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2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性...

Date post: 08-Oct-2020
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2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL
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Page 1: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

2020 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

[慶應義塾の沿革]福澤諭吉が掲げた「独立自尊」の精神のもと常に時代の先導者を輩出してきた慶應義塾

160年を越える歴史と伝統を礎に21世紀を担う優秀な人材を育成するために法科大学院の視線の先には新たな国際社会が広がっています

築地鉄砲洲慶應義塾発祥の地記念碑 開館当時の図書館(旧館)

1920年頃の三田キャンパス

1853

ペリー浦賀湾に来航

1858

日米修好通商条約締結

1868

明治維新

1876

ベル(米)電話機を発明

1894

北里柴三郎がペスト菌を発見

1895

レントゲン(独)エックス線を発見

1903

ライト兄弟が飛行機を発明

1905

アインシュタインが特殊相対性理論を発表

1914

サラエボ事件第一次世界大戦勃発

1914

パナマ運河開通

1946

天皇人間宣言日本国憲法公布

1949

湯川秀樹が日本人初のノーベル賞(物理学賞)を受賞

1929

世界大恐慌勃発

1939

第二次世界大戦勃発

1879

エジソン(米)白熱電球を発明

1886

ダイムラー(独)自動車を発明

1869

スエズ運河開通

1858

福澤諭吉築地鉄砲洲に蘭学塾を創始

1860

福澤諭吉咸臨丸で渡米

1862

福澤諭吉欧州6カ国を巡遊

1863

英学塾に転向

1868

慶應義塾と命名

1871

三田に移転

1890

大学部を発足(文学科理財科法律科)

1899

私学初の海外留学生派遣

1906

大学院設置

1917

医学教育の出発

1920

文経法医からなる総合大学へ

1981

工学部を理工学部に改組

1990

湘南藤沢キャンパスに総合政策学部環境情報学部開設

2001

湘南藤沢キャンパスに看護医療学部開設

2004

法務研究科(法科大学院)開設

2017

法務研究科にグローバル法務専攻を併設

2008

創立150年 芝共立キャンパスに薬学部開設

1934

日吉キャンパス開設

1944

藤原工業大学から義塾工学部へ

1957

ソ連による人工衛星スプートニク1号打ち上げの成功

1964

東京オリンピック開催

1969

アポロ11号が月面着陸に成功

1990

ドイツ統一東ドイツはドイツ連邦共和国に

1957

商学部の開設

1898一貫教育の完成(大学科普通学科幼稚舎)

法務研究科委員長メッセージ

慶應義塾大学法科大学院の理念実績

カリキュラム必修科目

VOICE 1年次の学び(刑法Ⅱ) VOICE 2年次の学び(商法総合Ⅰ) VOICE 3年次の学び(民事法総合Ⅱ)カリキュラム選択科目

VOICE 労働法Ⅱワークショッププログラム

企業法務ワークショッププログラム

VOICE 企業法務BPWP金融法務ワークショッププログラム

VOICE 金融法務WP 知的財産法務ワークショッププログラム

VOICE 知的財産法務WP渉外法務ワークショッププログラム

VOICE 渉外法務WP多分野にわたるワークショッププログラム

フォーラムプログラム   VOICE 企業内リーガルセクションFPエクスターンシップ

学生の一日

専任教員紹介

修了生紹介

実務家レポート[裁判官][検察官][弁護士][行政官]

三田法曹会

国際交流

  VOICE  Japanese Law (Economy and Social Structure)世界展開力グローバル法務専攻(LLM)

教育就職サポート

施設設備 多様なコース展開

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

奨学制度

C O N T E N T S

人を活かし社会を支える法曹に

[ 塾長 ]

長谷山 彰 はせやま あきら

1975年慶應義塾大学法学部卒業79年同文学部卒業法学博士慶應義塾大学

文学部長慶應義塾常任理事などを経て

2017年より現職専門は法制史日本古代史

慶應義塾は創立以来世の中の流行に惑わされず

主体的に社会の進むべき方向を考える「独立自尊」の人材を輩出してきました

21世紀における「独立自尊」の人材とは未知の課題に遭遇した時に

問題の本質を見極める洞察力と解決法を発見できる創造力を備え

さらに異文化を理解し自国の歴史や文化を正しく語り

違いを乗り越えるコミュニケーション能力

人間として普遍的な倫理観を備えた人材です

このような人材育成の伝統を礎に本学法科大学院においては

「国際性学際性先端性」の理念のもと

法曹としての幅広い学識と確かな技法に加え

社会や人間に対する深いまなざしを兼ね備えた法曹を育んでまいりました

最高水準の法科大学院をめざし法研究法実務の第一線で活躍する

教授陣をそろえ法曹としての将来像をも見据えた

きめ細やかで質の高い教育を展開しております

志を同じくする仲間とともに「独立自尊」の法曹を志す

多くの方に学んでいただけることを願っています

0203

04

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10

11

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26

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「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数(名)

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

2044名

766

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野に渉る専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が学際性先端性国際性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現代と

いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成29(2017)年4月新たに1年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機関や法整備支援の分野でのニーズに

対応する教育もまた今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法律学の専門知識といういわば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変化する現代社会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了者の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160年以上にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

3つのポリシー(法曹養成専攻) http wwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttpwwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

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法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を院生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

刑法ⅡVOICE

秋口 麻貴あきぐち まき

刑法を多角的に考えられる授業です

 刑法Ⅱでは刑法各論の基本的で重要な事項

について1学期をかけて学習していきます

もっとも基本的事項といえども判例通説

の一般的な解説だけではなくそれらの問題点

の指摘や様々な学説についての批判的検討も

行われる等多角的な考え方を獲得することが

できますこの点は第一線を先導し続けて

いらっしゃる先生から教わることができる本学

の魅力だと思います

 授業をより有意義なものとするために基本と

なる条文解釈は可能な限りで予習していくこと

が求められます復習もしなければならないの

で勉強量は多く確かに大変な毎日ではありま

すが仲間と切磋琢磨しながら勉強する日々は

刺激的で充実しています卒業生が実務家教員

として教えてくださる授業もあり将来に向けた

具体的なイメージも持つことができます

 また本学は国際化にも力を入れています

海外経験のある仲間も多く海外大学での経験

と語学力を活かして国際的に活躍できる法曹を

目指す私には理想の環境と確信しています

2016年 義守大学マネジメント学部 卒業

法学未修者コース

商法総合ⅠVOICE 理論と実務を意識した学習ができます

 慶應義塾法務研究科の理念は国際性学際性

先端性であるところ法務研究科においては

当該理念に基づいて「理論と実務の架橋」を目指

した講義が行われていますとりわけ商法総合

Ⅰは長年企業法務の第一線で活躍されてきた

実務家教授によって講義がなされその講義で

は毎週異なるテーマが設定された事例問題に

即して議論が行われています検討にあたって

は司法試験において求められる基礎的な知識

を踏まえるとともに実務を意識した解釈論に

ついても教わることができています

 商法総合Ⅰでは学術と実務という複数の視点

から事案を検討することにより商法分野を体系

的に学習することができるものと思います

 慶應を選んで良かった点としては幸運にも

三田法曹会奨学基金に採用いただき経済的

なご支援のもと集中して勉強する機会を得られ

ていることが挙げられますそして法務研究科

には多様なバックグラウンドを持った塾生が多

数在籍しており出身大学や職歴所属クラス

学年を問わず同じ志を持った多くの友人も作る

ことができました

渡邊 竜也わたなべ たつや

2018年 法政大学法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 杤尾安紀 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ

秋山知文 北居功 鹿野菜穂子 小林彩子 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

西岡清一郎 齋藤隆 中村晶子 福井琢 

鈴木一夫 杤尾安紀 鈴木謙吾   大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 佐藤隆之 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学

民事法総合Ⅱ

西岡清一郎 齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 

矢嶋雅子 惠木大輔 木村和也 森岡誠

石橋尚子 濱田和成 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 山元一 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 田髙寛貴

民法 Ⅵ (家族法) 犬伏由子 

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅰ (総論)(未修チャレンジコース) 平野裕之

民法Ⅱ (契約法) 北居功

民法Ⅱ(契約法) (未修チャレンジコース) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 刑法Ⅱ 鈴木左斗志

刑法Ⅰ 鈴木左斗志

刑事訴訟法 笹倉宏紀

刑事訴訟法(4科目入試) 笹倉宏紀

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学 

刑法Ⅰ (未修チャレンジコース) 小池信太郎

憲法Ⅱ 山本龍彦

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ鹿野菜穂子 中西正治 平野裕之

松尾弘 武川幸嗣

公法系

民事系

2019年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 秋スタートの未修チャレンジコースシラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2019年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅰ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

民事執行保全法実務島田真琴  

西岡清一郎

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

宮川美津子

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

齋藤隆民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎石田寿一 大谷剛彦 菅弘一 

鈴木健太郎 鈴木朋子 高畑満 本郷亮 

山崎学 山田徹 渡辺潤  

法曹倫理 秋山知文 小川佳子 鈴木一夫 

中村晶子 野々山哲郎

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 島田真琴 

鈴木一夫 鈴木みき 中西正治 

西岡清一郎 不破大輔 矢嶋雅子

要件事実論 齋藤隆 清水節 西岡清一郎 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

刑事政策 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 森戸英幸   2クラス

森戸英幸   2クラス

両角道代   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 両角道代 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 宇都宮秀樹

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 屋敷二郎

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 深井忠

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること (ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位 という修得の仕方やその逆も可能)4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変に刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員ですシラバス (講義要綱)の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

西河 秀にしかわ しゅう

民事法総合ⅡVOICE 実務修習でも活用できる応用力の基礎を学ぶ場

 民事法総合Ⅱでは主に会社法及び民事訴訟

法の基本的知識を有することを前提として

実際に起こりうる具体的な事案を素材に実体

法上手続法上何が問題となりどのように解決

すべきかを学ぶ科目です

 本授業では第一線で実務を牽引していらっ

しゃる先生方から知識考え方をご教示いただ

いております隔週ではありますが毎授業改め

て基礎的な知識を確認する場でもあり既存の

知識を応用して問題解決へと向かう力を身に

付けることができますただ教科書や判例を読み

込んで演習をするだけでは足りないということ

を毎回気付かせてくれ正しい勉強の方向を導い

てくれると感じています

 本授業によって訴訟の見通しをつけられる

応用力をつけ司法試験に対応する実力を身に

つけることができますその上司法試験合格

後の実務修習に耐えうる能力をも得ることが

可能な素晴らしい授業だと思います2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

06 07

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 2: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

[慶應義塾の沿革]福澤諭吉が掲げた「独立自尊」の精神のもと常に時代の先導者を輩出してきた慶應義塾

160年を越える歴史と伝統を礎に21世紀を担う優秀な人材を育成するために法科大学院の視線の先には新たな国際社会が広がっています

築地鉄砲洲慶應義塾発祥の地記念碑 開館当時の図書館(旧館)

