶった姿が映っていますが、人間にとって「手」は大事なものですよね。何かを生み出すものなので、実際に使えるものを作っています。

たとえば1年生なら指編みで作ったマフラーをこの冬にはするですとか、4年生なら自分たちで作った帽子を自分たちでかぶるといった「手仕事」を●行っています。子供たちはとても嬉しそうな顔をしていますよね。

❻❼

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 「オイリュトミー」は、音や言葉を体で表現するといった舞台芸術です。これを1年生の頃から行っています。学年が上がるごとに複雑な動きをします。去年まで私が受け持っていた9年生は、卒業式で「オイリュトミー」の卒業公演を行いました。

1年生から体に 染み込む英語教育を 次の写真(紙面には未掲載)は、英語の授業の様子です。Kという文字を学ぶのに、王様の姿を描いて学んでいます。この学校には教科書がありません。子供自身が先生の話を聞き、黒板に書いたものを見て、自分たちでノートを作っていくというやり方をしています。「世界は美しい」ということを伝えるために、先生は黒板に丁寧に絵を描き、子供たちもきれいにノートを仕上げていくということが毎日くり返されています。 英語と中国語の授業は1年生から行っているのですが、1年生から文字を扱うのではなく、最初は英語の歌を聴いたり、踊ったり、会話をしてみたりしています。文字から知的に学ぶのではなく、まず英語や中国語が持っている音から本質的なものを体に染み込ませていくといったことを考えています。 この写真(写真❽左)は文通をしているところです。シュタイナー学校は全国にあるので、学年が上がって手紙が書けるようになると、海外のシュタイナー学校との文通が始まります。 この写真(写真❾)は9年生が「不思議の国のアリス」の英語劇を行っているところです。

バイオリンで「音を見つける」 この写真(紙面には未掲載)は学校のオーケストラです。3年生くらいから子供たちは弦楽器に触れはじめます。バイオリンやチェロといった弦楽器を最初に

薦めるんですが、なぜかといえばフレット(ギターにあるような出っ張り。弦を押さえればその音になる)がないからです。ピアノでいえば鍵盤のドを押せばドの音がでますが、弦楽器の中でもバイオリンやチェロは指を動かしてその

音を見つけなければいけないという楽器なんです。「音を聴く」ということを非常に大事にしています。 他にも、今日だけではご紹介しきれないほどの様々なカリキュラムがあります。これは「家作り」をしているところです(写真❿)。校庭に家を作るのが3年生のカリキュラムの大きな内容です。入れて実際に雨風をしのいでほっとできる、使える家です。実際に使えるものを自分たちの手で共同で作るということが行われています。 この写真(紙面には未掲載)は授業が始まる前の朝の風景なんですが、平均台をやっているところです。私がドイツで学んだときに見て、ぜひ日本でもやろうということでやっています。子供たちが平均台をさまざまに組み合わせて、お手玉をのせたりしています。子供たちの身体を作る、心を作る、精神を作るうえで非常に深い意味があってやっていることです。 この写真(紙面には未掲載)が食事の風景です。食事は神様からの恵みをいただくことなので、食べるときはテーブルクロスを敷いて感謝して食べるということを大事にしています。 これは絵なんですが、印刷されたものではなく、授業の黒板なんです(写真⓫)。黒板に先生が描いたものです。時間をかけて子供たちのために毎日このようなものを用意しています。黒板は観音開きになっているので、その中に先生が絵を準備しておいて、子供たちに見せると「わぁ〜、美しいなぁ!」といった歓声がよくあがります。 これは夏祭りの模様です(写真⓬)。私たちの学校はとても小さく、1学年20名弱なんです。9学年で110名くらいの人数の学校です。それが集まってお祭りをしています。

❽ ❾

❿ ⓫ ⓬

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 「2」は「みんなの体の中で2つあるものはなあに?」という話をすると「目」などの回答が出てきます。黒板には「昼と夜」の絵を描いて「1日は2つに分かれるね」という話をしました。 「3」は、私は三つ葉のクローバーを黒板に描いたのですが、何を描くかは先生によります。「葉っぱが3枚あるよね」という話をしました。 「4」は「4つあるものは何だろうね?」という話から、黒板に1本の木を描いて「春夏秋冬」の木の様子を描いて勉強しました。 今日は「5」について皆さんの前でやります。教室にはこのようにシルクの布をかぶせた状態で物を置いておきます(写真⓯)。子供たちは「なんだろう?」と思うわけです。 子供たちに「昨日は何の数を勉強したっけ?」と聞くと「4」、「じゃあ今日勉強する数は?」と聞くと「5」と答えます。「じゃあ5に関係あるものは何かな?」と聞くと「指が5本」といった回答があるので、そこでこの布を取ってみせると、リンゴが出てきます(写真⓰)。 実は教室にもリンゴを隠しておき「他にも隠してあるからね〜」と言うと子供はわーっと探し始めます。リンゴが見つかって皆が席に着くと、リンゴをまな板の上で切るんです。切った後も隠してまだ見せません。何が出るんだろうと思わせたところで見せます(写真⓱⓲)。すると「本当に5だ!」という驚きの反応が返ってきます。 中には「このリンゴがたまたま5個なんでしょ?」という子もいるので、もう1個切って見せます。リンゴを「切る」「開ける」「驚く」。こういったことが非常に大事だと思っています。 そして「うちに帰ったらお母さんにも教えてあげて」「上から切らずに横から切ってって言ってね」と言いま

