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第3章 - University of Shiga...

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第3章 滋賀県の県庁土木工事におけるコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊 の発生及び再生利用の実態調査報告 滋賀県の県庁土木工事についてのコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊の発 生及び再生利用の実態を明らかにしてゆく。 滋賀県の平成9年度県庁土木工事について滋賀県庁より入手可能であった再生資源利用 促進実施書と再生資源利用実施書をデータベース化したもの(表3-a、表3-b、表3 -c、表3-d)を用いた分析より、その結果を以下に報告する。又、文中に似ている用 語がいくつか出てくるので基本フローと用語の定義(図3-e)を参考にして頂きたい。 3-1 再生資源利用促進実施書より 滋賀県庁より入手可能であった再生資源利用促進実施書は199枚、そのうちコンクリ ート塊、アスファルト・コンクリート塊について記載されている再生資源利用促進実施書 が103枚あった。しかし記入漏れ、記入ミスのある実施書が2枚あり、それを省いたも の101枚を最終的な有効資料として分析を行った。 分析はコンクリート塊とアスファルト・コンクリート塊を別々に行った。 3-1-1 コンクリート塊 3-1-1-1 コンクリート塊の総発生量と総再生資源利用促進量分析 県庁土木工事におけるコンクリート塊の総発生量と総再生資源利用促進量は図3-1- 1-1 より再生資源利用促進率は100%(発生量の合計は23923.12トン、再生 資源利用促進量の合計は23923.12トン)であった。 以上よりコンクリート塊は現場内再利用される場合と、工事現場から再生資源化施設に 運ばれ処理されて再生資源として他の工事の利用される場合があるが、県庁土木工事にお いて発生したコンクリート塊は今回の資料においては、現場内利用はなく、全量が再生資 源化施設に運ばれていることがわかった。 3-1-1-2 コンクリート塊の土木事務所別分析 滋賀県庁から頂いた再生資源利用促進実施書には10土木事務所(彦根、長浜、木之本、 水口、草津、大津、今津、八日市、東北部流域下水道、湖南中部流域下水道土木事務所) がある。ここでは土木事務所ごとに分析した。 先に全体に占める土木事務所それぞれの発生量の割合は図3-1-1-2 に示すとおり 八日市土木事務所と今津土木事務所でのコンクリート塊の発生量が他の土木事務所に比べ て多いことがわかった。又再生資源利用促進率が100%であったことから、再生資源利 用促進量についても同じことが言えた。 この結果に関しては工事の件数や規模の大きさが関与している。工事規模については調 29
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Page 1: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

第3章 滋賀県の県庁土木工事におけるコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊の発生及び再生利用の実態調査報告

滋賀県の県庁土木工事についてのコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊の発生及び再生利用の実態を明らかにしてゆく。 滋賀県の平成9年度県庁土木工事について滋賀県庁より入手可能であった再生資源利用

促進実施書と再生資源利用実施書をデータベース化したもの(表3-a、表3-b、表3

-c、表3-d)を用いた分析より、その結果を以下に報告する。又、文中に似ている用

語がいくつか出てくるので基本フローと用語の定義(図3-e)を参考にして頂きたい。 3-1 再生資源利用促進実施書より 滋賀県庁より入手可能であった再生資源利用促進実施書は199枚、そのうちコンクリ

ート塊、アスファルト・コンクリート塊について記載されている再生資源利用促進実施書

が103枚あった。しかし記入漏れ、記入ミスのある実施書が2枚あり、それを省いたも

の101枚を最終的な有効資料として分析を行った。 分析はコンクリート塊とアスファルト・コンクリート塊を別々に行った。 3-1-1 コンクリート塊 3-1-1-1 コンクリート塊の総発生量と総再生資源利用促進量分析 県庁土木工事におけるコンクリート塊の総発生量と総再生資源利用促進量は図3-1-

1-1より再生資源利用促進率は100%(発生量の合計は23923.12トン、再生

資源利用促進量の合計は23923.12トン)であった。 以上よりコンクリート塊は現場内再利用される場合と、工事現場から再生資源化施設に

運ばれ処理されて再生資源として他の工事の利用される場合があるが、県庁土木工事にお

いて発生したコンクリート塊は今回の資料においては、現場内利用はなく、全量が再生資

源化施設に運ばれていることがわかった。 3-1-1-2 コンクリート塊の土木事務所別分析 滋賀県庁から頂いた再生資源利用促進実施書には10土木事務所(彦根、長浜、木之本、

水口、草津、大津、今津、八日市、東北部流域下水道、湖南中部流域下水道土木事務所)

がある。ここでは土木事務所ごとに分析した。 先に全体に占める土木事務所それぞれの発生量の割合は図3-1-1-2に示すとおり

八日市土木事務所と今津土木事務所でのコンクリート塊の発生量が他の土木事務所に比べ

て多いことがわかった。又再生資源利用促進率が100%であったことから、再生資源利

用促進量についても同じことが言えた。 この結果に関しては工事の件数や規模の大きさが関与している。工事規模については調

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Page 2: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

べられなかったが、工事件数は調べることが可能であったことから、工事の件数を後で述

べる土木事務所別分析に記載してある。 次にそれぞれの土木事務所ごとにコンクリート塊の発生量と再生資源利用促進量につい

ての分析結果を報告する。 ・彦根土木事務所 彦根土木事務所では 13件の工事の内、9件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は3432.32トン、再生資源利用促進量は

3432.32トン)であった。 ・長浜土木事務所 長浜土木事務所では 6件の工事の内、4件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率(発生量は1156トン、再生資源利用促進量は1156トン)は

100%であった。 ・木之本土木事務所 木之本土木事務所では7件の工事の内、2件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は841.75トン、再生資源利用促進量は8

41.75トン)であった。 ・水口土木事務所 水口土木事務所では7件の工事の内、7件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は1318.88トン、再生資源利用促進量は