1920年頃の三田キャンパス

1853

ペリー浦賀湾に来航

1858

日米修好通商条約締結

1868

明治維新

1876

ベル(米)電話機を発明

1894

北里柴三郎がペスト菌を発見

1895

レントゲン(独)エックス線を発見

1903

ライト兄弟が飛行機を発明

1905

アインシュタインが特殊相対性理論を発表

1914

サラエボ事件第一次世界大戦勃発

1914

パナマ運河開通

1946

天皇人間宣言日本国憲法公布

1949

湯川秀樹が日本人初のノーベル賞(物理学賞)を受賞

1929

世界大恐慌勃発

1939

第二次世界大戦勃発

1879

エジソン(米)白熱電球を発明

1886

ダイムラー(独)自動車を発明

1869

スエズ運河開通

1858

福澤諭吉築地鉄砲洲に蘭学塾を創始

1860

福澤諭吉咸臨丸で渡米

1862

福澤諭吉欧州6カ国を巡遊

1863

英学塾に転向

1868

慶應義塾と命名

1871

三田に移転

1890

大学部を発足(文学科理財科法律科)

1899

私学初の海外留学生派遣

1906

大学院設置

1917

医学教育の出発

1920

文経法医からなる総合大学へ

1981

工学部を理工学部に改組

1990

湘南藤沢キャンパスに総合政策学部環境情報学部開設

2001

湘南藤沢キャンパスに看護医療学部開設

2004

法務研究科(法科大学院)開設

2017

法務研究科にグローバル法務専攻を併設

2008

創立150年 芝共立キャンパスに薬学部開設

1934

日吉キャンパス開設

1944

藤原工業大学から義塾工学部へ

1957

ソ連による人工衛星スプートニク1号打ち上げの成功

1964

東京オリンピック開催

1969

アポロ11号が月面着陸に成功

1990

ドイツ統一東ドイツはドイツ連邦共和国に

1957

商学部の開設

1898一貫教育の完成(大学科普通学科幼稚舎)

法務研究科委員長メッセージ

慶應義塾大学法科大学院の理念実績

カリキュラム必修科目

VOICE 1年次の学び(刑法Ⅱ) VOICE 2年次の学び(商法総合Ⅰ) VOICE 3年次の学び(民事法総合Ⅱ)カリキュラム選択科目

VOICE 労働法Ⅱワークショッププログラム

企業法務ワークショッププログラム

VOICE 企業法務BPWP金融法務ワークショッププログラム

VOICE 金融法務WP 知的財産法務ワークショッププログラム

VOICE 知的財産法務WP渉外法務ワークショッププログラム

VOICE 渉外法務WP多分野にわたるワークショッププログラム

フォーラムプログラム   VOICE 企業内リーガルセクションFPエクスターンシップ

学生の一日

専任教員紹介

修了生紹介

実務家レポート[裁判官][検察官][弁護士][行政官]

三田法曹会

国際交流

  VOICE  Japanese Law (Economy and Social Structure)世界展開力グローバル法務専攻(LLM)

教育就職サポート

施設設備 多様なコース展開

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

奨学制度

C O N T E N T S

人を活かし社会を支える法曹に

[ 塾長 ]

長谷山 彰 はせやま あきら

1975年慶應義塾大学法学部卒業79年同文学部卒業法学博士慶應義塾大学

文学部長慶應義塾常任理事などを経て

2017年より現職専門は法制史日本古代史

慶應義塾は創立以来世の中の流行に惑わされず

主体的に社会の進むべき方向を考える「独立自尊」の人材を輩出してきました

21世紀における「独立自尊」の人材とは未知の課題に遭遇した時に

問題の本質を見極める洞察力と解決法を発見できる創造力を備え

さらに異文化を理解し自国の歴史や文化を正しく語り

違いを乗り越えるコミュニケーション能力

人間として普遍的な倫理観を備えた人材です

このような人材育成の伝統を礎に本学法科大学院においては

「国際性学際性先端性」の理念のもと

法曹としての幅広い学識と確かな技法に加え

社会や人間に対する深いまなざしを兼ね備えた法曹を育んでまいりました

最高水準の法科大学院をめざし法研究法実務の第一線で活躍する

教授陣をそろえ法曹としての将来像をも見据えた

きめ細やかで質の高い教育を展開しております

志を同じくする仲間とともに「独立自尊」の法曹を志す

多くの方に学んでいただけることを願っています

0203

04

0506 070810

10

11

11

12

12

13

141516202224

26

272830313233

「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数(名)

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

2044名

766

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野に渉る専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が学際性先端性国際性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現代と

いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成29(2017)年4月新たに1年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機関や法整備支援の分野でのニーズに

対応する教育もまた今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法律学の専門知識といういわば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変化する現代社会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了者の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160年以上にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

3つのポリシー(法曹養成専攻) http wwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttpwwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

htt p ll 7 jp

法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を院生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

刑法ⅡVOICE

秋口 麻貴あきぐち まき

刑法を多角的に考えられる授業です

 刑法Ⅱでは刑法各論の基本的で重要な事項

について1学期をかけて学習していきます

もっとも基本的事項といえども判例通説

の一般的な解説だけではなくそれらの問題点

の指摘や様々な学説についての批判的検討も

行われる等多角的な考え方を獲得することが

できますこの点は第一線を先導し続けて

いらっしゃる先生から教わることができる本学

の魅力だと思います

 授業をより有意義なものとするために基本と

なる条文解釈は可能な限りで予習していくこと

が求められます復習もしなければならないの

で勉強量は多く確かに大変な毎日ではありま

すが仲間と切磋琢磨しながら勉強する日々は

刺激的で充実しています卒業生が実務家教員

として教えてくださる授業もあり将来に向けた

具体的なイメージも持つことができます

 また本学は国際化にも力を入れています

海外経験のある仲間も多く海外大学での経験

と語学力を活かして国際的に活躍できる法曹を

目指す私には理想の環境と確信しています

2016年 義守大学マネジメント学部 卒業

法学未修者コース

商法総合ⅠVOICE 理論と実務を意識した学習ができます

 慶應義塾法務研究科の理念は国際性学際性

先端性であるところ法務研究科においては

当該理念に基づいて「理論と実務の架橋」を目指

した講義が行われていますとりわけ商法総合

Ⅰは長年企業法務の第一線で活躍されてきた

実務家教授によって講義がなされその講義で

は毎週異なるテーマが設定された事例問題に

即して議論が行われています検討にあたって

は司法試験において求められる基礎的な知識

を踏まえるとともに実務を意識した解釈論に

ついても教わることができています

 商法総合Ⅰでは学術と実務という複数の視点

から事案を検討することにより商法分野を体系

的に学習することができるものと思います

 慶應を選んで良かった点としては幸運にも

三田法曹会奨学基金に採用いただき経済的

なご支援のもと集中して勉強する機会を得られ

ていることが挙げられますそして法務研究科

には多様なバックグラウンドを持った塾生が多

数在籍しており出身大学や職歴所属クラス

学年を問わず同じ志を持った多くの友人も作る

ことができました

渡邊 竜也わたなべ たつや

2018年 法政大学法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 杤尾安紀 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ

秋山知文 北居功 鹿野菜穂子 小林彩子 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

西岡清一郎 齋藤隆 中村晶子 福井琢 

鈴木一夫 杤尾安紀 鈴木謙吾   大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 佐藤隆之 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学

民事法総合Ⅱ

西岡清一郎 齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 

矢嶋雅子 惠木大輔 木村和也 森岡誠

石橋尚子 濱田和成 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 山元一 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 田髙寛貴

民法 Ⅵ (家族法) 犬伏由子 

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅰ (総論)(未修チャレンジコース) 平野裕之

民法Ⅱ (契約法) 北居功

民法Ⅱ(契約法) (未修チャレンジコース) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 刑法Ⅱ 鈴木左斗志

刑法Ⅰ 鈴木左斗志

刑事訴訟法 笹倉宏紀

刑事訴訟法(4科目入試) 笹倉宏紀

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学 

刑法Ⅰ (未修チャレンジコース) 小池信太郎

憲法Ⅱ 山本龍彦

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ鹿野菜穂子 中西正治 平野裕之

松尾弘 武川幸嗣

公法系

民事系

2019年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 秋スタートの未修チャレンジコースシラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2019年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅰ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

民事執行保全法実務島田真琴  

西岡清一郎

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

宮川美津子

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

齋藤隆民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎石田寿一 大谷剛彦 菅弘一 

鈴木健太郎 鈴木朋子 高畑満 本郷亮 

山崎学 山田徹 渡辺潤  

法曹倫理 秋山知文 小川佳子 鈴木一夫 

中村晶子 野々山哲郎

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 島田真琴 

鈴木一夫 鈴木みき 中西正治 

西岡清一郎 不破大輔 矢嶋雅子

要件事実論 齋藤隆 清水節 西岡清一郎 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

刑事政策 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 森戸英幸   2クラス

森戸英幸   2クラス

両角道代   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 両角道代 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 宇都宮秀樹

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 屋敷二郎

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 深井忠

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること (ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位 という修得の仕方やその逆も可能)4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変に刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員ですシラバス (講義要綱)の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

西河 秀にしかわ しゅう

民事法総合ⅡVOICE 実務修習でも活用できる応用力の基礎を学ぶ場

 民事法総合Ⅱでは主に会社法及び民事訴訟

法の基本的知識を有することを前提として

実際に起こりうる具体的な事案を素材に実体

法上手続法上何が問題となりどのように解決

すべきかを学ぶ科目です

 本授業では第一線で実務を牽引していらっ

しゃる先生方から知識考え方をご教示いただ

いております隔週ではありますが毎授業改め

て基礎的な知識を確認する場でもあり既存の

知識を応用して問題解決へと向かう力を身に

付けることができますただ教科書や判例を読み

込んで演習をするだけでは足りないということ

を毎回気付かせてくれ正しい勉強の方向を導い

てくれると感じています

 本授業によって訴訟の見通しをつけられる

応用力をつけ司法試験に対応する実力を身に

つけることができますその上司法試験合格

後の実務修習に耐えうる能力をも得ることが

可能な素晴らしい授業だと思います2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

06 07

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 3: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数(名)

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

2044名

766

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野に渉る専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が学際性先端性国際性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現代と

いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成29(2017)年4月新たに1年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機関や法整備支援の分野でのニーズに

対応する教育もまた今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法律学の専門知識といういわば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変化する現代社会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了者の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160年以上にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

3つのポリシー(法曹養成専攻) http wwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttpwwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

htt p ll 7 jp

法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を院生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

刑法ⅡVOICE

秋口 麻貴あきぐち まき

刑法を多角的に考えられる授業です

 刑法Ⅱでは刑法各論の基本的で重要な事項

について1学期をかけて学習していきます

もっとも基本的事項といえども判例通説

の一般的な解説だけではなくそれらの問題点

の指摘や様々な学説についての批判的検討も

行われる等多角的な考え方を獲得することが

できますこの点は第一線を先導し続けて

いらっしゃる先生から教わることができる本学

の魅力だと思います

 授業をより有意義なものとするために基本と

なる条文解釈は可能な限りで予習していくこと

が求められます復習もしなければならないの

で勉強量は多く確かに大変な毎日ではありま

すが仲間と切磋琢磨しながら勉強する日々は

刺激的で充実しています卒業生が実務家教員

として教えてくださる授業もあり将来に向けた

具体的なイメージも持つことができます

 また本学は国際化にも力を入れています

海外経験のある仲間も多く海外大学での経験

と語学力を活かして国際的に活躍できる法曹を

目指す私には理想の環境と確信しています

2016年 義守大学マネジメント学部 卒業

法学未修者コース

商法総合ⅠVOICE 理論と実務を意識した学習ができます

 慶應義塾法務研究科の理念は国際性学際性

先端性であるところ法務研究科においては

当該理念に基づいて「理論と実務の架橋」を目指

した講義が行われていますとりわけ商法総合

Ⅰは長年企業法務の第一線で活躍されてきた

実務家教授によって講義がなされその講義で

は毎週異なるテーマが設定された事例問題に

即して議論が行われています検討にあたって

は司法試験において求められる基礎的な知識

を踏まえるとともに実務を意識した解釈論に

ついても教わることができています

 商法総合Ⅰでは学術と実務という複数の視点

から事案を検討することにより商法分野を体系

的に学習することができるものと思います

 慶應を選んで良かった点としては幸運にも

三田法曹会奨学基金に採用いただき経済的

なご支援のもと集中して勉強する機会を得られ

ていることが挙げられますそして法務研究科

には多様なバックグラウンドを持った塾生が多

数在籍しており出身大学や職歴所属クラス

学年を問わず同じ志を持った多くの友人も作る

ことができました

渡邊 竜也わたなべ たつや

2018年 法政大学法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 杤尾安紀 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ

