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Software for Broadcast
SC-AutoPlayオートメーション & プレイアウトモジュール
日本語版http://www.softcast-technology.com
技術資料 Release Version 1.0
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SC-AutoPlay
SC-AutoPlay は、放送用プレイアウトオートメーションのための SoftCast アプリケーションです。
フルオートメーションとチャンネルブランディング・グラフィック機能を備えた " チャンネル・イン・ボックス "としてコンフィグレー
ションが可能です。もし、チャンネルに高度なグラフィックスが要求される場合、オプションの SC-Graphics モジュールによ
り同じプラットフォーム上で高度な CG 機能を追加することができます。もし、複雑なグラフィックスが必要な場合は、グラ
フィックに最適な処理能力を持ったワークステーションを追加し、プレイアウト & オートメーションのダウンストリームとして
組み合わせることができます。SC-AutoPlay は、様々なフォーマットファイルでのプレイアウトに加えて、中継伝送やスタジオ
カメラなどのライブソース、VTR やビデオサーバーなどのプレイアウトソース等、様々なプログラムのオートメーションプレイ
アウトに対応します。
SC-AutoPlay は、SC-DeviceManager を使用して、他社製のビデオサーバーやコントローラーと組み合わせて伝統的なプレ
イアウトオートメーションとして利用することも可能です。また、SC-DeviceManager は、オーディオ / ビデオルーターや、マ
スターコントロールスイッチ、グラフィック & キャラクタージェネレーター、アスペクトレシオコンバーター、サブタイトルインサー
ターなどのデバイスを、シリアルポート、GPI、イーサネットを経由して確実にコントロールすることが可能です。
SC-AutoPlay は、ビデオサーバーと IT ソリューションとを確実にインターフェースします。
プレイリストオーダーの変更、グラフィックスの追加、オン・ザ・フライでのプログラムのインサートや削除、ネクストイベン
トのスキップなどを含むオンエアセッションプレイリスト内のダイナミックな変更をサポートします。
SC-AutoPlay は、 as-run ログプレイリストの為のログファイルを自動的に生成します。それは、SC-SchedulePlanner プレイ
リストジェネレーターを含む他の SoftCast アプリケーションと完全に統合することができます。また、スマートなフィラーを
使い、プレイリスト内での遅延やフライングを管理することができます。
主な特徴●複数言語のユーザーインターフェースを装備。
(日本語を含む)
●サードパーティー製トラフィックシステムとのインテ
グレーションが可能。
●ラスト2nd イベントのインサートと削除。
●オートマチックバンパー(フィラー)インサート。
●設定可能なグラフィカルカウントダウン。
●重要機能のツールバーとキーボードショートカット。
●すべてのイベントに対するスキップコマンド。
●ライブやクリップイベントに対するスタンバイ( ループ )
コマンド。
●プレイアウトシステムの自動チェックとアラーム機能。
●カスタマイズ可能なグリッドレイアウト。
●デバイス間通信の自動チェック機能。
●オートまたはマニュアルによるグラフィック管理。
SC-AutoPlay グラフィックユーザーインターフェース
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SC-AutoPlay は、直感的なグラフィックユーザーインターフェースを持っています。画面は上下ふたつのパートに分れており、
上部にはオペレーション情報とコマンドツールバーが含まれており、下部にはプレイリストがグリッド表示されています。
オペレーターは、スケジュールされた日時、ディレーション、スタートタイム、イベントタイプなど、プレイリスト内の全ての
イベントの詳細を表示することができます。また、各フィールドグリッドのレイアウトを選択してカスタマイズすることも可能
です。アプリケーションは常にオンエアイベントとそのステータスを強調して表示しています。
サードパーティー製を含むトラフィックシステムとのインテグレーション
SC-AutoPlay は、SC-SchedulePlanner や、サードパーティー製を含むトラフィックアプリケーションで作成されたプレイリス
トをインポートし、実行することができます。