1318.88トン)であった。 ・草津土木事務所 草津土木事務所では8件の工事の内、7件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用率は100%(発生量は2645.3トン、再生資源利用促進量は264

5.3トン)であった。 ・大津土木事務所 大津土木事務所では11件の工事の内、9件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率100%(発生量は1946.43トン、再生資源利用促進量は1

946.43トン)であった。 ・今津土木事務所

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Page 3: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

今津土木事務所では17件の工事の内、12件の工事でコンクリート塊が発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は5060.3トン、再生資源利用促進量は5

060.3トン)であった。 ・八日市土木事務所 八日市土木事務所では21件の工事の内、17件の工事でコンクリート塊が発生してい

た。 再生資源利用促進率は100%(発生量は5733.71トン、再生資源利用促進量は

5733.71トン)であった。 ・東北部流域下水道土木事務所 東北部流域下水道土木事務所では6件の工事の内、6件の工事でコンクリート塊が発生

していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は973.7トン、再生資源利用促進量は97

3.7トン)であった。 ・湖南中部流域下水道土木事務所 湖南中部流域下水道土木事務所では5件の工事の内、5件の工事でコンクリート塊が発

生していた。 再生資源利用促進量は100%(発生量は914.73トン、再生資源利用促進量は9

14.73トン)であった。 以上10土木事務所別分析より八日市土木事務所でのコンクリート塊を発生する工事件

数と、その発生量と再生資源利用促進量(再生資源利用促進率が100%であったから)

が最も多いことがわかった。 3-1-1-3 コンクリート塊の工事種類別分析 再生資源利用促進実施書に記載されている工事の種類は有効資料101枚の中に31種

類あった。その31種類を大きく道路工事、河川工事、下水道工事、砂防工事、その他工

事の5種類に分けて、それぞれを分析した。なお詳しい工事種類についての説明は第2章

に記載してある。 図3-1-1-3より工事種類別発生量の割合は圧倒的に道路工事と河川工事での発生量が他の4工事と比較して多いことがわかった。又再生資源利用促進率が100%であっ

たことから再生資源利用量についても同じ事が言えた。以下からは工事種類別にそれぞれ

みてゆく。

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Page 4: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・河川工事

河川工事は護岸工事、河川改修工事、河川改良工事等の工事種類をまとめたものである。 工事件数は17件、うちコンクリート塊を発生した工事は17件であった。 コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量の合計は10372.23ト

ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・下水道工事

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Page 5: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

下水道工事は下水工事、下水道関係工事をまとめたものである。 工事件数は11件、うちコンクリート塊を発生した工事件数は11件であった。 コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は1888.43トン、再生

資源利用促進量は1888.43トン)であった。 又下水道工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は7.9%であった。 ・砂防工事 工事件数は7件、うちコンクリート塊を発生した工事件数は7件であった。 コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は849.51トン、再生資

源利用促進量は849.51トン)であった。 又砂防工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は3.6%であった。 ・その他工事 その他工事は共同溝工事、防雪工事、擁壁工事等をまとめたものである。 工事件数は6件、うちコンクリート塊を発生した工事は6件であった。 コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は445.52トン、再生資

源利用促進量は445.52トン)あった。 又その他工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は1.9%であった。

・道路工事 道路工事は維持修繕工事、改良工事、橋梁工事、舗装工事、補修工事、などの工事種類

をまとめたものである。 工事件数は60件、うちコンクリート塊を発生した工事件数は37件であった。 コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は10367.43トン、再

生資源利用促進量は10367.43)であった。 又道路工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.3%であった。

以上の5つの工事種類別分析結果より、コンクリート塊の発生は道路工事と河川工事での発生が、他の工事に比べて多いことと、道路工事と河川工事だけで全体の発生量の83%

を占めていることがわかった。 3-1-1-4 コンクリート塊の運搬距離分析 第2章で述べた建設廃棄物適正処理推進要綱に記載されているようにコンクリート塊は

「工事現場から40kmの範囲内に再生資源化施設がある場合は、再生資源化施設へ搬出する」という規則が定められている。この規則に沿って分析を行った。 運搬距離分布(図3-1-1-4)よりほとんど全ての工事において建設廃棄物適正処

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理推進要綱で定められていることを満たしている。全工事のうち86%の工事が0kmから20kmの間であったことから、比較的短い距離で再生資源か施設に搬出されいることがわかった。なお40kmを超えている工事は1件だけであった。 又平均距離は12.8kmであった。

3-1-1-5 コンクリート塊の運搬先分析 3-1-1-4の関連事項として滋賀県には現在わかっているだけで再生資源化施設が

51ヵ所ある。そのうちコンクリート塊の処理施設は14ヵ所存在している。 分析では県庁土木工事から発生したコンクリート塊はその全発生量を、建設省の定める

運搬距離規制のなかで上記14ヵ所の再生資源化施設への搬出が可能であるということが

わかった。 3-1-2 アスファルト・コンクリート塊 3-1-2-1 アスファルト・コンクリート塊の総発生量と総再生資源利用量 県庁土木工事におけるアスファルト・コンクリート塊の総発生量と総再生資源利用促進量は、図3-1-2-1より再生資源利用促進率が100%(発生量は30365.85

トン、再生資源利用促進量は30365.85トン)であった。よって県庁土木工事にお

けるアスファルト・コンクリート塊はすべて再生資源として利用される方向で再生資源化

施設に搬出されていることがわかった。

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3-1-2-2 アスファルト・コンクリート塊の土木事務所別分析 3-1-1-2で述べたように県庁からいただいた10土木事務所の資料を、土木事務