秋山知文 北居功 鹿野菜穂子 小林彩子 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

西岡清一郎 齋藤隆 中村晶子 福井琢 

鈴木一夫 杤尾安紀 鈴木謙吾   大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 佐藤隆之 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学

民事法総合Ⅱ

西岡清一郎 齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 

矢嶋雅子 惠木大輔 木村和也 森岡誠

石橋尚子 濱田和成 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 山元一 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 田髙寛貴

民法 Ⅵ (家族法) 犬伏由子 

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅰ (総論)(未修チャレンジコース) 平野裕之

民法Ⅱ (契約法) 北居功

民法Ⅱ(契約法) (未修チャレンジコース) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 刑法Ⅱ 鈴木左斗志

刑法Ⅰ 鈴木左斗志

刑事訴訟法 笹倉宏紀

刑事訴訟法(4科目入試) 笹倉宏紀

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学 

刑法Ⅰ (未修チャレンジコース) 小池信太郎

憲法Ⅱ 山本龍彦

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ鹿野菜穂子 中西正治 平野裕之

松尾弘 武川幸嗣

公法系

民事系

2019年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 秋スタートの未修チャレンジコースシラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2019年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅰ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

民事執行保全法実務島田真琴  

西岡清一郎

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

宮川美津子

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

齋藤隆民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎石田寿一 大谷剛彦 菅弘一 

鈴木健太郎 鈴木朋子 高畑満 本郷亮 

山崎学 山田徹 渡辺潤  

法曹倫理 秋山知文 小川佳子 鈴木一夫 

中村晶子 野々山哲郎

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 島田真琴 

鈴木一夫 鈴木みき 中西正治 

西岡清一郎 不破大輔 矢嶋雅子

要件事実論 齋藤隆 清水節 西岡清一郎 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

刑事政策 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 森戸英幸   2クラス

森戸英幸   2クラス

両角道代   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 両角道代 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 宇都宮秀樹

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 屋敷二郎

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 深井忠

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること (ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位 という修得の仕方やその逆も可能)4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変に刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員ですシラバス (講義要綱)の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

西河 秀にしかわ しゅう

民事法総合ⅡVOICE 実務修習でも活用できる応用力の基礎を学ぶ場

 民事法総合Ⅱでは主に会社法及び民事訴訟

法の基本的知識を有することを前提として

実際に起こりうる具体的な事案を素材に実体

法上手続法上何が問題となりどのように解決

すべきかを学ぶ科目です

 本授業では第一線で実務を牽引していらっ

しゃる先生方から知識考え方をご教示いただ

いております隔週ではありますが毎授業改め

て基礎的な知識を確認する場でもあり既存の

知識を応用して問題解決へと向かう力を身に

付けることができますただ教科書や判例を読み

込んで演習をするだけでは足りないということ

を毎回気付かせてくれ正しい勉強の方向を導い

てくれると感じています

 本授業によって訴訟の見通しをつけられる

応用力をつけ司法試験に対応する実力を身に

つけることができますその上司法試験合格

後の実務修習に耐えうる能力をも得ることが

可能な素晴らしい授業だと思います2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

06 07

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

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青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 4: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を院生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

刑法ⅡVOICE

秋口 麻貴あきぐち まき

刑法を多角的に考えられる授業です

 刑法Ⅱでは刑法各論の基本的で重要な事項

について1学期をかけて学習していきます

もっとも基本的事項といえども判例通説

の一般的な解説だけではなくそれらの問題点

の指摘や様々な学説についての批判的検討も

行われる等多角的な考え方を獲得することが

できますこの点は第一線を先導し続けて

いらっしゃる先生から教わることができる本学

の魅力だと思います

 授業をより有意義なものとするために基本と

なる条文解釈は可能な限りで予習していくこと

が求められます復習もしなければならないの

で勉強量は多く確かに大変な毎日ではありま

すが仲間と切磋琢磨しながら勉強する日々は

刺激的で充実しています卒業生が実務家教員

として教えてくださる授業もあり将来に向けた

具体的なイメージも持つことができます

 また本学は国際化にも力を入れています

海外経験のある仲間も多く海外大学での経験

と語学力を活かして国際的に活躍できる法曹を

目指す私には理想の環境と確信しています

2016年 義守大学マネジメント学部 卒業

法学未修者コース

商法総合ⅠVOICE 理論と実務を意識した学習ができます

 慶應義塾法務研究科の理念は国際性学際性

先端性であるところ法務研究科においては

当該理念に基づいて「理論と実務の架橋」を目指

した講義が行われていますとりわけ商法総合

Ⅰは長年企業法務の第一線で活躍されてきた

実務家教授によって講義がなされその講義で

は毎週異なるテーマが設定された事例問題に

即して議論が行われています検討にあたって

は司法試験において求められる基礎的な知識

を踏まえるとともに実務を意識した解釈論に

ついても教わることができています

 商法総合Ⅰでは学術と実務という複数の視点

から事案を検討することにより商法分野を体系

的に学習することができるものと思います

 慶應を選んで良かった点としては幸運にも

三田法曹会奨学基金に採用いただき経済的

なご支援のもと集中して勉強する機会を得られ

ていることが挙げられますそして法務研究科

には多様なバックグラウンドを持った塾生が多

数在籍しており出身大学や職歴所属クラス

学年を問わず同じ志を持った多くの友人も作る

ことができました

渡邊 竜也わたなべ たつや

2018年 法政大学法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 杤尾安紀 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ

秋山知文 北居功 鹿野菜穂子 小林彩子 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

西岡清一郎 齋藤隆 中村晶子 福井琢 

鈴木一夫 杤尾安紀 鈴木謙吾   大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 佐藤隆之 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学

民事法総合Ⅱ

西岡清一郎 齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 

矢嶋雅子 惠木大輔 木村和也 森岡誠

石橋尚子 濱田和成 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 山元一 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 田髙寛貴

民法 Ⅵ (家族法) 犬伏由子 

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅰ (総論)(未修チャレンジコース) 平野裕之

民法Ⅱ (契約法) 北居功

民法Ⅱ(契約法) (未修チャレンジコース) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 刑法Ⅱ 鈴木左斗志

刑法Ⅰ 鈴木左斗志

刑事訴訟法 笹倉宏紀

刑事訴訟法(4科目入試) 笹倉宏紀

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 鈴木朋子 山崎学 

刑法Ⅰ (未修チャレンジコース) 小池信太郎

憲法Ⅱ 山本龍彦

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ鹿野菜穂子 中西正治 平野裕之

松尾弘 武川幸嗣

公法系

民事系

2019年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 秋スタートの未修チャレンジコースシラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2019年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅰ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

民事執行保全法実務島田真琴  

西岡清一郎

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

宮川美津子

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

齋藤隆民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎石田寿一 大谷剛彦 菅弘一 

鈴木健太郎 鈴木朋子 高畑満 本郷亮 

山崎学 山田徹 渡辺潤  

法曹倫理 秋山知文 小川佳子 鈴木一夫 

中村晶子 野々山哲郎

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 島田真琴 

鈴木一夫 鈴木みき 中西正治 

西岡清一郎 不破大輔 矢嶋雅子

要件事実論 齋藤隆 清水節 西岡清一郎 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

刑事政策 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 森戸英幸   2クラス

森戸英幸   2クラス

両角道代   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 両角道代 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 宇都宮秀樹

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 屋敷二郎

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 深井忠

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること (ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位 という修得の仕方やその逆も可能)4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変に刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員ですシラバス (講義要綱)の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

西河 秀にしかわ しゅう

民事法総合ⅡVOICE 実務修習でも活用できる応用力の基礎を学ぶ場

 民事法総合Ⅱでは主に会社法及び民事訴訟

法の基本的知識を有することを前提として

実際に起こりうる具体的な事案を素材に実体

法上手続法上何が問題となりどのように解決

すべきかを学ぶ科目です

 本授業では第一線で実務を牽引していらっ

しゃる先生方から知識考え方をご教示いただ

いております隔週ではありますが毎授業改め

て基礎的な知識を確認する場でもあり既存の

知識を応用して問題解決へと向かう力を身に

付けることができますただ教科書や判例を読み

込んで演習をするだけでは足りないということ

を毎回気付かせてくれ正しい勉強の方向を導い

てくれると感じています

 本授業によって訴訟の見通しをつけられる

応用力をつけ司法試験に対応する実力を身に

つけることができますその上司法試験合格

後の実務修習に耐えうる能力をも得ることが

可能な素晴らしい授業だと思います2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

06 07

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 5: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅰ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

民事執行保全法実務島田真琴  

西岡清一郎

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

宮川美津子

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

齋藤隆民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎石田寿一 大谷剛彦 菅弘一 

鈴木健太郎 鈴木朋子 高畑満 本郷亮 

山崎学 山田徹 渡辺潤  

法曹倫理 秋山知文 小川佳子 鈴木一夫 

中村晶子 野々山哲郎

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 島田真琴 

鈴木一夫 鈴木みき 中西正治 

西岡清一郎 不破大輔 矢嶋雅子

要件事実論 齋藤隆 清水節 西岡清一郎 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

刑事政策 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 森戸英幸   2クラス

森戸英幸   2クラス

両角道代   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 両角道代 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 宇都宮秀樹

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 屋敷二郎

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 深井忠

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること (ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位 という修得の仕方やその逆も可能)4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変に刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員ですシラバス (講義要綱)の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

西河 秀にしかわ しゅう

民事法総合ⅡVOICE 実務修習でも活用できる応用力の基礎を学ぶ場

 民事法総合Ⅱでは主に会社法及び民事訴訟

法の基本的知識を有することを前提として

実際に起こりうる具体的な事案を素材に実体

法上手続法上何が問題となりどのように解決

すべきかを学ぶ科目です

 本授業では第一線で実務を牽引していらっ

しゃる先生方から知識考え方をご教示いただ

いております隔週ではありますが毎授業改め

て基礎的な知識を確認する場でもあり既存の

知識を応用して問題解決へと向かう力を身に

付けることができますただ教科書や判例を読み

込んで演習をするだけでは足りないということ

を毎回気付かせてくれ正しい勉強の方向を導い

てくれると感じています

 本授業によって訴訟の見通しをつけられる

応用力をつけ司法試験に対応する実力を身に

つけることができますその上司法試験合格

後の実務修習に耐えうる能力をも得ることが

可能な素晴らしい授業だと思います2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

06 07

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

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企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