SoftCast アプリケーションのひとつである SC-SchedulePlanner は、同じ SQL データベースを使用しており、トラフィックア
プリケーションで作成されたプレイリストはファイル交換を必要とせず自動的にインポートされます。また、ラスト2nd イベン
トのインサートや削除など SC-AutoPlay 側で行われたプレイリストの変更は、自動的に SC-SchedulePlanner のプレイリス
トに反映されます。
サードパーティー製のトラフィックアプリケーションとのインテグレーションでは、トラフィックアプリケーション側で作成され
たプレイリストファイルをインポートし実行することができます。SC-AutoPlay 側で行われたプレイリストの変更はトラフィック
アプリケーションに反映することはできませんが、安定した動作が保証されます。
SC-AutoPlay のユーザーインターフェース
SC-AutoPlay グラフィックユーザーインターフェース
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アーカイブからのプレイリスト追加
ARCHIVE コマンドを使用することにより、プレイリストに追加したい 1 つまたは複数のプログラムを見つけるためにプログラ
ムアーカイブウィンドウが開きます。より迅速に目的のプログラムを探せるように複数のフィルターが用意されています。
オペレーターはそのアーカイブ内のリストからドラッグ & ドロップして簡単にプログラムをプレイリストに追加することが可能
です。プレイリスト内のプログラムは、コマンドボタンと CTRL-C, CTRL-V, CTRL-Z などのショートカットキーのコンビネーショ
ンにより、簡単にコピー、ペーストまたは削除することが可能です。また、各イベントのために、SC-AutoPlay 内でそれぞれ
のグラフィックイベントを編集することも可能です。
オートマチック バンパー(フィラー)インサーション
ARCHIVE されたクリップの選択ウィンドウ
フィラークリップの選択ウィンドウ
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既にプレイリストに登録された生中継などのライブイベントなどで、フィックスされたタイムスロットで開始され予定よりも早
く終了するような場合、SC-AutoPlay はそのスロットタイムを調整する為に自動的にフィラーを使用することができます。
オペレーターはアーカイブのすべてのクリップの中からフィラーに使用したいプログラムを選択できます。もし、プレイリスト
に使用できないクリップがあれば、自動的に同じようなディレーションのクリップに差し替えられます。
フィラーを選択するために、特定のルールを設定することができます。例えば、そのタイムスロットにフィットするクリップ、
特定の順序またはランダムのプレイバック等、使用するフィラーを選択することが可能です。また、緊急時に使用するフィラー
や、なんらかの問題でオフラインになったクリップの差替え用に特定したフィラーも選択できます。
設定可能なステータス表示とカウントダウン
ユーザーインターフェースの上部にはオンエアーイベントに関する情報が表示されます。これは、プログラム名、トータルディ
レーション、カウントダウンとプログレスバーを表示することが可能です。この情報によりオペレーターは簡単にオンエアーイ
ベントを監視することが可能です。
フィラーのルール設定ウィンドウ
オンエアーイベントとプログラム情報
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主要ファンクションのツールバーとキーボードショートカット
ツールバーには SC-AutoPlay 内の主要なコマンドボタンが配置されています。NEXT コマンドは、次のイベントにスキップ、
STOP コマンドはユーザーによる2重の確認後のオートメーションの停止、STANDBY コマンドはライブやクリッププログラムイ
ベントのループ、REFRESH コマンドはプレイリストの更新、ARCHIVE コマンドはプログラムアーカイブを開きます。
ツールバーの一番左にある EMERGENCY コマンドは、オンエア中のイベントを停止し、特定のプログラム(ライブソースまた
はクリッププログラム)を送出します。緊急時の報道番組の割込みなどにこのコマンドは使用されます。
NEXT(スキップ)コマンド
NEXT コマンドは、現在オンエアー中のイベントが停止され、プレイリスト内の次のイベントに即座にスキッ
プすることができます。コマンドは、GPI を使用してリモートで実行することもできます。
STANDBY コマンド
STANDBY コマンドはライブやクリッププログラムのイベントをループさせます。オペレーターが手動で次
