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30P-0463 神 因性 ルマウスに する の アロ ニア 1 -...

Date post: 10-Jul-2020
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30P-0463 因性モデルマウスにする Bergamot Essential Oil アロディニア効果 小松 生1 ,勝山 1 本 理1 江 真1 久保田 愛菜 1 田 英1 井 一1 ,◯田 司 1 1 一薬大・薬用学) 【目的】神経因性疼痛はアロディニアを主症状とし、モルヒネに対して、抵抗性 を示すことが示唆されている。我々は以前、イタリア産 Bergamot essential oil (BEO) の足蹠皮下投与(i.pl.)がカプサイシンによる侵害刺激反応を抑制すること、さらに モルヒネとの併用投与によりモルヒネ抗侵害作用を増強することを報告した Pharmacol. Biochem. Behav.2010 in press)。そこで、本研究では、神経因性疼痛に 対する BEO の抗アロディニア作用について、坐骨神経結紮マウスを用い行動薬理 学的に検討した。さらに、BEO とモルヒネの併用効果についても検討を加えた。 【方法】実験には ddY 系雄性マウス(体重 20-25g)を用いた。神経結紮モデルは、 Seltzer らの方法に従い、右側後肢坐骨神経の 1/31/2 を完全に結紮することによ り作製した。アロディニアは、機械的刺激に対する後肢離脱閾値を Von Frey Test (Ugo Basile 社製)を用い測定した。BEO (5-20μg)はマウス右後肢足蹠皮下(i.pl.)20μl 投与した。濃度の希釈には知覚神経系にほとんど影響のないホホバオイルを 用いた。BEO 投与 10 分後から、投与部位に対し経時的に機械的刺激を与え後肢逃 避反応を起こすまでの閾値(g)を測定した。また、モルヒネは人工脳脊髄液に溶 解し、機械的刺激 10 分前に脊髄クモ膜下腔内(i.t.)投与した。 【結果・考察】神経結紮モデルマウスに対して、BEO i.pl.投与を行った結果、 濃度依存的に有意な抗アロディニア作用が認められた。また、BEO とモルヒネの 併用においては、モルヒネ低用量の i.t.投与により linalool の抗アロディニア作用は 増強された。以上の結果より、BEO は神経因性疼痛に対しモルヒネ鎮痛の補助的 役割を果たす可能性が示唆された。
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Page 1: 30P-0463 神 因性 ルマウスに する の アロ ニア 1 - …nenkai.pharm.or.jp/131abst/30P-0463.pdf30P-0463 神経因性疼痛モデルマウスに対するBergamot Essential

30P-0463神経因性疼痛モデルマウスに対する Bergamot Essential Oilの抗アロディニア効果小松 生明1,勝山 壮1,宮本 理史1,溝江 真紀子1,久保田 愛菜1,黒田 英里1,今井 一輝 1 ,◯櫻田 司1(1第一薬大・薬品作用学)

【目的】神経因性疼痛はアロディニアを主症状とし、モルヒネに対して、抵抗性を示すことが示唆されている。我々は以前、イタリア産 Bergamot essential oil (BEO)

の足蹠皮下投与(i.pl.)がカプサイシンによる侵害刺激反応を抑制すること、さらにモルヒネとの併用投与によりモルヒネ抗侵害作用を増強することを報告した(Pharmacol. Biochem. Behav.2010 in press)。そこで、本研究では、神経因性疼痛に対する BEOの抗アロディニア作用について、坐骨神経結紮マウスを用い行動薬理学的に検討した。さらに、BEOとモルヒネの併用効果についても検討を加えた。【方法】実験には ddY 系雄性マウス(体重 20-25g)を用いた。神経結紮モデルは、Seltzer らの方法に従い、右側後肢坐骨神経の 1/3~1/2 を完全に結紮することにより作製した。アロディニアは、機械的刺激に対する後肢離脱閾値を Von Frey Test (Ugo Basile 社製)を用い測定した。BEO (5-20μg)はマウス右後肢足蹠皮下(i.pl.)に20μl 投与した。濃度の希釈には知覚神経系にほとんど影響のないホホバオイルを用いた。BEO投与 10分後から、投与部位に対し経時的に機械的刺激を与え後肢逃避反応を起こすまでの閾値(g)を測定した。また、モルヒネは人工脳脊髄液に溶解し、機械的刺激 10分前に脊髄クモ膜下腔内(i.t.)投与した。【結果・考察】神経結紮モデルマウスに対して、BEO の i.pl.投与を行った結果、濃度依存的に有意な抗アロディニア作用が認められた。また、BEO とモルヒネの併用においては、モルヒネ低用量の i.t.投与により linaloolの抗アロディニア作用は増強された。以上の結果より、BEO は神経因性疼痛に対しモルヒネ鎮痛の補助的役割を果たす可能性が示唆された。

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