所ごとに発生量と再生資源利用促進量を分析していく。 図3-1-2-2より全体に占める土木事務所別発生量の割合は八日市土木事務所と彦

根土木事務所と今津土木事務所での発生量が多く、3つの土木事務所で全発生量の53%

を占めていた。当然工事の件数や工事規模の大きさによって影響が大きい。工事規模につ

いては調べられなかったが、工事件数については調べることが可能であったため後で述べ

る土木事務所別分析に記載してある。 次に、土木事務所ごとにアスファルト・コンクリート塊の発生量と再生資源利用促進量についての分析結果を報告する。 ・彦根土木事務所 彦根土木事務所では13件の工事の内、8件の工事でアスファルト・コンクリート塊が

発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は6084.64トン、再生資源利用促進量は

6084.64トン)であった。 又彦根土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全10土木事務所の総

発生量に占める割合は20%であった。 ・長浜土木事務所 長浜土木事務所では6件の工事の内、4件の工事でアスファルト・コンクリート塊が発

生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は814トン、再生資源利用促進量は814ト

ン)であった。 又長浜土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発生

量に占める割合は3%であった。 ・木之本土木事務所 木之本土木事務所では7件の土木工事の内、6件でアスファルト・コンクリート塊が発

生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は3793.69トン、再生資源利用促進量は

3793.69トン)であった。 又木之本土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発

生量占める割合は12%であった。

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・水口土木事務所 水口土木事務所では7件の工事の内、6件でアスファルト・コンクリート塊が発生して

いた。 再生資源利用率は100%(発生量は1027.97トン、再生資源利用促進量は10

27.97)であった。 又水口土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発生

量に占める割合は3%であった。 ・草津土木事務所 草津土木事務所では8件の工事の内、7件でアスファルト・コンクリート塊が発生して

いた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は3567.1トン、再生資源利用促進量は3

567.1トン)であった。 又草津土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発生

量に占める割合は12%であった。 ・大津土木事務所 大津土木事務所では11件の工事の内、6件でアスファルト・コンクリート塊が発生し

ていた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は2152トン、再生資源利用促進量2152

トン)であった。 又大津土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発生

量に占める割合は7%であった。 ・今津土木事務所 今津土木事務所では17件の工事の内、14件でアスファルトコンクリート塊が発生し

ていた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は5142.98トン、再生資源利用量は51

42.98トン)であった。 又今津土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発生

量に占める割合は17%であった。 ・八日市土木事務所 八日市土木事務所では21件の工事の内、14件でアスファルト・コンクリートい塊が

発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は4716.72トン、再生資源利用促進量は

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4716.72トン)であった。 又八日市土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所の総発

生量に占める割合は16%であった。 ・東北部流域下水道土木事務所 東北部流域下水道事務所では6件の工事の内、5件でアスファルト・コンクリート塊が

発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は1353トン、再生資源利用促進量は135

3トン)であった。 又東北部流域下水道事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務所

の総発生量に占める割合は16%であった。 ・湖南中部流域下水道土木事務所 湖南中部流域下水道事務所では5件の工事の内、5件でアスファルト・コンクリート塊

が発生していた。 再生資源利用促進率は100%(発生量は1713.75トン、再生資源利用促進量は

1713.75トン)であった。 又湖南中部下水道土木事務所でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全土木事務

所の総発生量に占める割合は6%であった。 以上10土木工事事務所別分析より、工事件数が多いのは今津土木事務所と八日市土木

事務所であった。 発生量、再生資源利用促進量が多いのは八日市土木事務所と彦根土木事務所と今津土木

事務所であることがわかった。 3-1-2-3 アスファルト・コンクリート塊の工事種別分析 3-1-1-3で述べたようにいくつかある工事の種類を大きく5つ(河川工事、下水

道工事、砂防工事、その他工事、道路工事)に分けてそれぞれの工事ごとにアスファルト・

コンクリート塊の発生量、再生資源利用促進量を分析した。 図3-1-2-3よりアスファルト・コンクリート塊は道路工事で多く発生しているこ

とがわかった。又再生資源利用促進量についても再生資源利用促進率が100%であるこ

とから同様のことが言えた。以下からは工事種類別にみてゆく。

・河川工事 工事件数が17件、うちアスファルト・コンクリート塊を発生した工事は7件であった。

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アスファルト・コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は1034.

64トン、再生資源利用促進量は1034.64トン)であった。 又河川工事でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全工事に占める割合は3%で

あった。 ・下水道工事 工事件数は11件、うちアスファルト・コンクリート塊を発生した工事件数は10件で

あった。 アスファルト・コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は3066.

75トン、再生資源利用促進量は3066.75トン)であった。 又下水道工事でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全工事に占める割合は1

0%であった。 ・砂防工事 工事件数は7件、うちアスファルト・コンクリート塊を発生した工事件数は2件であっ

た。 アスファルト・コンクリート塊の再生資源利用促進率は100%(発生量は88.54

トン、再生資源利用促進量は88.54トン)であった。 又砂防工事でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全工事に占める割合は0%で

あった。 ・その他工事 工事件数は6件、うちアスファルト・コンクリート塊を発生した工事は4件であった。 アスファルト・コンクリート塊の再生再現利用促進率が100%(発生量は553.9

6トン、再生資源利用促進量は553.96トン)であった。 又その他工事でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全工事に占める割合は2%

であった。 ・道路工事 工事件数は60件、うちアスファルト・コンクリート塊を発生した工事は52件であっ

た。 アスファルト・コンクリート塊の再生資源利用促進率が100%(発生量は25621.