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10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

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ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

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青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 6: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

労働法ⅡVOICE

豊田 百々世とよだ ももよ

あるべき労使関係をもたらす点が労働法の魅力

 労働法Ⅱの授業では基本原理や法的規律の

概要を理解するとともに判例や昨今の労働法

改正の流れについて学び知識を深めています

現代社会において大多数の人は雇用され労働

することによって賃金を得て生活しています

労働紛争が解決され労使関係があるべき姿

になることによって労働者は効率よく仕事が

でき使用者としても利益を得ることができる

という点に労働法の魅力を感じています

 本科目では授業後はもちろんのことオフィ

スアワーとして学生が先生に個別に質問できる

場が積極的に設けられています先生と学生の

距離が近く疑問をすぐに解消できる環境は

勉強をするうえでとても役に立っています

 また本科目において労働法に興味を抱いた

ことをきっかけに労働分野に強みをもつ法律

事務所や厚生労働省労働基準局でのエクスター

ンに参加しました興味のある事柄をみつけ

それについて知識と経験を深めるために行動

できる本学のカリキュラムは非常に魅力的で

あると感じています

2018年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

カリキュラム 選択科目

科目群 2019年度授業科目名 担当教員名 科目群 2019年度授業科目名 担当教員名

2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名 2019年度授業科目名 担当教員名2019年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation

LittDavid BansalVipasha

Drafting International Agreements

SasakiJohn

大原慶子

Graduate Writing Seminar

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship青木節子 島田真琴

松尾弘

Monroe-SheridanAaron

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子

Mediation 宮武雅子

[LLM生のみ]

[LLM生のみ]

[LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(State and Citizen)

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

佐藤隆之 山元一 

和田俊憲

European Integration and Global Business Law

東史彦 市川芳治 庄司克宏 MaduroMiguel

宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

原恵美

Japanese Law(Contemporary Issues)

町野静

六車明

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

Case Study in International Dispute Resolution

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Legal Issues in ChinaIndia and ASEAN)

森脇章 

OsAgarwal

琴浦諒

Comparative Corporate Law

LittDavidMonroe-SheridanAaron

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations Bansal Vipasha

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

Environmental Law and Disaster

山崎友莉子

六車明

International Investment Arbitration Reyes Anselmo

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

Seminar(Case Study in International Competition Law)

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) SchumacherScott

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law Bansal Vipasha

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU)庄司克宏

MaduroMiguel

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

LittDavid

Comparative Constitutional Law LittDavid

Comparative Patent Case Law and Procurement

Comparative IP Case Law and Litigation 竹中俊子

竹中俊子

[LLM JD 併設]

Introduction to American Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

English Contract Law ReyesAnselmo

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[LLM生のみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

伊藤和子 江島晶子

Bansal Vipasha山元一

Globalization and International Human Rights in Asia

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Government Relations and Law Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

金山直樹

(コーディネーター)

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 惠木大輔

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 中村晶子 

福井琢 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

災害復興法学 岡本正 

フランス法(公法)Ⅰ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法今泉慎也  

山田美和

数理法務Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

数理法務Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

アートと法 島田真琴 山辺哲識

フランス法(私法)Ⅱ 金山直樹

ドイツ法Ⅱ 小池信太郎

EU法Ⅱ (EUビジネス法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 北村泰三

環境法Ⅰ 町野静  六車明

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

サイバー法 藤原宏高

入管法 山脇康嗣

情報法 曽我部真裕

国際経済法 東史彦

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 MusahlHans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

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10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

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ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

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青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 7: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

金融法務 WPVOICE

戸田 相とだ しょう

法理論について盤石な基礎を固め実務家として活躍する糧にしたいです

 企業法務を志す私が特に興味を持って受講

している授業が「金融法務ワークショッププロ

グラム(MampAの法とファイナンス)」です この授業ではMampAの理論と実務の基礎を学んでいます企業法務として必須である

MampA理論そのものへの理解を深める貴重な場であるとともに理論に基づきその実務での

運用方法を学び実務家としての感覚を養うこ

とができるものとなっています

 実際のMampA事例を学ぶことは普段とは異なる角度からの考察が必要となりその難しさに

頭を悩ませることもありますしかし日々学習

している会社法が実務ではどのように使われて

いるのかを第一線で活躍中の実務家の先生方

から教わることは大変貴重な機会であり司法

試験合格後へのモチベーションが高められます

 熱心に教えてくださる先生方に優秀な仲間

充実した諸プログラムや学習環境が揃っている

慶應ローは学生の目標を叶えるのに最適な

環境だと断言できます

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE

神成 万柚かんなり まゆ

知的財産法の知識を実務で活かしていくための架橋

 知的財産法務ワークショッププログラムでは

エンタテインメント分野の具体的な設例から

著作権法意匠法商標法不正競争防止法等の

法律を横断して生じる様々な問題を考えます

例えば映画や音楽出版等の業界において契約

を交わすときどのような条項を盛り込むべきか

といった設問に取り組みます

 実務家の先生に直接教えて頂くことで知的

財産法務の具体的なイメージが持てるので個別

法の基本的な知識を整理しつつ事例から問題

点をすくい上げる力を身につけることができ

ますまた毎回の授業でのグループディスカッ

ションを通して論理的説得的に話す力を養う

こともできます

 応用的なプログラムなので他の知的財産法

の講義と共に履修すれば知的財産法への理解

と興味をより一層深めることができるのでは

ないかと思います私もこのプログラムで学んだ

ことを糧に理論を実践に落とし込んでいける

良い法律家を目指したいと思っています

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)およびMampA(企業買収再編)に係わる諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常

に挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱う

WPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WPEU戦略

法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム(エンタテインメント法)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

10 11

企業法務 BPWPVOICE

大野 優おおの ゆう

実務家の視点を得ることで会社法の理解が深まります

 企業法務BPWPは企業法務の実務を意識した具体的な事例を教員との質疑応答学生

同士の議論を通して深く検討することによって

企業法務に関する基本的な知識と問題解決の

方法を習得することを目指す双方向的で実践的

な授業です

 この授業の魅力は企業法務の第一線で活躍

されている実務家教員から直接指導を受ける

ことができるため実務家特有の思考方法問題

意識といった実務感覚を学ぶことができる点

同時に実務での運用を学び条文の背後にある

制度趣旨や理念について洞察を得ることで会社

法の理解を深め定着させることができますさら

に実務家教員の担当する授業とは別にゲスト

スピーカーの方から最先端の実務の話を伺う機会

も設けられているので多種多様な企業法務

の具体的なイメージをつかむことができ将来

の活躍の場を考える上でも大いに役立つ授業

であるといえます

2018年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的な思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させることを目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

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11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 8: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

フォーラムプログラム(FP)においては官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招い

て事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2018年度は計6回ゲスト講師を招いた)

企業内リーガルセクション

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因の一つに「起業の難しさ」が挙げられるその原因はさまざまであろうが起業家

の良き「カウンセル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて

本科目は起業を支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするもので

ある具体的には起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じが

ちな様々な「不祥事」への対処方法について事例問題を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス (講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内リーガルセクションFP」「起業と法FP」

「国際法務FP」「法整備支援FP」の5つの

フォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

本授業では環境問題に対して立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は担当講師の他「気候変動適応法」「食品廃棄物リサイクル対策」「最近の原子力安全規制の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

実体法理論的視点訴訟法理論的視点そして実務的視点を交えながら仲裁法を学ぶ受講生は積極的に議論に参加することにより仲裁の紛争解決制度としてのイメージを具体的に掴むことができるようになるはずである

井上葵 金山直樹

萩澤達彦

現代取引法

ワークショッププログラム

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

This course focuses upon European Commissionrsquos regulatory methods in the areas of competition policy and data protection in the context of the Single Market as a case study in order to discuss how companies can respond strategically to EU regulations even before their enactment

EU戦略法務

ワークショッププログラム

東史彦 市川芳治 

佐藤真紀 庄司克宏 

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 両角道代

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2019年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務BPの受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス(講義要綱)の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

民商法の知識を駆使することに加えビジネス

を成功させるためにはどのような戦略をもって

交渉に臨むべきなのかといったより実践的な

内容に踏み込んで交渉を行いますそれらと並行

して現在インハウスローヤー法務部員とし

て第一線で活躍されているゲストスピーカーの

方々から企業内法務の実務を学びます

 授業を通じて「企業内法務」という業務を具体

的にイメージできたとともに将来の選択肢の

一つとして「インハウスローヤー」に強い興味

を持つきっかけとなりました

企業内リーガルセクション FPVOICE 企業内法務に必要とされる能力法務部門の実務を知る

 「インハウスローヤー」「企業内法務」このよう

な言葉を知っていても実際にどのような職務を

担いどのような能力が必要とされるのかこの

授業を受けるまで私は具体的なイメージを持っ

ていませんでした

 この授業では企業の法務部門で一般的に

必要とされる能力や役割を体系的に学ぶだけで

なくインハウスローヤーになりきって契約書

を用いた模擬交渉も行います模擬交渉では

堤 達郎つつみ たつろう

2017年 中央大学法学部 卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE

竹内 瑞希たけうち みずき

最先端の国際取引も民商法等の基礎知識を用いて解明できます

 渉外法務WPは国際合弁国内外のMA国際金融国際知財ライセンスといった幅広い

分野の取引について渉外法務という切り口から

横断的に学ぶ授業です各分野の代表的な契約

書や判例新聞記事等を取り上げ事前課題と

授業での議論を通して理解を深めます外部

講師や法律事務所訪問等国際取引実務の最前

線で活躍する弁護士の先生方から直接お話を

伺うことができる点も特長です

 一見複雑な国際取引も実は民法商法会社

法等の基本的な法律関係によって構成されて

いることに気づきますこれらの基礎知識が実務

でどのように応用されているのか考察すること

で事案を分析し論理的に妥当な結論を導く

法的思考の技法を学びます

 海外の新しい法技術を日本法の中でどのよう

に位置づけ発展させてきたかという背景事情を

伺う機会もあり本授業を通じて未知の問題へ

の取り組み方とその面白さを学び将来どう

渉外法務に携るかを考える契機となりました

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 9: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]勉強はキャンパスで集中的に行い自宅や通学時間は

リラックスすることを基本にしている慶應は授業

の質が高いので基本的に授業の内容がしっかり

理解できれば受験対策も大丈夫との考えのもと自習

はもっぱら自習室でその日の授業の予習復習を重点

的に行ったり自主ゼミの準備

を行うそれ以外は期末試験

前などに問題集を解くぐらい

家ではスポーツ番組を観る

などしてメリハリをつけている

[刑事法総合Ⅱ]

12年次で学んだ刑法と刑事訴訟法について新たな論点を交えつつ実際の

事案を通じて実践的に学ぶ授業事前に与えられた事案につき両法に照らし合わ

せ行為者の罪責や捜査手続の適法性証拠能力の有無訴因変更の要否などを

ソクラテスメソッドで検討する実務家の先生により実務処理における視点

が多く取り入れられている点が特徴的1回の授業で最低1回は当てられて回答

するが先生の指摘や他の学生の回答を聞いて着眼点の幅広さに驚き自分の

視野の狭さに気づかされることもしばしば

それぞれの法律の基礎知識の上に事案に

応じた法解釈力を深める必要性を感じる

[民事実務基礎]