のコマンドを実行するまで継続されます。STANDBY と NEXT は、終了時間が決まってないライブイベント
などに使用されます。このコマンドは、GPI を使用してリモートで実行することもできます。
プレイアウトコンポーネントの自動チェックとエラーアラートSC-AutoPlay にロードされたプレイリストは、常にモニタリングされ自動的にアップデートされます。アプリケーションは、クリッ
プファイルの可用性とオートメーションのすべての外部装置をチェックし、もしエラーがあった場合アラームを表示します。
詳細タブオペレーターは、メイン画面の左下部分にある詳細タブのコマンドを押すと、プレイリストだけでプログラムの詳細な情報を
表示することができます。オペレーターはトラフィックプログラムへのアクセスを持っていない場合でも、すべてのプログラム
の詳細を確認することが可能です。
詳細コマンドの表示ウィンドウ
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接続されたすべてのデバイスのチェック
SC-AutoPlay は、 SC-DeviceManagerアプリケーションと連携してオーディオ/ビデオルーター、マスターコントロールスイッチ、
グラフィック & ロゴジェネレーター、アスペクトレシオコンバーター、VTR などの外部デバイスを管理することができます。
これらのデバイスは、SC-DeviceManager アプリケーションによって管理されており、SC-AutoPlay からのコマンドを受信し、
実行します。SC-AutoPlay は、常にこれらのデバイスとの接続を監視します。
エラーアラームそれぞれのデバイスの状態はグラフィックユーザーインターフェースの画面上で FILLER, DATABASE, VIDEOBOARD, MATRIX,
DEVICE MANAGER の各カラーライトによって表示されます。緑色の場合は、すべてが正しく動作していることを、赤色の場
合は、なんらかの問題があることを示します。データベースやデバイスマネージャーなど、バックアップインスタンスを持って
いるデバイスは、バックアップに切り替わると黄色のカラーライトになり注意を促します。
問題がある場合には警告がウィンドウに表示されますので、オペレーターはすぐに何が起こっているのか把握できます。アラー
ムはオートメーションシステムが停止することを意味するものではありません。アプリケーションは、プレイアウトを停止せず
にバックアップシステムに自動的に切替わります。
オートまたはマニュアルによるグラフィックマネジメント
SC-AutoPlay は、 ロゴジェネレーターとグラフィックジェネレーターを使用することができます。アプリケーションは、グラ
フィックマネジメントでオートとマニュアルの二つの異なるタイプをサポートしています。オートモードではトラフィックにスケ
ジューリングされ、自動的にプレイアウトされます。マニュアルモードでは、いくつかのプロジェクトをロードし、オペレーター
がオンエアー時に手動でボタンを押して挿入します。
ユーザーインターフェース上のカラーライトによるアラーム表示
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チャンネルデコーダー(ビデオサーバー)SC-AutoPlay は、 SoftCast のプレイアウトオートメーションアプリケーションですが、実際のプレイアウトは SC-AutoPlay ア
プリケーションと同じプラットフォーム上にインストールされたデコーダーカードから出力されます。
また、デコーダーカードを使用せずに外部のサードパーティー製ビデオサーバーとインテグレーションも可能です。
SC-AutoPlay で動作検証されている主要なビデオサーバーは下記の通りです。
Xor Media MediaCient
MediaServer (MSV-1200)
OMNEON (now HARMONIC) Spectrum
MediaDeck
Spectrum ChannelPort o Spectrum Media Center
HARRIS NEXIO AMP
NEXIO Volt
EVS XT-3
XS-Nano
GRASS VALLEY K2 Summit
K2 Solo
SoftCast のアプリケーションは汎用性があり、ユーザーが自ら最適なソリューションを選択することができます。
SoftCast によって推奨されるプラットフォームは DELL 製のハードウェアと AJA Video System 製の Corvid22 または
LHe+ の OEM モデルを使用します。それらのボードは HD/SD、SDI とアナログの双方に対応しています。
これらプラットフォームの詳しい仕様についてはお問い合わせください。