96トン、再生資源利用促進量は25621.96トン)であった。 又道路工事でのアスファルト・コンクリート塊の発生量が全工事に占める割合は85%

であった。

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以上、工事種類別分析より滋賀県の県庁土木工事では圧倒的に道路工事におけるアスファルト・コンクリート塊の発生量と工事件数が多いことが、あらためてわかった。 3-1-2-4 アスファルト・コンクリート塊の運搬距離分析 第2章や3-1-1-4のところでも述べた規則に沿って運搬距離分析を行った。 図3-1-2-4より全ての工事において建設副産物適正処理推進要綱で定められてい

る事が遵守されていることがわかった。 平均では13.1km、コンクリート塊の平均搬出距離(12.8km)よりは多少長くな

るが、40km以内という規則に当てはめてみるとまったく問題のない数値である。 細かく見ると6~10kmの間に工事件数が多い。そして距離が遠くなればなるほど件数は減っていっている。よって滋賀県の公共土木工事から発生したアスファルト・コンクリ

ート塊は運搬距離規則の範囲内で再生資源化施設に運れることがわかった。 3-1-2-5 アスファルト・コンクリート塊の搬出先分析 3-1-2-4の関連事項として、現在わかっているだけで滋賀県内のアスファルト塊

のみの再生資源化施設は4ヵ所、アスファルト・コンクリート塊の処理施設は33ヵ所存

在している。 再生資源化施設(建設再生材製造業者)の一覧表を参考としていただくため付録に載せ

ておいた。 3-2 再生資源利用実施書より 滋賀県庁からいただいた再生資源利用実施書の中のアスファルト混合物と砕石について

様々な方向から分析した。 ―留意点・注意点― ・滋賀県庁より頂いた再生資源利用実施書は169枚、その中からアスファルト混合物、

砕石に関する資料90枚を摘出した。最終的に分析に使用した資料は、アスファルト混合

物と砕石の利用量と再生資源利用量が記載されているものを82枚利用した。 ・アスファルト混合物・砕石には、細かい規格が存在していることを第2章でも述べたが、

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規格の記入漏れ、記入ミスが多いために規格は除外視して分析を進めた。 ・長浜土木事務所のデータは全ての資料で記入漏れ、記入ミスが存在していたため、この

節では、長浜土木事務所は分析対象外とした。 3-2-1 アスファルト混合物についての分析 再生資源利用実施書の中のアスファルト混合物は建設資材(土砂、砕石、アスファルト

混合物)という分類の1つとして位置づけられている。 アスファルト混合物は細かく小分類に分けられていて、分析においてその小分類ごとに

行なっているものがあるが、その小分類に略号を使用したために以下に説明をしておく。 ・アスファルト混合物1――粗粒度アスファルトコンクリート――文中又は表・グラフの

中で「アス混1」と記述している場合がある。 ・アスファルト混合物2――密粒度アスファルトコンクリート――「アス混2」 ・アスファルト混合物3――細粒度アスファルトコンクリート――「アス混3」 ・アスファルト混合物4――アスファルトモルタル――「アス混4」 ・アスファルト混合物5――加熱アスファルト安定処理路盤材――「アス混5」 更に詳しい事(物質的、性質的なこと等)は第2章の定義のところで触れてあるので参考にして頂きたい。 3-2-1-1 アスファルト混合物の全土木事務所、工事における総合分析 図3-2-1-1よりアスファルト混合物1~5の総利用量(アスファルト混合物1~

5を合計したもの)は42152.3トンであった。うち総再生資源利用量(再生アスフ

ァルト混合物1~5を合計したもの)は23303.3トンであった。よってアスファル

ト混合物全体の再生資源利用率は55.3%(計算式=23303.3÷42152.3

×100)となった。 3-2-1-2 アスファルト混合物の小分類別分析 図3-2-1-2-aと図3-2-1-2-bと図3-2-1-2-cより ・アスファルト混合物1の総利用量は22160.9トン、うち総再生資源利用量は13

528.9トンであったためアスファルト混合物1の再生資源利用率は61%であった。

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・アスファルト混合物2の総利用量は16607.4トン、うち総再生資源利用量は65

00.4トンであったため再生資源利用率は39.1%であった。 ・アスファルト混合物3の総利用量は153トン、うち総再生資源利用量43トンであた

ため再生資源利用率は28.1%であった。 ・アスファルト混合物4を利用する工事は今回の分析資料にはなかった。 ・アスファルト混合物5の総発生量3231トン、うち総再生資源利用量2696トンで

あったため再生資源利用率は83.4%であった。 以上のことから最も再生資源利用率が高かったのはアスファルト混合物5(83.4%)

で、最も低かったのはアスファルト混合物3(28.1%)であった。工事において利用

量が最も多かったのはアスファルト混合物1であった。また再生資源利用量もアスファル

ト混合物1が最も多かった。 3-2-1-3 アスファルト混合物の土木事務所別分析 ・彦根土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は6981トン、うち再生資源利用量は1237トンで、

再生資源利用率は17.7%であった。また彦根土木事務所では、9件の工事の中でアス

ファルト混合物1を利用した工事は6件であった。そして6件の工事の中で再生資源が利

用されたのは3件であった。 アスファルト混合物2の利用量は4928トン、うち再生資源利用量は640.5トンで、再生資源利用率は13%であった。又9件の工事の中でアスファルト混合物2を利用

した工事は7件であった。そして7件の工事の中で再生資源が利用されたのは4件であっ

た。 アスファルト混合物3の利用量は60トン、うち再生資源利用量は0トンで、再生資源利用率は0%であった。また9件の工事の中でアスファルト混合物3を利用した工事は2

件であった。 アスファルト混合物5の利用量は2160トン、うち再生資源利用量は1625トンで、

再生資源利用率は75.2%であった。又9件の工事の中でアスファルト混合物5を利用

したのは6件であった。しかし6件の工事の中で再生資源が利用されたのは4件であった。 アスファルト混合物4は利用がなかった。

・木之本土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は2345トン、うち再生資源利用量は0トンで、再生

41

Page 14: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

資源利用率は0%であった。又木之本土木事務所では、5件の工事の中でアスファルト混

合物1を利用したのは4件であった。 アスファルト混合物2の利用量は1572トン、うち再生資源利用量は0トンで、再生

資源利用率は0%であった。又5件の工事のなかでアスファルト混合物2を利用したのは

4件であった。 アスファルト混合物3、アスファルト混合物4、アスファルト混合物5の利用はなかっ

た。 ・水口土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は656トン、うち再生資源利用量は656トンで、再