12年次で学んだ民法や商法民事訴訟法を

もとにした民事裁判における保全訴訟執行

の実務に関する講義とそこで学んだ内容を

模擬裁判で試す授業模擬裁判では学生が

裁判官および原告側被告側それぞれの代理人

の3役に分かれある事案の民事裁判の流れ

を一通りシミュレーションする自分は裁判官役

を務めた代理人同士のやり

取りで状況が変わる中それ

を整理しつつ自分が尋問した

いことも変わるところに実務

的な難しさを感じた

[自主ゼミ]司法試験の過去問題を解く2つの自主ゼミをクラスメートと組んでいる一つ

は労働法に特化したもの必修の主要7法に比べると選択の労働法は勉強

が疎かになりがちなのでそうならないためにペースメーカー的な位置づけで

組んでいるものもう一つはメンバーの勉強が遅れている分野を重点的に取り

上げたり近い試験の対策を

行うなど柔軟な内容のもの

自主ゼミには客観的に答案

をチェックし合え励まし合

えるメリットを感じる

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合 知的財産法Ⅲ

会計学 国際紛争解決

労働法ベーシックプログラム

労働法Ⅲ 労働法総合

簿記論

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

保険法

学生の一日

髙見澤 昌史  たかみさわ まさし2016年 慶應義塾大学商学部退学(飛び級)

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「商学部の授業で法律をもとに考えることの面白さを実感した」と法曹への動機を話す髙見澤さん

「弁護士として一般民事や企業法務刑事事件など幅広くチャレンジしてみたい」と言います

勉強はキャンパスでそれ以外ではリラックスとメリハリのある毎日を送っています

そんな髙見澤さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限 第3時限第4時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関) ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2018年度の派遣実績】エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所95カ所101名派遣  法テラス5カ所5名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所8名派遣 企業17社18名派遣

自己開拓

法律事務所2カ所2名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ラオス5名派遣

LAWASIA(東京)11名派遣UNCITRAL(韓国ソウル)1名派遣(2016年度)国連宇宙部(ウィーン)1名派遣(2015年度)

JICAラオス事務所1名派遣(2015年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度においてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

(履修が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績

派遣実績

単位

14 15

  私はジョーンズデイ法律事務所でエクス

ターンシップに参加させていただきましたこの

プログラムで得た点をここでは2点紹介します  一つはロースクールの学修が実務にも役立

つことです今回普段の業務をいくつか体験

させていただきましたクライアントに回答を

する場面では自らの頭で考え複数の文献に

あたり自説の根拠を見つける必要がありまし

たこの作業と同じことを予習の際にしてい

ますまたある弁護士の方もロースクールでの

学修と同じことを仕事でしているとおっしゃっ

ていましたロースクール制度は実務への架橋

としてふさわしいものであると実感でき学修

へのモチベーション向上にも繋がりました

  二つ目は実際に業務を行っている弁護士

の振る舞い方を見ることでロースクールにおい

ても社会人として要求されるスキルをも身に

つけることができると意識できた点です慶應

ロースクールでは実務でも活躍する法律家に

指導を受けることができますそのため教員

から社会人としての法曹としての在り方をも

学べるという点を深く実感しました

実務への架橋を実感学修へのモチベーションが向上

国内エクスターンシップ体験

井川 海人 いかわ かいと

2018年 明治大学法学部 卒業法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験

  海外エクスターンではベトナムカンボジア

へそれぞれ1週間ずつ訪れ現地の学生と議論

をしたりグループワークをしたりしましたこれ

に加え議会や現地の法律事務所にお邪魔

することもありました

  勉強にとどまらず現地の文化を学びつつ

学生とコミュニケーションをとるきっかけにも

なり濃厚な2週間であったと感じています

現地の学生とは今でも交流しており海外に

ネットワークを作る良い機会になりました

  海外エクスターンを通してアジアには活動の

フィールドが広いことに気がつき将来は法曹

としてアジアに積極的に関わっていきたいと考

えるようになりました

  慶應義塾大学法科大学院には積極的な学生

も多い上教授や弁護士の先生によるサポート

や金銭的な支援が整っており気兼ねなく

プログラムに参加することができます現地や

日本の学生に刺激を受ける良い機会ですので

入学なさった際には是非参加してみてください

慶應ロースクールならではのグローバルな学び

斎藤 有理 さいとう ゆり

2016年 中央大学法学部 卒業法学既修者コース

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

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横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

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慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 10: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀 Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合法律基本科目テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

鈴木(宮﨑) 朋子 

Tomoko SUZUKI(MIYAZAKI)1996年司法試験合格1997年慶應義塾大学法学部卒業1999年検事任官東京福岡静岡さいたま各地検検事 2005年イリノイ大学ロースクール修士課程修了(LLM)2008年法務省刑事局付検事2011年名古屋千葉東京地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

島田 真琴 Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法実務イギリス法リサーチペーパーアートと法NegotiationArbitrationInternship Research PaperⅠⅡArtBusiness and LawInternational Commercial ArbitrationⅠ

[ 教 授 ]

庄司 克宏 Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員担当科目EU法Ⅱ(EUビジネス法)EU戦略法務WPリサーチペーパーArea Studies of Law(EU)European Integration and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志 Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志 Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパー

[ 教 授 ]

鈴木 一夫 Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎 Kentaro SUZUKI1998年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明 Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合

[ 教 授 ]

齋藤 隆 Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)担当科目民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎 Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法Ⅰ(未修チャレンジコース)刑法総合ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹 Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆 Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016年~ 2018年)担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱ

[ 教 授 ]

久保田 安彦 Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之 Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠJapanese Law (State and Citizen)

[ 教 授 ]

奥邨 弘司 Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内リーガルセクションFPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広 Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子 Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩 Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習

[ 教 授 ]

片山 直也 Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~)

[ 教 授 ]

金山 直樹 Naoki KANAYAMA1977年同志社大学法学部卒業1981年同大学院法学研究科博士前期課程修了1982年ノックスカレッジ卒業(BA)1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学1987年パリ第1大学博士課程DEA droit prive1996年(博士京都大学)姫路獨協大学法学部教授法政大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目フランス法(私法)Ⅱ大陸法特別講義 Ⅰ(大陸法財団寄附講座)現代取引法WPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Contract LawJapanese Law(Economy and Social Structure)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一 Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在リソルテ総合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子 Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合ⅠⅡ消費者法Ⅰ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~)担当科目民法Ⅱ(契約法)民法Ⅱ(契約法)(未修チャレンジコース)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊 Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔 Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲 Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能 Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWP

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 11: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

18 19

専任教員紹介

[ 准 教 授 ]

Bansal Vipasha  バンサルヴィパシャ2006年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)政治経済学部卒業(BA)2008年ロー大学(University of Law)法学部修了(GDL)2009年ロー大学(Uni-versity of Law)法律実務コース終了(LPC)2011年~2013年リンクレーターズLLPにて研修2013年英国及びウェールズ弁護士登録2014年コロンビア大学ロースクールにてLLM取得2014年~2015年世界銀行(ワシントンDC)勤務2016年世界銀行等と顧問契約(東京)現在慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目International LawLaw of International OrganizationsGlobalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

西岡 清一郎 Seiichiro NISHIOKA1973年慶應義塾大学法学部卒業1975年裁判官任官家庭裁判所調査官研修所教官東京家庭裁判所判事東京地方裁判所判事部総括宇都宮地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括東京家庭裁判所長広島高等裁判所長官等を経て2015年弁護士登録現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼あさひ法律事務所顧問弁護士

担当科目要件事実論民事法総合ⅠⅡ民事執行保全法実務民事実務基礎リサーチペーパー

[ 教 授 ]

増田 晋 Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国際関係法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山元 一 Hajime YAMAMOTO1984年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授担当科目公法総合Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Globalization and International Human Rights in AsiaResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯 Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘 Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授公認会計士試験委員(2010年~2012年)国際協力銀行(JBIC)環境ガイドライン担当審査役(2012年~2016年)国際協力機構(JICA)民法整備支援委員担当科目民法総合ⅠⅡ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡInternship

[ 教 授 ]

三木 浩一 Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005年~2006年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸 Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009年~2011年)担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮 Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之 Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式](2001年~2006年)司法試験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡ民法Ⅰ(総論)(未修チャレンジコース)リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢 Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子 Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 特任講師 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科特任講師

担当科目テーマ演習Introduction to American Law Japanese Law in Cross-border MattersStart-up Company and Venture Capital LawComparative Corporate LawGraduate Writing SeminarInternship

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在フリーマン国際法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代 Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法Ⅲ労働法BPWP労働法総合テーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡 Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Ris k ManagementInternational Commercial TransactionsComparative Corporate LawGovernment Relations and LawComparative Contract LawIntroduction to American LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and Negotiation

[ 教 授 ]

和田 俊憲 Toshinori WADA1998年東京大学法学部卒業東京大学助手北海道大学助教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法総合法律基本選択科目Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law (State and Citizen)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

橋本 博之 Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子 Toshiko TAKENAKA1981年成蹊大学法学部卒業1990年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveGlobal Intellectual Property ManagementGraduate Writing SeminarComparative IP Case Law and LitigationComparative Patent Case Law and Procurement

[ 教 授 ]

山本 龍彦 Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員(2014年2015年)担当科目憲法Ⅱ憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

古川 俊治 Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

山手 正史 Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼本氷川坂法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀 Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民事手続法Ⅰ(4科目入試)民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

中村 晶子 Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~2018年)担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子 Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 教 授 ]

高田 晴仁 Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

渡井 理佳子 Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学 Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也 Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ

担当科目は2019年度の担当科目ですグローバル法務専攻専任教員

BP =ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  FP =フォーラムプログラム

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 12: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

近岡 裕輔ちかおか ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

2016年慶應義塾大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

垣下 沙織かきした さおり

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2015 年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

楠木 崇久くすのき たかひさ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年国際基督教大学教養学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

嶋本 有里子しまもと ゆりこ

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

高安 奎吾たかやす けいご

最高裁判所司法研修所

第72期司法修習生

2016 年学習院大学法学部卒業

2018年慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2018年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生となった5人の先輩方に法曹を目指したきっかけや

