＊ ご使用になる前に、必ずこの取扱説明書を読み、充分内容を
理解してからご使用下さい。
特に安全確保のための『注意事項』については、人身災害防
止のための重要な事項が記載されていますので、ご注意下さい。
＊ この取扱説明書は、実際にご使用になる方の手元に必ず届く
ようお願いします。
＊ お読みになった後も、常時参照出来るよう大切に保管して下
さい。
取取扱扱説説明明書書
パパワワーーパパッックク
LLUU11EE、、LLUU11FFシシリリーーズズ
（（BB、、DD、、KK、、LL回回路路））
MMHH--55117722
22001177 FFeebb..
2
まえがき
＊ 当製品をご使用になる前に、必ず本取扱説明書を読み充分内容を理解した上で、
ご使用下さい。
＊ 本取扱説明書では、特にご注意して頂きたい事項について下記のようなマーク
と見出しをつけています。
これらのマークは、特に安全確保のための『注意事項』です。充分ご理解の上、
ご使用下さい。
＊ 本取扱説明書は、常時利用出来るよう大切に保管して下さい。
危険
人身災害（死亡、重傷）を招く差し迫った危険な状況となるため、
絶対にしてはならない禁止事項です。
警告
人身災害（死亡、重傷）を招く可能性のある危険な状況となるた
め、絶対にしてはならない禁止事項です。
注意
軽傷または物的損害を招く可能性のある危険な状況となるため、
してはならない注意事項です。
□ 参考
知っていると役に立つ事項です。
＊ 改良のため、この取扱説明書の内容と実際の製品の内容が異なる場合がありま
すので、内容についてご不明な点、ご質問があれば、お買い上げ頂きました販売
店または直接当社までご連絡下さい。
＊ 本取扱説明書を紛失または損傷した場合は、速やかに販売店または当社に発注
して下さい。
3
Ⅰ．安全上の注意事項 ........................................ ４
Ⅱ．概要 .................................................. １３
１．使用目的と機器構成（Ｈ回路） ......................... １３
２．油圧回路 ............................................. １３
３．外形図 ............................................... １５
４．形式表示 ............................................. １６
５．主要仕様 ............................................. １８
Ⅲ．操作 .................................................. ２０
１．据付 ................................................. ２０
２．配管および電磁切換弁等の取付 ......................... ２０
３．作動油 ............................................... ２１
４．電気配線 ............................................. ２２
５．操作 ................................................. ２５
Ⅳ．保守・点検 ............................................ ２７
Ⅴ．異常現象発生時の推定原因と確認事項 ..................... ２８
4
Ⅰ．安全上の注意事項
【注意事項】には、人身災害防止および機器や他の財物損傷防止のための重要な事
項が記載されていますので、充分ご理解の上ご使用下さい。
【据付時】
注意