生資源利用率は100%であった。又水口土木事務所では、5件の工事の中でアスファル

ト混合物1を利用したのは1件であった。 アスファルト混合物2の利用量は755トン、うち再生資源利用量は755トンで、再

生資源利用率は100%であった。又5件の工事の中でアスファルト混合物2を利用した

のは2件であった。 アスファルト混合物3の利用量は4トン、うち再生資源利用量は4トンであった。また

5件の工事の中でアスファルト混合物3を利用したのは1件であった。 アスファルト混合物4、アスファルト混合物5は利用がなかった。

・草津土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は2610トン、うち再生資源利用量は2610トンで、

再生資源利用率は100%であった。又草津土木事務所では、7件の工事の中でアスファ

ルト混合物1を利用したのは4件であった。そしてその4件全ての工事において再生資源

が利用されていた。 アスファルト混合物2の利用量は345トン、うち再生資源利用量は345トンで、再生資源利用率は100%であった。又7件の工事の中でアスファルト混合物2を利用した

のは2件であった。 アスファルト混合物5の利用量は729トン、うち再生資源利用量は729トンで、再

生資源利用率は100%であった。又7件の工事の中でアスファルト混合物5を利用した

のは3件であった。 アスファルト混合物3、アスファルト混合物4は利用がなかった。

・大津土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は742トン、うち再生資源利用量は401トンで、再

生資源利用率は54%であった。又大津土木事務所では、9件の工事の中でアスファルト

混合物1を利用したのは3件であったが、再生資源が利用されたのは2件であった。

42

Page 15: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

アスファルト混合物2の利用量は502トン、うち再生資源利用量は490トンで、再

生資源利用率は97.6%であった。又9件の工事の中でアスファルト混合物2を利用し

たのは3件であったが、再生資源が利用したのは2件であった。 アスファルト混合物3、アスファルト混合物4、アスファルト混合物5の利用はなかっ

た。 ・今津土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は667トン、うち再生資源利用量は465トンで再生

資源利用量は69.7%であった。又今津土木事務所では、7件の工事の中でアスファル

ト混合物1を利用したのは3件で、その3件全ての工事において再生資源が利用されてい

た。 アスファルト混合物2の利用量は1499トン、うち再生資源利用量は825トンで、再生資源利用量は55%であった。又7件の工事の中でアスファルト混合物2を利用した

のは5件で、その5件の工事において再生資源が利用されていた。 アスファルト混合物3の利用量は37トン、うち再生資源利用量は37トンで、再生資

源利用量は100%であった。また7件の工事の中でアスファルト混合物3を利用したの

は1件であった。 アスファルト混合物4、アスファルト混合物5は利用がなかった。

・八日市土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は8027.9トン、うち再生資源利用量は8027.

9トンで、再生資源利用量は100%であった。又八日市土木事務所では、32件の工事

の中でアスファルト混合物1を利用したのは9件であった。 アスファルト混合物2の利用量は6079.9トン、うち再生資源利用量は2868.

9トンで、再生資源利用率は47.2%であった。又32件の工事の中でアスファルト混

合物2を利用したのは12件であったが、再生資源が利用されたのは10件であった。 アスファルト混合物3、アスファルト混合物4、アスファルト混合物5の利用はなかっ

た。 ・東北部流域土木事務所 アスファルト混合物2の利用量は350トン、うち再生資源利用量は0トンで、再生資

源利用量は0%であった。又東北部流域土木事務所では、5件の工事の中でアスファルト

混合物2を利用したのは3件であった。 アスファルト混合物3の利用量は50トン、うち再生資源利用量は0トンで、再生資源

の利用は0%であった。又5件の工事の中でアスファルト混合物3を利用したのは1件で

あった。

43

Page 16: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

アスファルト混合物1、アスファルト混合物4、アスファルト混合物5は利用がなかっ

た。 ・湖南中部流域土木事務所 アスファルト混合物1の利用量は132トン、うち再生資源利用量は132トンで、再

生資源利用率は100%であった。又東北部流域土木事務所では、3件の工事の中でアス

ファルト混合物1を利用したのは2件であった。 アスファルト混合物2の利用量は576トン、うち再生資源利用量は576トンで、再生資源利用率は100%であった。又3件の工事の中でアスファルト混合物2を利用した

のは3件であった。 アスファルト混合物3の利用量は2トン、うち再生資源利用量は2トンで、再生資源利用率は100%であった。又3件の工事の中でアスファルト混合物3を利用したのは1件

であった。 アスファルト混合物5の利用量は342トン、うち再生資源利用量は342トンで、再

生資源利用率は100%であった。又3件の工事の中でアスファルト混合物5を利用した

のは2件であった。 アスファルト混合物4は、利用がなかった。

3-2-1-4 アスファルト混合物の工事種類別分析 工事種類(河川、下水道、その他、砂防、道路)別にアスファルト混合物1~5の利用

量と再生資源利用量を分析して行く。 ・河川工事 河川工事からの利用量は全体で110トン、うち再生資源利用量は110トンであった

ため、河川工事での再生資源利用率は100%であった。 アスファルト混合物2のみが利用されていた。 工事件数は全工事13件のうち、1件であった。

・下水道工事 下水道工事からの利用量は全体で1452トン、うち再生資源利用量は1052トンであっため、下水道工事での再生資源利用率は72.4%であった。 アスファルト混合物の再生資源利用率を小分類別にみてみると、アスファルト混合物1

は100%、アスファルト混合物2は62.2%、アスファルト混合物3は3%、アスフ

ァルト混合物5は100%であった。これより下水道工事におけるアスファルト混合物1

~5の再生資源利用にばらつきがあった。

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Page 17: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・砂防工事 砂防工事からの利用量は全体で51.5トン、うち再生資源利用量は51.5トンであ