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

意義とやりがいに溢れた法曹の世界の奥深さに魅力を感じた

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

垣下 中学生の頃からldquo女性が人生にわたり

自立することやキャリアを積み重ねていくの

は難しいrdquoという意識を持っていたので

その中で文系の私が目指せる資格は司法試験

だと考え法学部に入りました実際に勉強

して事案に応じた解決策を見出す法律学

の奥深さに惹かれ将来の仕事にしたいと思

いました

楠木 幼少期をアメリカで過ごし国際的な

仕事に就きたいと思い大学時代の後半まで

外交官等も含めて進路にとても迷っていま

したその中で国境をまたぐ企業同士の争い

や国際的な各取引をサポートできるような

業務を扱う弁護士になりたいと考えこの道

を選びました

嶋本 中学時代に死刑制度についてのノンフィ

クションを読んだことがきっかけですその後

はずっと弁護士になろうと思っていましたロー

スクールの制度について知っていたので大学

では教養学部で法律に限らず幅広い学びを

その後慶應ロースクールに入学しました最初

は刑事弁護に関わりたいと思っていましたが

たくさんの授業を受けるうちに視野が広がり

今は企業法務の弁護士を目指しています

高安 中学生の頃に参加した職場体験です

地元の弁護士事務所と水戸地方検察庁に伺い

二日間にわたって仕事を見せていただくという

体験を通して私も弁護士や検察官になりたい

と思ったのがきっかけですもともと法律に漠

然と興味があったのですがさまざまな職業を

調べていく中で法曹に憧れを抱きご縁もあっ

て弁護士事務所と水戸地方検察庁にお世話に

なりました

近岡 大学生活の中で冤罪の被害者の方を

支援する団体などの活動に携わったり法学部

の授業の一環で裁判傍聴などに参加している

うちに法律家の世界に魅力を感じて勉強を

始めました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

近岡 日本のロースクールの中では合格率が

非常に高いこともありますし高校の時から

慶應に籍を置いていたということもあり入学

を希望しました

高安 同じ大学から慶應ロースクールに進んだ

先輩がいたのでたくさんお話を聞いていま

したその中でも「刺激が多くて慶應はすごく

いいよ」という言葉に強く影響を受けました

嶋本 合格率がかなり高いことと慶應ロー

スクールを修了された先輩が「みんなで頑張っ

て司法試験を突破していこうという良い雰囲

気のあるロースクールだ」とおっしゃっていた

のでそのような雰囲気ならばぜひ学びたい

と思いました

楠木 僕も中学高校と慶應の湘南藤沢に通っ

ていたのでその延長でこの先もずっと慶應

だなという気持ちがありましたそれと学部

では体育会の陸上部で活動していましてロー

スクール1年目まで部活を続けられることもあ

り「それなら慶應だ慶應しかない」となり

大学3年生の時に飛び級で法学未修者コース

に入学しました

垣下 私も学部から慶應だったので同じ敷地

内にある慶應ロースクールは身近な存在で

したし海外の法律も学びたいという思いも

あったので司法試験で使う科目だけではなく

英語の授業など実務科目も充実しているカリ

キュラムに惹かれ学修内容がとても優れて

いる慶應ロースクールを志望しました

自分なりの勉強方法で強い信念を持ち学習に取り組む

―― 勉強方法についてお聞かせください

垣下 大学院の履修1年目に友人たちと自主

ゼミを組んで何度も過去問を解いてお互い

の答案の良いところ悪いところを言い合いま

したオフィスアワーも積極的に活用し答案を

見ていただきながら「ここが悪い伝わりにく

い」と先生の直接のご指導も受けました

楠木 私は法学未修者コースに入学しました

が予備校を使わずにロースクールの授業を

中心にしてしっかりと勉強しました授業を

ペースメーカーにしてその授業でカバーでき

るものはモノにしていこうと勉強の軸にしま

した私も垣下さんと同じように自主ゼミを

活用していましたね

嶋本 予習と復習をしっかりして自分の知ら

なかった知識や考えをノートにまとめロー

スクールの授業で知ったことをどんどん書き

足す方法で勉強を進めました授業は試験に

役立つ知識に溢れていたのでそこをしっかり

とインプットして自分のペースで勉強を進め

ていました

高安 基本的には自習室を中心に一人で勉強

している時間が多かったです慶應は実務家の

先生がたくさんいらっしゃるのでそれまで

イメージしづらかった株主総会などについての

話を実務家の先生からお聞きしたときは将来

自分が働く姿をイメージしたりして勉強の

モチベーションもすごく向上しましたね

近岡 勉強に行き詰まったり分からないこと

は周囲の皆さんに積極的に質問して一緒に

考えてもらうような勉強方法が基本だったと

思いますロースクールでは実務に就いた時

に役立つ授業が豊富に用意されていて司法

試験には直接関係ない科目も「すべてを吸収

してやるぞ」という気持ちで必修科目以外に

も可能な限り履修し多くのことを学べたと

思っています

難しくて厳しい司法試験しっかり挑みそして勝利を手に

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想などあれば教えてください

近岡 今思い返すと「もっとやれることがあっ

たのでは」とも思うのですが直前は時間

の許す限りずっと勉強していました試験当

日は想像していたよりもはるかに厳しい

日々が続きましたが科目が終わるたびに

「今日も難しかった」と僕の愚痴を聞いてくれ

た両親の支えがあったからこそ乗り切れた

と思っています

高安 司法試験まではあまり変な気負いは

なく自習室で勉強し毎日淡々と過ごして

いました勉強終わりに学校のロッカーで

友人達と1日のことなど他愛もない話をでき

たのが癒しになりました試験当日は会場が

自宅から徒歩10分と近い場所にあったので

心に少し余裕があったと思いますいざ問題

を見た途端びっくりするものもありました

が振り返らずに次の事だけ考えて「1科目

終わったら次」というように切り替えて乗り

切りました

嶋本 私は無理ができない性格なのででき

るだけよく食べてよく寝て休む時は休む

と決めて過ごしていました生活リズムを一定

に保ちきちんと規則正しい生活を繰り返し

たことで健康な状態で試験を受けられた

ことが非常に大きかったと思いますメンタル

面はさほど問題なかったのですが体力的に

肩や手が疲れた記憶があります中日をうまく

使ってリフレッシュして最後まで頑張りまし

た合格発表の日は緊張で朝から何も食べ

られなかったのですが合格が決まった後に

友達と飲んだビールの味は格別でしたね

楠木 ロースクールの授業が1月に終わり

試験本番の5月までの数か月の生活には気を

遣いました2月3月はかなり追い込んで

知識の修得に努め4月5月は体調を整える

ために少しゆとりのある生活を送りました

また先輩方が試験についてのノウハウを

たくさん教えてくださったので万全な状態で

本番に臨めました司法試験自体は中日も

含めて5日間大変でした同じ試験会場に

慶應の友人がたくさんいたので試験後に

「難しかったね」と声を掛け合いなんとか

乗り切った思い出があります

垣下 家族のバックアップもあり体調管理は

万全でしたが試験当日に物凄い緊張がやって

きました試験が始まりいざ問題を解き始

めるとあっという間にその緊張が消え去り

「とにかく目の前の問題を解こう」という気持

ちのみで挑みましたすべての試験科目が

終わった後「できるだけのことはやった」と

いう充実感がありました

理想や夢を大切にして気負わずに未来に挑戦を

―― 最後に目指す法曹像とロースクール受験生へのメッセージをお願いします

垣下 司法試験に合格する前は国際的に活躍

する弁護士になりたいと考えていましたが

現在は法律の知識だけではなく依頼者に

寄り添える存在になりたいです私は周りの

皆さんよりだいぶ遅れて勉強を始めたので

初めは不安もありましたが「やるしかない」と

希望を持って勉強しました受験生の皆さん

もあまり気負わずに外の世界法律以外の

ことにも目を向けて視野を広くして勉強し

ていけば良いと思います

楠木 国際社会で海外の弁護士と肩を並べ

られるような法曹になりたいなと思っていま

す司法試験を目指すのも勉強のスタートも

遅かったのですが合格まであまり先のことを

見過ぎずに目の前のことをひとつずつクリア

させていたら意外とあっという間に過ぎてい

きました勉強だけの生活かと思いきやロー

スクールには楽しいことも待っていますよ

嶋本 私は企業法務を中心にして幅広い分野

で仕事ができる弁護士を目指しておりその

中でも国際取引や国際投資に関わる仕事に

就きたいですロースクールでは優しくて面白

い仲間と出会えそして慶應の有名な教授や

実務家の先生の授業を受けることができ

とても有意義な時間を過ごせました気負わ

ずにチャレンジしてほしいですね

高安 「あなたに頼んで良かったあなたに

お願いしたい」と依頼者に言ってもらえるよう

な存在になりたいですロースクール時代は

野球部に所属していたのですが部活を通して

も先輩や後輩との繋がりもできました授業

も第一線で活躍されている先生方のお話を

たくさん聞くことができ刺激的な時間が過ご

せるのでぜひ慶應ロースクールに飛び込ん

でほしいです

近岡 私は弁護士を希望しています何が

社会正義なのかという価値観をしっかり確立

してそれに向かった仕事ができるようになり

たいと思っています自分ができる限りの努力を

すれば皆さんも絶対に合格できると思います

そのためには慶應義塾大学の法科大学院に

入ることは何よりの近道だと思います

20 21

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

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11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 13: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

22 23

横浜地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事件を解決するだけでなく犯人の更生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年度から数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことができました検察官の仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に1回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

西村あさひ法律事務所

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に 主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続 常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の2年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中で学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法曹三者のどれかというよりも事件を起こすほどの境遇に

生きる少年が1人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失敗をしたとしてもその後の人生を自ら切り拓いていける

社会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として7年目文部科学省から厚生労働省に

出向中です公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前線で働くことが求められますので常に社会の変化や求め

られる役割に的確に応えられるように学び続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で4年そしてロースクールで3年

と計 7年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を選択するに際し背中を押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年3月1日時点のものです  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ修了生が社会人デビュー

法曹のやりがいや慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

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0

国 協定校 留学生受入実績

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14

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3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 14: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会副会長 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

濃密といえるでしょう磯部 お二人はいつ頃から三田法曹会との関わりがあったのですか内野 私は小学生から慶應でお世話になっていますが当初は慶應で教師をやるのが夢で弁護士になろうと考えたのは大学時代の後半からでしたその当時実は三田法曹会の存在をよく知りませんでした司法試験に合格しいざ就職活動となったところで三田法曹会の先生を通じていろいろな事務所に連絡を取っていただき新鮮かつリアルな情報を提供していただきました説明会や面接では聞けない話も多く最適な事務所を選ぶのに非常に参考になりました宗像 学生時代に三田法曹会主催の実務研究会という勉強会に参加してから実務家となった現在まで続けていますロースクール司法修習生実務家と立場が変わると知りたいことも変わりますがそれぞれのニーズにしっかり応えてもらえます私の事務所は小規模なので外で学ぶことを奨励していますがまさにそうした機会を与えてもらえているのでありがたいですね磯部 先ほど実務家を教員として推薦するというお話がありましたが後輩を教えたいという先生はたくさんいらっしゃるのでしょうか鈴木 母校で教えることに大きな意義を感じている会員は多いですねただし準備をするのに負荷がかかったり依頼事件との関係で時間のやり繰りが非常に困難になったりもしますそれでも一旦引き受けた以上はいい授業にしようと皆さんしっかり準備をされていますその結果が自分にも返ってくると確信しているからでしょうがまさに「半学半教」を地で行っている感じですね内野 先生方は学生よりもはるかにお忙しいと思うのですが学生以上に予習をされて熱心に取り組んでくださる点が魅力的です学生そして義塾への愛がないとできないことだと思います宗像 そんなに時間を割いてくださっていたんだと後で知りました(笑)磯部 内野先生は助教として教えられていますねやはり自分が先輩にしてもらったように後輩にもしてあげたいという思いからですか内野 弁護士1年目に声をかけていただき土曜日にゼミを持たせてもらっています休日が潰れ準備で遅くまでかかることもありますが慶應には小学生の頃からお世話になりまた慶應ロースクールには司法試験の合格を本当によく支えてくれた恩返しをしたいという思いが全てのエネルギー源になっていますね辛く感じるといったことは全くありません鈴木 どこかでプラスになって返ってきますよ(笑)内野 そうですねゼミの初日学生に「初めて弁護士に接したという人は」と聞くと半数ほどの人が手を上げました自分が初めて会う弁護士なのだと身が引き締まる思いがしましたね学生に教えること以上に学生から学ぶことが多く「半学半教」の精神を本当に実感できています磯部 今慶應ロースクールの学生の約7割は慶應以外の出身者で占められていますがそれだけ繋がりが濃いと他学出身の学生は入り込みにくくはないですか宗像 そんなことはないと思います私の仲のいい同期は他学出身ですがロースクールには慶應と他学を分ける空気はありませんでした鈴木 他学からの学生はロースクールで慶應を23年しか経験できないわけですが修了後に三田法曹会に入ればずっと経験できるわけです