タンクを上または下に向けての垂直取付けおよび斜め取付
けは、絶対に避けて下さい。
本パワーパックは、水平取付け専用です。水平に取付けないと、作動油
がこぼれたり、吸入不良でポンプが焼ける可能性があります。
5
注意
本パワーパックは、屋内専用です。
屋外での使用の場合は、カバーを取付ける等の処置を行い、水、ホコリが
電動機等の内部に進入しないようにして下さい。
ブレーカーが切れたり、火災の発生する可能性があります。
6
【始動前】
作動油の投入手順～その１～（その２は９ページ）
注意
作動油は油圧用作動油を使用し、オイルタンクへの投入は油圧
シリンダのロッドが後退端の状態で行って下さい。
空のオイルタンクに作動油を投入する時は、リフター用油圧シリンダのロ
ッドを必ず後退端にして、下記基準油量をオイルタンクへ投入して下さい。
ロッドが後退端でない状態で基準油量を投入すると、リフター運転時に作
動油がオイルタンクから噴き出したり、吸入不良でポンプが焼ける可能性が
あります。
タンク呼称（Ｌ） ０．８ １．３ ３．０ ６．０
タンク記号 ０ １ ３ ６
基準油量 （Ｌ） １．３ １．７ ４．０ ７．２
ロッド後退端
7
【作動時】
注意
試運転時には、電動機の回転方向が左であることを確認して
下さい。
電動機後部のキャップを外して、電動機軸端を見ながら、電動機運転ス
イッチを数回１～２秒間入・切し、回転方向が左（反時計方向）であるこ
と、または、電動機上面に貼ってある｢電動機回転方向確認シール｣の矢印
と同じであることを確認して下さい。
電動機の回転方向が誤ったまま運転すると、ポンプが損傷する可能性が
あります。
回転方向
キャップ
8
危険
電動機の回転方向を変えるためにターミナル配線を入れ替える場
合は、感電防止および短絡防止のため必ずコンセントプラグを抜い
て、またはブレーカーを遮断して行って下さい。
9
作動油の投入手順～その２～（その１は６ページ）
注意 油圧シリンダが動き始めたら、電動機を停止させ作動油を補充して下さ
い。
電動機スイッチを数回１～２秒間入・切し、油圧シリンダが動き始める
ところで電動機を停止させます。この状態で油圧シリンダまでの配管部に
作動油が充満されますので、油圧シリンダのロッドを必ず後退端にして、
不足分の下記基準油量をオイルタンクに補充して下さい。
ロッド後退端
不足分を補充
外部配管部に
作動油が充満
10
【運転中】
（全シリーズ）
危険
いかなる場合でも本機の流量調節弁等の調節ねじは、回さない
で下さい。
特に設定変更が必要となった時は、必ず販売店または弊社までご相談下さ
い。
勝手に調整ネジを回されますと、リフターに挟まれる等の重大事故につな
がります。
11
（全シリーズ）
注意
運転中は、オイルタンク、電動機が高温となりますので、手を
触れないで下さい。
12
（全シリーズ）
注意
運転中、電動機等の各パーツの異常振動，異音，油もれ等の異
常に気付かれた時は、運転を停止し販売店にご連絡下さい。
そのままの状態で、ご使用になりますと思わぬ重大事故につながる可能性
があります。
【メンテナンス時】
危険
本機の点検，給油，交換等の作業時には、シリンダが動かないよ
うストッパーを必ず設置してから作業を行って下さい。
ストッパーのない状態で作業されますと、リフターが勝手に動いて挟まれる等
の重大事故につながります。
13
Ⅱ．概要
１．使用目的と機器構成
本パワーパックは、リフター等の昇降装置用として設計・製作したもので、電動機，
ポンプ，オイルタンクと複合バルブから成っています。
(１) リリーフバルブ
回路内の上限圧力を規制し、機器を保護します。
(２) ソレノイドチェックバルブとロードチェックバルブ
シリンダからポンプへの逆流を防ぎ，シリンダの位置を保持します。ソレノイド
に通電するとシリンダが動きます。
２．油圧回路
サクションフィルタ
#200
ギヤポンプ
ロードチェック
バルブ
電動機
リリーフバルブ