ユネスコスクールの重要な25校に 2011年に、私たちの学校はユネスコスクールに認定されました(写真⓭)。シュタイナー教育のカリキュラム自体がユネスコの理念に合致しているということで認定されました。ユネスコでは「今私たちが住んでいる世界をいつまでも大事にしていこう」といったことを考えてESD教育という授業を推進しています。日本ではユネスコスクールは1000校あります。1000校のうちの25校が、これからESD教育をやっていくうえで重要な学校になるとのことなんですが、その中に横浜シュタイナー学園も選ばれました。その25校の集まりが昨日あったので行ってきました。認定証もいただいたので、がんばっていきたいと思っています。 開校当初はひとつの校舎で、学年が上がるたびに教室を作って増やしていったんですが、手狭になってきたので2011年4月に最初の校舎から5分ほど歩いたところに第2校舎を開校しました。壁の色塗りはすべて保護者と教員が手作業で行いました。 そして2013年に第1期生が卒業しました。私が9年間受け持った3期生も昨年無事に卒業し、私は今年からまた1年生を受け持っています。

「数と世界を結ぶ」実際の授業 実際の授業をお見せしたいと思います。 1年生の1学期の算数で最初にやることといえば、普通は数字の1や2の書き方だと思うんですが、この学校では「子供と世界を結びつける」ということを考えて、こんなことをやります。 1日に数字を1つやるんですが、「1」は私が黒板に人間の姿を描いておき「みんな、世界にひとりだけだよね? 世界にかけがえのないひとりだよね? それが1だよ」という形で「1」の勉強をします(写真⓮)。

⓰ ⓱⓲

⓭ ⓮ ⓯

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【今月の担当】●●会報担当 前田成隆会員●●写真担当 後藤利行会員●●ロータリーの友 四宮謙一会員

す。これが宿題です。あらかじめ保護者会でお母さんには「驚いてあげてくださいね」と言ってあるんです。 ちなみにリンゴはバラ科なんですが、バラも5なんです。バラを上から見ると5枚の「がく」があります。 5年生になると、バラについて植物学で学びま

す。これは私の生徒の5年生のクラスの子供のノートなんですが、バラの花が回転しながら広がっていくことなどが書いてあります。 大事にしているのは、ただ楽しいというだけではなく「うわっ」「何が起こるんだろう」という驚きです。●子供がわくわくするような瞬間・空間を毎日作っていくようにしています。多分、このリンゴのことも子供たちは一生忘れないんじゃないかと思います。 シュタイナー教育のひとコマをお届けしました。ありがとうございました。

山形会長から御礼のご挨拶 〜 閉会・点鐘 私は北海道のど田舎の山の中で育ったものですから、さきほど伺ったお話の10分の1くらいだと思いますが、山に登ったり、自然を相手にした教育を受けました。山の学校ですから人数も少ないですし。 横浜や東京などの都会ですと、人数も多く、どうしても機械的な授業になってしまい、登校拒否が生まれたりいろいろと弊害が出てくるんじゃないかと思います。機会がありましたらもっとたくさんお話をお聞きしたいと思います。本日はありがとうございました。

9. 昼食メニュー紹介

10. 今後の例会予定9月30日●●「日も風も星も」●●〈会員卓話〉「糖尿病の正しい理解」〜彼を知れば百選殆うからず〜横浜市立みなと赤十字病院副院長:渡辺孝之様(紹介者:安田賢次会員)

10月7日●●「君が代」「Singeveryonesing」●●〈ロータリーアワー〉「地区R財団セミナー報告(ロータリー財団)」ロータリー財団委員長:佐藤宜永会員「地区委員長会議報告(米山・研修)」米山記念奨学委員長:武藤健一会員研修部会長:德永福次会員

▼ハム・チーズ入りの仔牛のカツレツ

▼本日のデザート(ラズベリーのムース)