磯部 まず本日お越しいただいた内野先生と宗像先生の現在の業務内容をお教えください内野 私はTM I総合法律事務所で弁護士をさせていただいております主要な業務は危機管理や訴訟紛争ですが株主総会のサポートやその他顧問相談業務等をしております宗像 私の事務所は主に外国法人の企業法務全般を扱っており私自身は外国企業の労働関係の案件を手がけることが多いです磯部 内野先生は慶應ロースクールで学んだことがどのように役立っていますか内野 現在の業務では会社法や民法も扱うことが多いのですがロースクールでの民事法の授業はそのまま実務でも武器として使える内容ですそれに加えて授業で実務家の先生から「法的思考パターン」といったことを学びました学生時代は漠然とした印象だったのですがいざ実務で訴訟等の法律問題に関わるようになってみるとどのように法律論を組み立てていくのか混沌とした事実をどのように法的に整理するのかが非常に大切になりますのでその時の言葉が心に響くという局面がありますね磯部 宗像先生は慶應ロースクールの魅力はどんなところに感じましたか宗像 慶應には司法試験に自分だけ受かればいいといった空気はなくみんなで合格しようお互いに高め合おうという雰囲気が濃いですそういった仲間がいてかつ「半学半教」の精神を発揮して先輩が後輩を教えて自らも学ぶという関係性がありまさに縦横で人の繋がりが濃い校風がありますね実務に出てからもその繋がりの濃さは感じています磯部 では本題として三田法曹会会長の鈴木先生から活動内容のご説明をお願いします鈴木 会則では「会員相互の親睦研鑽交流を図り併せて慶應義塾の法学教育の発展に寄与する」ことが目的と書かれています親睦や交流においては合格者祝賀会や年に1回家族を帯同しての家族会ゴルフコンペなどを行っていますまた近年は地方の支部を訪ねての交流会も行ったり女性会員だけの会も行われていますね宗像 私も参加しました最高裁判事の岡部先生が音頭を取ってくださっていて最高裁の中を見学させていただいたりしています弁護士でもなかなか機会がなく三田法曹会の繋がりがあってこそだと感謝しています鈴木 研鑽ということでは実務研究会が年に10回ほど開かれています実務に直結する情報が得られると好評ですね塾の法学教育の支援について慶應ロースクールとの関係で見ますと多くの会員が実務家教員や学習支援ゼミの講師として教えていますしまた多くの会員の事務所がエクスターン生を受け入れています会では内規に決められた手続きに従ってロースクールに実務家を推薦しています三田法曹会と慶應ロースクールの関係はかなり

会の活動に参加して大いに活用してほしいと思いますね磯部 弁護士業は全て一人でできる仕事ばかりではなくて複雑な事件などではさまざまな分野の専門家を集めチームを組んで対応する必要も生じると思いますが人脈があると心強いですね三田法曹会ではそういった実務面での助け合いも行われているのでしょうか内野 三田法曹会は実務面でのサポートもとても手厚いです特に弁護士業ではコンフリクトと言って利益相反の関係上受任できない事件がたまにあります私もそういったケースがありましたが司法修習(弁護修習)でお世話になった三田法曹会の先生に相談したところ快く受任してもらえました非常にお忙しい中真摯に取り組んでいただいて依頼者から大変喜ばれましたこれも同じ義塾の後輩への愛情の表れだと思います磯部 信頼できる人でなければ依頼できないですからその点三田法曹会の先生ならば安心できるというわけですね宗像先生はいかがですか宗像 裁判員裁判対象の刑事事件の依頼を受けた時現在慶應ロースクールで刑事弁護のテーマ演習を担当されている三田法曹会の先輩に共同受任していただきましたその後も公判に向けて起案を添削していただき期日や接見での振る舞いも勉強させていただきました学生時代に自分の答案を見ていただいた先生に仕事でも指導していただく形となって学生時代のままだと感慨深かったです磯部 会計士や税理士など弁護士に隣接する職域三田会との関わりはあるのでしょうか鈴木 それぞれと関わりはあります特に税理士三田会とは深い関わりがあり実務研究会をジョイントしてやっています交代で講師を出し合い信託や遺言など共通して関わる分野の検討を行った後で懇親会を開くといった活動です実際の事案でも税務面の処理が不可欠な場合が非常に多いので依頼案件を三田会の税理士と一緒に処理することもよくあります磯部 信頼できる人からネットワークが広げられるメリットは非常に大きいですねでは最後に読者へのメッセージをお願いします内野 慶應には「独立自尊」の精神がありつつも塾員同士の繋がりが非常に強い校風があります実務に出れば司法試験を勉強していた時代よりもはるかに多忙な毎日が続きますがそのような中で先生方はお忙しい中常に全力で授業に臨んでくださいますまた同期との繋がりで言えば長く厳しい司法試験に立ち向かうのに同期の仲間と励まし合えることほど心強いものはなく私もそういった周囲の仲間たち(私は「戦友」と呼んでいます)に助けられて合格できました慶應ロースクールにはそういう同期同士の絆が強いという得難く魅力的な環境があると思いますなおその戦友たちとは今でも連絡を取り合っています宗像 慶應ロースクールの授業をしっかり受けて勉強に励めば司法試験は合格できると言われています入学したら学校を信じついていけば大丈夫ですぜひ仲間と楽しく真剣に勉強してくださいそして修了後も他学にはない繋がりで充実した法曹生活が送れると思います鈴木 慶應ロースクールでは研究者や実務家の先生方が日本一のロースクールにしようと一生懸命に取り組んでいます司法試験の合格率が高いだけでなく学んでいて素晴らしい仲間や将来に役立つ体験ができると思いますぜひ満足度の高い学生生活を過ごしていただきたいです

磯部 哲 いそべ てつ1995年 慶應義塾大学法学部卒2000年 一橋大学大学院法学研究科修了博士(法学)

現在慶應義塾大学法務研究科教授

[ 司会広報委員会委員長 ]

鈴木 正具 すずき まさとも1973年 慶應義塾大学法学部卒ジョーンズデイ法律事務所 弁護士

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

宗像 洸 むなかた こう2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年 12月 弁護士登録2015年 1月 東京赤坂法律事務所外国法共同事業入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]内野 寛信 うちの ひろのぶ2010年 慶應義塾大学法学部卒2013年 慶應義塾大学法務研究科修了2014年12月 弁護士登録2015年1月 TMI総合法律事務所入所

[ 法科大学院修了代表弁護士 ]

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2019年4月10日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会員の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2018年4月1日時点のものです

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

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  • 20_p18_19_入稿
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Page 15: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

26

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります秋入学制度を活用し

在学中に半年間協定校に留学する選択肢もあります(P31参照)

② グローバル法務専攻の科目の履修(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P27参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

行くことを応援します

国際交流

5

11

1

6

4

1

2

1

0

0

2

7

0

3

2

1

0

0

0

国 協定校 留学生受入実績

11

11

14

4

2

3

4

6

0

0

11

2

0

1

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13大学

パリ第2大学

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

アメリカ

カナダ

フランス

ドイツ

法科大学院交換留学協定校一覧 (2019年3月31日現在)

シンガポール

中国

台湾

ベトナム

タイ

ラオス

カンボジア

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

ベルギー

スイス

オーストラリア

ニュージーランド

韓国

シンガポールマネジメント大学

清華大学法学院

上海交通大学

国立台湾大学法律学院

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

タマサート大学法学部

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

国 協定校 留学生受入実績国 協定校 留学生受入実績

ワシントン大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2018年 9月の2週間ワシントン大学

ロースクールのサマープログラムに参加し

ましたこのプログラムはLLMの準備

講座という位置付けで一緒に受講する

のは世界中から集まったLLM の学生

たちです学生の中には既に本国で法曹

の資格を取っている方も数多くいらっ

しゃって授業中そのような方々がなす

自分の国の司法構造や法律実務に関して

の活発な発言や意見交換は私にとって

日本法制度のあり方や現在の法的思考

方法を再考するいい機会となりました

  授業はアメリカ法の勉強はもちろん

法律学習に関連する英語力や性格分析な

ど広く扱いさらに大手事務所裁判所見

学においては現役の弁護士や裁判官の

方々に質問できアメリカの法実務と裁判

手続に親しむ貴重な機会でした授業は

日本ではあまり見られないゲーム形式のも

のが多く楽しみながら英語やアメリカ法

の理解を深めることができました

  世界中の法律家との交流はいい刺激と

なり法律の価値さらに法体系の相違

を前提とした世界をまたがる法律家の

あるべき姿を思考させられる貴重な機会と

なりました

魏 威 ぎ い

2016年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学未修者コース

Japanese Law (Economy and Social Structure)VOICE

 この授業では3人の先生方が英語で日本の

民法を教えてくださいます財産法から家族法

に至るまで幅広い分野を勉強し英語で法律を

説明することによって日本民法に対する理解

を深めることができました

 私は今まで英語を使って法律を勉強する機会

がほとんどなく初めは不安もありましたしかし

先生方は皆優しく丁寧に指導してくださるため

安心して受講することができました

 この授業はLLM 生との合同授業なので

アメリカ中国バングラデシュなど様々な国

から学生が集まり国際色豊かな授業となって

いますそのため他国の法制度とも比較しなが

ら勉強することができとても刺激的ですこの

ように慶應ロースクールは間違いなく日本の

どこのロースクールよりもグローバルな選択

科目を豊富に備えています将来海外に羽ばた

いて仕事をしたいと考えている方にはとくに

お勧めです

 私はこの授業で学んだことを生かして今後

のキャリアに活かしていきたいと思います

国際性に富んだ最先端の授業

吉岡 美紀よしおか みき

2017年 慶應義塾大学法学部 卒業

法学既修者コース

27

および2月のプログラムには日本側および提携大学から合わせて55

名の学生がプログラムに参加しました加えて毎年5月から司法試験

終了後合格発表までのギャップタームを利用して留学ができるよう制度

構築も進んでいます2018年度は4名の修了生をタイベトナム(ハノイ

ホーチミン)カンボジア(プノンペン)に派遣しましたPAG LEPは

グローバルな視野からの問題解決能力の強化を目指しており2018年

12月にはハノイ法科大学内にKEIGLAD研究センターを設置しまし

たこうした施設も活用しプログラムの充実学生教職員間の相互交流

の強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)は欧米を中心とする従来の提携校に

加え 近年発展が目覚ましく今や世界の成長センターとなりつつある

メコン地域諸国(ベトナムラオスカンボジアタイミャンマー)の

中核大学とのネットワークを拡充していますその推進母体として

「慶應グローバル法研究所(Keio Inst itute for Global Law

and Development KEIGLAD)」を2016年に開設し世界展開力

強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)」

を開始しました(httpkeigladkeioacjp)PAGLEPは留学生の

受入派遣シンポジウムやワークショップの開催学生教職員の交流

などを柱にしておりその一環としてKLSの学生(JD生および

LLM生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し海外エクスター

ンとして共同授業の実施共通問題に関する学生間のプレゼンテーショ

ンと討論現地法律事務所政府機関NGOの訪問などを実施してい

ますエクスターンプログラムでは学生が主として英語を用いて共通

問題について日本の法制度を説明しまた相手大学の学生の説明を

受けて比較法の観点から討論しパートナー大学で各国の法と実務を学ぶ

など刺激に満ちた経験を積むことができるでしょう2018年度は8月

にハノイにおいてPAG LEP提携7大学と共同でサマープログラムを

開催しました各国からの参加者と共に比較法の観点から共通問題に

ついて学生間の活発な議論が行われました2019年2月にはラオス国

立大学法政治学部と初めての共同授業プログラムを実施しました8月

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

世界展開力

現在世界各国から計31名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計31名)(2019年4月1日時点)