電磁チェックバルブ
(L 回路は手動操作付、D 回
路はﾉｰﾏﾙｵｰﾌﾟﾝ型)
スクリーン #80
流量調整弁 （K,L 回路は圧力補償付。B,D回路は無し）
14
15
３．外形図
ゲージポート
形式銘板
電動機
シリンダーポート P
ポンプ
オイルキャップ
サクションフィルター
流量調整弁
電磁チェックバルブ
16
４．形式表示
＊ ０．４ｋＷ～１．１３ｋＷの場合
17
＊ ２．２ｋＷの場合
18
５．主要仕様
① 電動機仕様
出力 ０．４ｋＷ×４Ｐ ０．５５ｋＷ×４Ｐ
０．７ｋＷ×４Ｐ １．１３ｋＷ×４Ｐ
２．２ｋＷ×４Ｐ の５種
定格 １５分（２．２ｋＷ は１０分）
電圧 ２００Ｖ（５０Ｈｚ，６０Ｈｚ），
２２０Ｖ（６０Ｈｚ）
絶縁 Ｅ種（０．４ｋＷ、０．７ｋＷ）、Ｂ種（０．５５ｋＷ）、
Ｆ種（１．１３ｋＷ）、Ｎ種（２．２ｋＷ）
② 油圧ポンプ
形式 ＰＡ１ ＰＡ２ ＰＡ３ ＰＡ４ ＰＡ５
押しのけ容積（cm３／rev） １．０９ ２．０７ ３．０８ ４．０６ ６．１６
③ 電磁チェックバルブ
定格電圧 形式表示参照 ５０Ｈz／６０Ｈz
定格 連続
絶縁 Ｈ種
④ 使用作動油 ＩＳＯ粘度 ＶＧ－３２～５６相当品
⑤ 使用温度
作動油温度 ０～＋８０℃
雰囲気温度 －２０～＋５０℃
19
⑥ リリーフバルブセット圧力
最高使用圧力 ＭＰａ ｛ｋｇｆ／ｃｍ２｝
電動機 油圧ポンプ
ＰＡ１ ＰＡ２ ＰＡ３ ＰＡ４ ＰＡ５
０．４ｋＷ １３．７
｛１４０｝
７．９
｛８０｝ ― ― ―
０．５５ｋＷ １７．７
｛１８０｝
１１．８
｛１２０｝ ― ― ―
０．７ｋＷ ２０．６
｛２１０｝
１３．７
｛１４０｝
８．８
｛９０｝ ― ―
１．１３ｋＷ ２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
１４．７
{１５０}
１０．８
{１５０} ―
２．２ｋＷ ２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
１６．７
｛１７０｝
注）上表は、電動機定格出力×１３０％時の圧力を示します。
⑦ 定格使用圧力 ＭＰａ ｛ｋｇｆ／ｃｍ２｝
電動機 周波数 油圧ポンプ
ＰＡ１ ＰＡ２ ＰＡ３ ＰＡ４ ＰＡ５
０．４ｋＷ
５０Ｈｚ １２．３
｛１２５｝
６．８
｛７０｝ ― ― ―
６０Ｈｚ ９．３
｛９５｝
５．４
｛５５｝ ― ― ―
０．５５ｋＷ
５０Ｈｚ １５．７
｛１６０｝
１０．２
｛１０５｝ ― ― ―
６０Ｈｚ １２．７
｛１３０｝
８．３
｛８５｝ ― ― ―
０．７ｋＷ
５０Ｈｚ ２０．６
｛２１０｝
１２．３
｛１２５｝
７．８
｛８０｝ ― ―
６０Ｈｚ １７．２
｛１７５｝
９．８
｛１００｝
６．４
｛６５｝ ― ―
１．１３ｋＷ
５０Ｈｚ ２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
１３．２
｛１３５｝
９．８
｛１００｝ ―
６０Ｈｚ ２０．６
｛２１０｝
１７．６
｛１８０｝
１０．８
｛１１０｝
７．８
｛８０｝ ―
２．２ｋＷ
５０Ｈｚ ２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
１８．６
｛１９０｝
１２．３
｛１２５｝
６０Ｈｚ ２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
２０．６
｛２１０｝
１５．７
｛１６０｝
１０．２
｛１０５｝
20
Ⅲ．操作
１．据付
電動機の取付用長穴（４ヶ所）を使用し、Ｍ６ボルト（２．２ｋＷの場合は
Ｍ８ボルト）で固定して下さい。 （Ｐ１５ 外形図参照）
Ｍ６ボルト締付トルク １０．８±５％ Ｎ－ｍ （高力ボルト）
Ｍ８ボルト締付トルク ２４．５±５％ Ｎ－ｍ （高力ボルト）
２．配管および電磁切換弁等の取付
配管に使用するパイプ，油圧ホースは、ごみ，切粉，異物等完全に除去したも