るから、砂防工事での再生資源利用率は100%であった。 工事件数は少なく、利用されたのがアスファルト混合物2のみであった。

・その他工事 その他工事はアスファルト混合物の利用がなかった。 ・道路工事 道路工事から利用量は全体で40539トン、うち再生資源利用量は21554.8ト

ンであったため道路工事における再生資源利用率は53.2%となった。 アスファルト混合物1~5の再生資源利用率をそれぞれ見てみるとアスファルト混合物

1は60.8%、アスファルト混合物2は37.1%、アスファルト混合物3は40.6%、

アスファルト混合物5は81.5%とばらつきがあった。またアスファルト混合物4は利

用がなかった。 以上より、アスファルト混合物はほとんど道路工事に利用されていることがわかった。

又再生資源利用に関しても同じ事が言えた。 3-2-1-5 アスファルト混合物より利用用途別分析 ここでは小分類別に利用用途分析を行った。分析結果を以下に述べる。 1)アスファルト混合物1 アスファルト混合物1の利用用途の記載があるものは31工事でその出現率は表層での

利用が4件、基層での利用が27件であった。よってアスファルト混合物1は主に基層で

の利用が多いことがわかった。 表層での利用用途において再生資源が用いられた工事件数は2件であった。2件のうち

1件では利用率が低くかった。基層での利用用途において再生資源が利用された工事は2

0件であった。そのうち1件のみの利用が低かっただけで後は再生資源利用率が100%

であった。アスファルト混合物の1の舗装での利用は約74%の割合で利用され、再生資

源利用率は100%に近い。 利用された再生資源は18件の工事のうち15件で再生粗粒度アスファルトコンクリー

トが、3件で再生密粒度アスファルトコンクリートが利用されていた 。 2)アスファルト混合物2 アスファルト混合物2の利用用途の記載があるものは44件の工事で、その出現率は表

層出の利用が39件、基層での利用が5件、歩道での利用が9件であった。よってアスフ

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Page 18: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

ァルト混合物2は主に表層での利用用途で用いられていることがわかった。 表層の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は24件あった。そのうち2

0%未満のものが4件、73%のもが1件であり、その他は100%であった。基層での

利用用途において再生資源が用いられた工事件数は3件であり、そのうち9%が1件、2

0%が1件、51%が1件と、3件とも再生資源利用率は低かった。歩道の利用用途にお

いて再生資源が用いられた工事件数は3件であり、そのうち9%が1件、15%が1件、

73%が1件であった。 利用された再生資源はほとんどが再生密粒度アスファルトコンクリートであった。 3)アスファルト混合物3 アスファルト混合物3の利用用途記載があるものは6工事で、アスファルト混合物3の

利用用途の割合は表層が1件、歩道が4件、その他が1件であった。表層とその他の利用

用途における再生資源利用はなかった。ほどうでの利用用途において再生資源が用いられ

た工事件数は3件であり、3件とも100%であった。 利用された再生資源はほとんどが再生細粒度アスファルトコンクリートであった。 4)アスファルト混合物4は利用がなかったために分析は行えなかった。 5)アスファルト混合物5の利用用途記載があるものは12工事でその利用の割合は表層

での利用が2件、基層での利用が1件、上層路盤での利用が9件であった。表層と基層に

おける再生資源利用はなかった。上層路盤の利用用途において再生資源が用いられた工事

件数は7件であった。再生資源利用率20%が1件、その他は100%であった。 用いられた再生資源は再生加熱アスファルト安定処理混合物が多かった。

3-2-2 砕石についての分析 再生資源利用実施書の中の砕石は3-2-1の冒頭で述べたように建設資材の中の一つ

として位置づけられている。 砕石はさらに細かく小分類に分けられていて、分析においてその小分類ごとに分析した

ものがあるが、小分類に略号を用いているため以下に説明しておく。 ・砕石1――クラッシャーラン ・砕石2――粒度調整砕石

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Page 19: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・砕石3――鉱さい ・砕石4――単粒度砕石 ・砕石5――ぐり石、割ぐり石 ・砕石6――その他――今回の資料では利用がなかった。 3-2-2-1 砕石の全体分析 図3-2-2-1より砕石1~5の再生資源利用率は70.2%{(計算式=総再生資源利用量÷総利用率×100)、総利用量(砕石1~5を合計したもの)は94448.70

4トンであった。うち総再生資源利用量は(砕石1~5を合計したもの)は66330.

174トンであった。}であった。 3-2-2-2 砕石の小分類別分析 図3-2-2-2-a と図3-2-2-2-b と図3-2-2-2-c より砕石1~5の再生資源利用率は砕石1が78.8%、砕石2が0%、砕石3が0%、砕石4が92.6%、

砕石5が80.4%であった。このことより最も再生資源利用率が高かったのは砕石4で

あることがわかった。 砕石1は利用量と再生資源利用量が最も多かった。 砕石2と砕石3は再生資源がまったく利用されていないことがわかった。

3-2-2-3 砕石の土木事務所別分析 ・彦根土木事務所 彦根土木事務所では砕石1と砕石2と砕石5の利用があった。そしてそれぞれの工事件

数と再生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が32.4%(利用量が8691.2トン、再生資源利用量が

2820トン)であった。又彦根土木事務所の9件の工事うち砕石1が利用された工事は

6件あるが、再生資源が利用された工事は3件であった。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が5228.8トン、再生資源利用量が0トン)

であった。又9件の工事のうち砕石2が利用された工事は4件あった。 砕石5は再生資源利用率が0%(利用量が733トン、再生資源利用量が0トン)であ

った。又9件の工事のうち砕石5が利用された工事は1件あった。 砕石3と砕石4は利用がなかった。

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Page 20: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・木之本土木事務所は砕石1~5を利用する工事に関する資料がなかった。 ・水口土木事務所 水口土木事務所では砕石1と砕石3との利用があった。そしてそれぞれの工事件数と再