7

6

3

1

日本

中国

韓国

台湾

1

1

2

2

シンガポール

ベトナム

タイ

バングラデシュ

2

1

2

1

1

1

フランス

ドイツ

アメリカ

スイス

オーストリア

スペイン

[養成する人材]

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業国際機関

のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  (Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies   Comparative Law  Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラムポリシー] Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

3つのポリシー(グローバル法務専攻)    http wwwlskeioacjpgaiyou

LLM Program Overview and Trailer

  http wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 16: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

28 29

12年生は各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未修者コース入学者は 2年間にわたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2018年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業24社)と合格発表後の9月

(参加企業6社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2019年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や

官公庁の説明会など

も随時開催してい

ます就職関連情報

も適宜提供しており

ます

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名(102)

第63期2009年度

7名(70)

15名(102)

9名(71)

13名(92)

8名(72)

11名(96)

7名(82)

16名(101)

12名(74)

13名(91)

9名(76)

10名(78)

11名(70)

5名(65)

11名(67)

第64期2010年度

第65期2011年度

第66期2012年度

第67期2013年度

第68期2014年度

第69期2015年度

第70期2016年度

16名(82)

8名(69)

第71期2017年度

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形でサポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 石井林太郎 岩﨑崇 内野寛信 大野悠介 小野高広 上林典子 川中啓由 雲居寛隆 齋藤健博 櫻井良太 佐藤省吾 佐藤みのり 

鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 朴貴玲 毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大

修了生の支援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォロー

アップ委員会を中心として様々な形で修了

生のフォローを行っています具体的には

①修了生は修了後も司法試験受験までの

一定の期間特別研修生として登録すれば

自習室ロッカーなどの施設を利用して学習を

継続することが可能ですまた②修了後も

科目等履修生として登録すれば一部の授業

や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩である若

手弁護士の親身な指導を受けることができま

すその他③各種講演会司法修習の導入講

座も兼ねた勉強会就職相談会なども実施し

ていますさらにレベルアップを望む修了生

は④リサーチペーパーの執筆も可能ですし

⑤修了生を対象としたグローバル化対応プロ

グラムに参加することができます (詳しくはP26

の「国際交流」を参照してください)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム法務研究科では2014 年度から法曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education)を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました2015年度

からは租税法労働法経済法知的財産法

環境法倒産法グローバル法務の7分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

開設しましたこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

KLS提供のチャンスであったベトナム滞在プログラム

司法試験受験後のギャップタームに慶應ロースクール

(KLS)より支援を受けKEIGLADの東南アジアプログ

ラムに2か月半参加しましたホーチミン経済法科大学

(University of Economics and Law UEL)での

米国法サマースクールに参加しドウェインモリスベト

ナム法律事務所(Duane Morris Vietnam LLC)で

インターンシップを行いました年々重要性を増す東南

アジアに一定期間滞在し経験を積んだことで他の法律

家にない強みを涵養できたと思いますまた日本が浴び

ている注目の状況から国際社会における日本の重要性

を深く認識しましたKLSには自らの道を自らで切り

拓く意思のある学生には貴重なチャンスを与えてくれる

懐の広さがあります世の中の変化が加速する中

数ある法科大学院の中でもKLSを選択したことで自分

の人生の可能性が大きく開けたと感じています

教育就職サポート

志澤 政彦 しざわ まさひこ2018年 慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
Page 17: 2020 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL · 2019. 11. 22. · 法務研究科が 、学際性 先端性 国際性を標榜 し 、理念 として掲げているのはまさに現代 いう時代の多様で複雑で新規な諸要請に立

南別館

MTCビル

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

西館

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎 南校舎南門(正門)

東門

図書館警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館東館

南館

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F

研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

多様なコース展開

未修一般コース(4月入学)

未修チャレンジコース(9月履修開始4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

既修半年留学コース(6科目入試9月入学)

20199 20204

入 試

20235

司法試験

1 年合 格

2 年 3年

20199 20199

入 試

民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰ履修

(民法Ⅰ民法Ⅱ刑法Ⅰは履修不要)

合 格

20204 20235

司法試験

1年 2年 3年

20199 20204

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

3 年

法律6科目

20199 2020420203 頃

入 試

20225

司法試験

2 年合 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合 対応科目を追加履修

3 年

法律4科目

20199 20199

秋学期

20204 20208 20214 20225

司法試験

2 年春学期

2年 3年合 格

入 試

法律6科目

海外LSに半年留学

西門

JR 山手線京浜東北線

30 31

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか図書室も整備されています

またかつてイサムノグチと谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する「法廷教室」

があるほかディスタンスラーニング室に可動式

の法廷設備を設置し法廷教室として使用すること

ができますいずれにも充実した最新AV機器が

備えられそれらを活用して模擬裁判の授業を行

いますまた裁判員制度にも対応できる法廷設備

を整えています

自習室

南館内に自習室があり個人用のロッカーも設置され

ています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターが

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼり

そのほかデータベースや電子ジャーナルも多数

収集し大学図書館としては国内有数の学術情報

を有しています南館図書室には法務研究科の

リザーブブック(教員が授業のために指定した資料)

法律雑誌法律政治分野などの専門書が配架され

ています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本最初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な図書館旧館は

明治の息吹を今の時代に伝えアカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を存分に味わってください

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています2015年度に開始した「未修チャレンジコース」

(未修科目の一部を入学前の秋学期に履修開講は6限(1810~1940)または土曜)に加えて

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという3年生もぜひKLSの門を叩いてください

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次からは

既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学びつつ

並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2020年4月に

入学2023年3月に修了し同年5月の司法試験合格を目指します

[ 法学未修者コース ]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除され

2年次からスタートします2020年4月に入学し2022年3月に修了同年

5月の司法試験合格を目指します

[ 法学既修者コース ]

1年次の法律科目(30単位)のうち「民法ⅠⅡ」と「刑法Ⅰ」(計6単位授業は平日6限または土曜日に開講)を入学前の秋学期(2019年9月開始)に先行

履修するコースです法律学の基礎を学びながら自己の適性と関心を見極

めた上で2020年4月から正式入学するか否かを判断できます(修了時期は

原則型コースと同じ2023年3月です)大学既卒者および慶應義塾大学

以外の大学学部在籍者は未修者コース入試に合格後「科目等履修生」として

登録することで上記3科目を履修できます慶應義塾大学の学部在籍者は

所属学部が認める場合には「自由科目」として上記3科目を履修できます

(正式入学するためには未修者コース入試に合格している必要があります)

本格的に法曹を目指すか迷っているまたは早めに学習を開始しじっくり

と取り組みたいと考えている社会人や非法学部出身の方におすすめです

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願も

可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジして

くださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験

(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験することになります(そこで水準に満た

ない場合は入学後に対応する科目を履修します)

一般6科目入試の合格者のうち希望する者については入学時期を半年早め

2019年度秋学期と2020年度春学期をKLS2年生として在学した上で

2020年度秋学期に海外提携校のロースクールに半年間留学し2021年度

春学期からKLSに3年生として復帰することができます(修了時期は4月入学コースと同じ2022年3月です)

32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

http wwwlskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

  • 20_h1
  • 20_h2_p1_入稿
  • 20_p2_3_入稿
  • 20_p4_5_初校戻
  • 20_p6_7_初校戻
  • 20_p8_9_初校戻
  • 20_p10_11_初校戻
  • 20_p12_13_初校戻
  • 20_p14_15_初校戻
  • 20_p16_17_再校戻
  • 20_p18_19_入稿
  • 20_p20_21_入稿
  • 20_p22_23_初校戻
  • 20_p24_25_入稿
  • 20_p26_27_初校戻
  • 20_p28_29_初校戻
  • 20_p30_31_入稿
  • 20_h4_
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32 33

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトをご覧ください(現在のところ9月入学者は適用外)

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与] 財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です

①②の詳細については本学Webサイト (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)大学を卒業した者または2020年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2020年3月までに有する見込みの者法学未修者コース法学既修者コース(6科目入試学部3年生4科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です2019年9月入学(既修半年留学コース)については入学資格を有しなければならない時期が上記と異なりますのでご注意ください

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です6科目入試と学部3年生4科目入試は 上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)詳細についてはP31を参照してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpwwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

入学者選考のスケジュール  筆記試験日法学未修者コース2019年9月 1日(日)

        法学既修者コース2019年 8月31日(土)  合格 発 表日2019年 9月10日(火)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

出願書類

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者c成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学社会科学の特定の分野に ついてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

論述式試験「民法」の出題について入試実施時点(2019年9月)では平成29年改正民法(1)および平成30年改正相続法のうち一部(2)はまだ施行されていませんが教育上の配慮から平成29年改正民法および平成30年改正相続法に基づいた出題を行うこととします出題に際しては細かな知識ではなく民法の基本的な考え方を問うことに留意しますただし受験生のうちの一定の範囲の者が学部において主として改正前民法(1)および改正前相続法(2)に基づいて民法を学んできたことに配慮して改正前民法もしくは改正前相続法またはその考え方に基づいた解答も認め不利に扱わないこととしますなお試験において配布する六法には平成29年改正民法および改正前民法の両方の規定をまた相続法の分野については平成31年4月1日時点における未施行の規定も登載する予定です1 平成29年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)」により改正された民法を「平成29年改正民法」改正前の民法を「改正前民法」と呼びます2 平成30年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年法律第72号)」により改正された民法典中の相続法の分野のうち未施行部分(民法1028条から1041条)  を「平成30年改正相続法」当該未施行部分の改正前の分野を「改正前相続法」と呼びます

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力表現力語彙の豊かさ

見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

②提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(40)

選考方法

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を理解したうえで志願者自身の判断により選択して

くださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」として提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に

評価する外国語試験のスコア」としては認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを

複数有する者が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

様々な奨学制度で就学をサポート奨学制度

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合には

その根拠を志願者報告書に記載してください)

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備え

ているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約150 名

法学未修者コース

約 50名

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

約20 名

法学未修者コース

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行いますただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者

として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来優れた法曹として社会

で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに

社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが該当すると考える場合

にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース

(学部3年生4科目入試)

2020年4月(および2019年9月)入学選考について

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  • 20_p14_15_初校戻
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