のを使用して下さい。
本パワーパックに配管継手を取り付ける際は、下表の締付トルクで行って下さ
い。この値より大きいとメネジが割れる恐れがあり、また小さすぎると油もれが
起こります。
場 所 メネジサイズ 締付トルク
シリンダポート Ｐ Ｒｃ１／４ ８．８±５％ Ｎ－ｍ
ドレンポート Ｄｒ Ｒｃ１／８ ２．９±５％ Ｎ－ｍ
圧力計接続口 Ｇ Ｒｃ１／８ ２．９±５％ Ｎ－ｍ
排出口 Ｒｃ３／８ １６．７±５％ Ｎ－ｍ
21
３．作動油
注意
オイルタンクに投入する作動油は、必ず油圧作動油を使用して下
さい。また、異なった種類の作動油を混ぜて使用しないで下さい。
推奨作動油
鉱油系油圧作動油 ＪＩＳ Ｋ ２２１３ ２種
ＩＳＯ粘度 ＶＧ３２～５６ 相当品
適正な粘度は、２０～６０ｍｍ２／Ｓ（ｃＳｔ）です。
下表に推奨作動油の油温に対する粘度の対比表を示します。周囲温度等使用条件に
合わせて適正な粘度の作動油を選定して下さい。
油種
油温℃
0 10 20 30 40 50 60 70 80
ＶＧ３２ 300 150 90 48 32 21 15 11 8.5
ＶＧ４６ 550 270 140 75 46 29 23 16 11
ＶＧ５６ 800 350 180 95 56 37 25 18 14
太枠内部
適正粘度域
22
４．電気配線
① 電動機の配線
注意
電動機の配線には、配線用遮断機（ブレーカー）および電磁開閉
器を電動機と電源の間に接続して下さい。
注意
線と線，および線と遮断器等との接続には圧着端子を使用し、結
線の緩み外れのないように接続して下さい。
推奨電線
ＪＩＳ Ｃ ３３２７ ２ＰＮＣＴ
（２種ＥＰゴム絶縁クロロプレーンキャップタイヤケーブル）
芯線断面積 ２ｍｍ２以上
推奨電磁開閉器
電磁開閉器の選定は内蔵してある過負荷継電器（サーマル）により決まります。
電動機出力により下表の電流値から過負荷継電器（サーマル）を選定して下さい。
電動機出力 0.4 kW 0.55 kW 0.7 kW 1.13 kW 2.2 kW
最高使用圧力時の電流値 50/60Hz
2.5/2.4A 3.8/3.6A 4.9/4.2A 6.8/5.7A 10.5/9.0A
推奨配線用遮断器（ブレーカー）
電動機出力により下表の電流値から選定して下さい。
電動機出力 0.4 kW 0.55 kW 0.7 kW 1.13 kW 2.2 kW
電流値 50/60Hz 5/5A 10/10A 10/10A 15/15A 20/20A
23
配線例
ＬＵ１Ｂ Ｓｅｒｉｅｓ
Ｒ
Ｓ
Ｔ
Ｐｏｗｅｒ
Ｓｕｐｐｌｙ
ＦＡＢ ＭＳ
ＭＣ ＴＨＲ
ＴＨＲ
ＭＣＯＮ
ＯＦＦ
ＭＣ
Ｕ
Ｖ
Ｗ
ＥＭ
ＬＵ４Ｂ Ｓｅｒｉｅｓ
Ｍ
ＬＵ５Ｂ Ｓｅｒｉｅｓ
Ｐｏｗｅｒ
Ｓｕｐｐｌｙ
ＦＡＢ ＭＳ
ＴＨＲ
ＴＨＲＭＣ
ＯＦＦ
Ｍ
Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ｃ
Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ｂ
Ｆ２
Ｆ１
ＯＮ
ＦＡＢ： ＢｒｅａｋｅｒＭＳ： Ｍａｇｎｅｔｉｃ ＳｗｉｃｈＭＣ： Ｍａｇｎｅｔｉｃ ＣｏｎｔａｃｔｏｒＴＨＲ： ＴｈｅｒｍａｌＭ： Ｍｏｔｏｒ
Ｃａｂｌｅ ｃｏｌｏｒ
Ｕ： ＲｅｄＶ： ＷｈｉｔｅＷ： Ｂｌａｃｋ
Ｅ： Ｇｒｅｅｎ
Ｆ１： Ｍａｉｎ ｆｕｓｅ
Ｆ２： Ｆｕｓｅ
ＦＡＢ：配線用遮断器
（ブレーカー）
Ｍ Ｓ ： 電磁開閉器
Ｍ Ｃ ： 電磁接触器
ＴＨＲ：過負荷断電器
（サーマル）
Ｍ ： 電動機
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② 電磁チェックバルブの配線
推奨電線
ＵＬ１０１５ ６００耐熱１０５°ビニール電線
ＡＷＧ１８ （芯線断面積 ０．８５mm２）
配線例
交流電源 直流電源