生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が100%(利用量2073.324トン、再生資源利用量が

2073.324トン9であった。又水口土木事務所の5件の工事うち砕石1が利用され

た工事は4件あった。 砕石3は再生資源利用率も100%(利用量が1601トン、再生資源利用量が160

1トン)であった。又5件の工事のうち砕石3が利用された工事が1件あった。 砕石2、砕石4、砕石5の利用はなかった。 ・草津土木事務所 草津土木事務所では砕石1と砕石3の利用があった。それぞれの工事件数と再生資源利

用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が100%(利用量が6503トン、再生資源利用量が650

3トン)であった。又草津土木事務所の7件の工事うち砕石1が利用された工事は5件あ

った。 砕石3は再生資源利用率が100%(利用量が2825トン、再生資源利用量が282

5ト)であった。又7件の工事のうち砕石3が利用された工事が1件あった。 砕石2、砕石4、砕石5の利用はなかった。

・大津土木事務所 草津土木事務所では砕石1と砕石2と砕石5の利用があった。そしてそれぞれの工事件

数と再生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が99.6%(利用量が7628.4トン、再生資源利用量が

7588.5トン)であった。又草津土木事務所の9件の工事のうち砕石1が利用された

工事は9件であったが、再生資源が利用された工事は8件であった。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が26トン、再生資源利用量が0トン)であっ

た。又9件の工事のうち砕石2が利用された工事が1件であった。 砕石5は再生資源利用率が0%(利用量が212トン、再生資源利用量が0トン)であ

った。又9件の工事のうち砕石5が利用された工事が1件であった。 砕石3、砕石4の利用はなかった。 ・今津土木事務所 今津土木事務所では砕石1と砕石2と砕石4と砕石5の利用があった。それぞれの工事

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Page 21: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

件数と再生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が97.9%(利用量が4464.5トン、再生資源利用量が

4371.5トン)であった。又今津土木事務所の7件の工事うち砕石1が利用された工

事は6件あり、その6件全ての工事において再生資源が利用されていた。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が252とん、再生資源利用量が0トン)であ

った。又7件の工事のうち砕石2が利用された工事は1件であった。 砕石4は再生資源利用率が0%(利用量が90トン、再生資源利用量が0トン)であっ

た。又7件の工事のうち砕石4が利用された工事は1件であった。 砕石5は再生資源利用率が0%(利用量が10トン、再生資源利用量が0トン)であっ

た。又7件の工事のうち砕石5が利用された工事は1件であった。 砕石3の利用はなかった。 ・八日市土木事務所 八日市土木事務所では砕石1と砕石2と砕石4と砕石5の利用があった。それぞれの工

事件数と再生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が93.8%(利用量が35928.7トン、再生資源利用量

が33700.7トン)であった。又八日市土木事務所の32件の工事のうち砕石1が利

用された工事は31件あるが、再生資源が利用された工事は30件であった。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が4789トン、再生資源利用量が0トン)で

あった。又32件の工事のうち砕石2が利用された工事が6件あった。 砕石4は再生資源利用率が100%(利用量が1126トン、再生資源利用利用量が1

26トン)であった。又32件の工事のうち砕石4が利用された工事は1件であった。 砕石5は再生資源利用率が100%(利用量が1090トン、再生資源利用量が109

0トン)であった。又32件の工事のうち砕石5が利用された工事は1件であった。 砕石3は利用がなかった。 ・東北部流域下水道事務所 東北部流域下水道事務所では砕石1と砕石2の利用があった。それぞれの工事件数と再

生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が55.2%(利用量が2086トン、再生資源利用量が20

88.15トン)であった。又東北部流域下水道事務所の5件の工事うち砕石1が利用さ

れた工事は4件あるが、再生資源が利用された工事は3件であった。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が429トン、再生資源利用量が0トン)であ

った。又9件の工事のうち砕石2が利用された工事は4件であった。 砕石3、砕石4、砕石5の利用はなかった。

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Page 22: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

・湖南中部流域下水道事務所 湖南中部流域下水道事務所では砕石1と砕石2の利用があった。それぞれの工事件数と

再生資源利用率を見てみると、 砕石1は再生資源利用率が24.9%(利用量が8387、78トン、再生資源利用量

が2088.15トン)であった。又湖南中部流域下水道事務所の3件の工事うち砕石1

が利用された工事は3件あるが、再生資源が利用された工事は2件であった。 砕石2は再生資源利用率が0%(利用量が429トン、再生資源利用量が0トン)であ

った。又3件の工事のうち砕石2が利用された工事は1件であった。 砕石3、砕石4、砕石5の利用はなかった。

以上より砕石1はほとんどすべての土木事務所での工事で利用されていた。そしてどの土木事務所においても砕石1の再生資源利用率は高い数字となっていた。砕石2はすべて

の土木事務所で再生資源が利用されていなかった。 3-2-2-4 砕石の工事種類別分析 再生資源利用実施書に記載された工事種類を大きく5つに分けて各工事ごとに分析した。

・河川工事 河川工事において砕石を利用した工事は13件であり、すべての工事において再生資源

が利用されていた。 再生資源利用率は86%(砕石1~5の利用量は13635トン、うち再生資源利用量

は11728トン)であった。 砕石1の再生資源利用率は81.3%(利用量9608.07トン、再生資源利用量は

7813.07トン)であった。 砕石2の再生資源利用率は0%(利用量は112トン、再生資源利用量は0トン)であ

った。 砕石5の再生資源利用率は100%(利用量は3915トン、再生資源利用量は391

5トン)であった。 砕石3と砕石4は利用がなかった。

・下水道工事 下水道工事での再生資源利用率は28.8%(砕石1~5の総利用量は11186.8 トン、うち再生資源利用量は3218.15トン)であった。 砕石1の再生資源利用率は30.7%(利用量は10474トン、再生資源利用量は3

218トン)であった。 砕石2の再生資源利用率は0%(利用量は713トン、再生資源利用量は0トン)であ

50

Page 23: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

った。 砕石3、砕石4、砕石5の利用はなかった。

・砂防工事 砂防工事での再生資源利用率は81.7%(砕石1~5の総利用量は6120.754 トン、うち再生資源利用量は4999.754トン)であった。 砕石1の再生資源利用率が100%(利用量が4999.8トン、再生資源利用量が4 999.8トン)であった。 砕石2の再生資源利用量は0%(利用量が176トン、再生資源利用量が0トン)であ った。 砕石5の再生資源利用量は0%(利用量が176トン、再生資源利用量が0トン)であ った。 砕石3、砕石4の利用はなかった。 ・その他工事 その他工事の再生資源利用率は100%(砕石1~5の総利用量は344.9トン、う

ち再生資源利用量は344.9トン)であった。 その他工事は2件しかない。 砕石1の再生資源利用率が100%(利用量が344.9トン、再生資源利用量が34 4.9トン)であった。 砕石2、砕石3、砕石4、砕石5の利用はなかった。

・道路工事 道路工事の再生資源利用率は73%(砕石1~5の総利用量は63071.5トン、うち再生資源利用量は46039.3トン)であった。 砕石1の再生資源利用率が86.1%(利用量が50326.5トン、再生資源利用量 が43312.3トン)であった。 砕石2の再生資源利用率が0%(利用量が10008トン、再生資源利用量が0トン) であった。 砕石3の再生資源利用率が100%(利用量が1601トン、再生資源利用量が160 1トン)であった。 砕石4の再生資源利用率が100%(利用量が1126トン、再生資源利用量が112 6トン)であった。 砕石5の再生資源利用率が0%(利用量が10トン、再生資源利用量が0トン)であっ た。

51

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以上より砕石1はどの工事においても使われる建設資材であることがわかった。また砕石の利用は道路工事での利用が多いこともわかった。 道路工事で使用される砕石の利用量と再生資源利用量が、5工事の総利用量と総再生資

源利用量の大半を占めていていることがわかった。よって道路工事における再生資源利用

量が砕石の再生資源利用率に大きな影響力を持っていることがわかった。 3-2-2-5 利用用途別分析 ここでは小分類別に利用用途分析を行った。分析結果を以下に述べる。

1)砕石1 砕石1の利用用途記載があった67工事で砕石1の利用用途の出現率は舗装の下層路盤

材での利用が42件、舗装の下層路盤材での利用は7件、裏込材、構造物等の基礎材での

利用は7件であった。これより砕石1は主に舗装の下層路盤材と上層路盤材で用いられて

いることがわかった。 舗装の下層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は39件、舗装の

上層路盤材で再生資源が用いられた工事件数は6件、構造物等の裏込材、基礎材で再生資

源が用いられたのは34件、その他で再生資源が用いられたのは7件であった。下層路盤

材と構造物等の裏込材、基礎材で再生資源が利用されていることがわかった。 下層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は39件であった。その

うち再生資源利用率が21.2%ぐらいのものが1件、80%ぐらいのものが2件あり、

その他のものは100%であった。よって再生資源利用率は100%に近いといえるであ

ろう。上層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は6件であった。そ

の6件すべてにおいて再生資源利用率は100%であった。 構造物等の裏込材、基礎材において再生資源が用いられた工事件数は34件であった。

そのうち再生資源利用率が80%ぐらいのものが1件あり、その他のものは100%であ

った。その他の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は7件であった。そのう

ち再生資源利用率が20%ぐらいのものが2件あり、その他は100%であった。よって

砕石1はほとんど100%に近い割合で再生資源が利用されていた。用いられた再生資源

はほとんどが再生クラッシャーランであった。 2)砕石2 砕石2の利用用途記載があるものは15工事であり、砕石2の利用用途割合は舗装の上

層路盤材での利用が15件であった。よって砕石2は主に舗装の上層路盤材での利用用途

で用いられる。砕石2における利用用途の再生資源利用はなかった。 3)砕石3 砕石3の利用用途記載がされているものは2件であり、その利用用途の出現率は舗装の

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Page 25: 第3章 - University of Shiga Prefecturecsspcat8.ses.usp.ac.jp/lab/kanayaken/seika/1th/pdf/...ン、再生資源利用促進量の合計は10372.23トン)であった。 又河川工事でのコンクリート塊の発生量が全5工事に占める割合は43.4%であった。

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下層路盤材が1件、構造物等の裏込材、基礎材が2件であった。 舗装の下層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は1件であり、再

生資源利用率は100%であった。構造物等の裏込材、基礎材の利用用途において再生資

源が用いられた工事件数は2件であり、再生資源利用率は100%であった。よって砕石

3の再生資源利用率は100%であった。 4)砕石4 砕石4の利用用途記載があるものは4工事であり、その利用用途の割合は舗装の下層路

盤材が1件、構造物等の裏込材、基礎材が1件、その他が2件であった。 舗装の下層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は1件であり、再

生資源利用率も100%であった。構造物等の裏込材、基礎材とその他における再生資源

の利用はなかった。 5)砕石5 砕石5の利用用途記載があるものは7工事で、その利用用途の出現率は舗装の下層路盤

材での利用が1件、舗装の上層路盤材での利用が2件、構造物等の裏込材、基礎材での利

用が2件、その他3件であった。 舗装の下層路盤材の利用用途において再生資源が用いられた工事件数は1件であり、再

生資源利用率も100%であった。舗装の上層路盤材、構造物等の裏込材、基礎材の利用

用途における再生資源利用はなかった。その他の利用において再生資源が用いられた工事

件数は1件であり、再生資源利用率も100%であった。


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