ＡＣソレノイド ＤＣソレノイド
交流電源用ソレノイドには、交流→直流に変換するダイオードが内蔵されています。
ソレノイドの結線は、DIN型コネクタ（DIN43650-A）を使用し正しく接続ください。
また、ソレノイドの極性はありません。
25
５．操作
電動機スイッチを入れると、オイルタンク内部のポンプが作動油を吸い、シリンダ
ポートから油を吐出し、シリンダを駆動します。
シリンダがストロークエンドまで移動すれば、リリーフバルブが作動し油圧配管内
圧力は、リリーフバルブセット圧力に保持されます。
注意
シリンダがストロークエンドまで移動したら電動機の電源を切
ってください。
長時間電動機スイッチを切らずにいると作動油温度の上昇、電動機温度の上
昇を来たし電動機の焼損、火災を起す危険性があります。
危険
停電・断線等で、電動機が作動しない時は、直ちに販売店また
は弊社にご連絡下さい。
勝手に電磁切変弁やその他バルブ類を触るとアクチュエータにはさまれる
などの重大事故につながります。
26
手動操作弁操作時の注意
（L回路）
危険
手動操作弁は非常時以外には使用しないでください。
非常時のみの操作を想定した耐用性となっています。
操作は、ノブを押し込み反時計方向に 180°回転すると弁が開き、
ノブを押し込み時計方向に 180°回転すると弁が閉じます。
弁が開くと、荷重保持していた圧油がタンクラインへもどり、保持
していた荷重が降下しますので十分に注意してください。
非常時操作用手動ノブ
27
Ⅳ．保守・点検
注意
本機はリフター等の内部に組み込まれる場合が多いため、
保守・点検作業には潜在的な危険を伴います。
必ず保守・点検は、販売店に依頼して下さい。
点検には下記の項目について、目視により毎日行って下さい。
１． アクチュエーターの速度に大きな変化がないか。
２． 異常音，異常振動がないか。
３． 外部への油もれがないか。
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Ⅴ．異常現象発生時の推定原因と確認事項
注意
故障が起きた場合は、下記の項目について原因を推定し、直ち
に販売店に修理を依頼して下さい。
点検により本機の異常に気づかれた場合も、直ちに販売店にご連絡下さい。
異常のまま運転を続けられますと、思わぬ重大事故につながる可能性がありま
す。
番号 異常現象 推定原因 確認事項
１ 電動機が回らない ①電動機に電気がきていない ブレーカー、
配線 ・電源が入っていない
・配線不良
②電動機の焼損 ＊
２ シリンダが動かない ①電動機に電気がきていない 電源、配線
回路ブレーカー ・電源が入っていない
・配線不良
②リリーフバルブ異常 ＊
③電磁チェックバルブ異常 ＊
④ポンプ焼付 ＊
⑤作動油不足 ＊
３ シリンダが上昇端から時
間と共に下降してくる ①ロードチェックバルブ異常 ＊
②電磁チェックバルブ異常 ＊
確認事項に“＊”マークのある異常現象発生時は、販売店にお問い合わせ下さい。
29
■本社・東京営業所
〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目11番37号（ユニゾ乃木坂ビル） Tel: 03-5786-2560 Fax: 03-5786-2561 ■大阪営業所
〒530-0001 大阪市北区梅田3丁目4番5号（毎日インテシオビル） Tel: 06-6136-6105 Fax: 06-6136-6107 ■福岡営業所
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前2丁目12番9号（第6グリーンビル） Tel: 092-475-5364 Fax: 092-412-2002 ■京都工場
〒621-0017 京都府亀岡市大井町北金岐柿木原35番地 Tel: 0771-22-9600 Fax: 0771-29-2021
イートン株式会社
