明治の明治の明治の明治のEBM
•EBM((((Evidence Based Medicine))))とはとはとはとは
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コクラン計画 コクラン計画 コクラン計画 コクラン計画
理学療法の臨床試験 理学療法の臨床試験 理学療法の臨床試験 理学療法の臨床試験
•明治期の陸海軍における脚気明治期の陸海軍における脚気明治期の陸海軍における脚気明治期の陸海軍における脚気
高木の臨床比較試験 高木の臨床比較試験 高木の臨床比較試験 高木の臨床比較試験
陸軍の損害 陸軍の損害 陸軍の損害 陸軍の損害
•治療効果の証明法治療効果の証明法治療効果の証明法治療効果の証明法
•理学療法の効果の判定理学療法の効果の判定理学療法の効果の判定理学療法の効果の判定
EBM((((Evidence Based Medicine))))患者を治療するに当たって、先輩達の言い伝えだけでなく、今、患者を治療するに当たって、先輩達の言い伝えだけでなく、今、患者を治療するに当たって、先輩達の言い伝えだけでなく、今、患者を治療するに当たって、先輩達の言い伝えだけでなく、今、
この病気に対して、どのような治療法があり、この病気に対して、どのような治療法があり、この病気に対して、どのような治療法があり、この病気に対して、どのような治療法があり、
それは何を根拠に勧められているかを調べ、それは何を根拠に勧められているかを調べ、それは何を根拠に勧められているかを調べ、それは何を根拠に勧められているかを調べ、
自分の患者の治療に活かすという立場。自分の患者の治療に活かすという立場。自分の患者の治療に活かすという立場。自分の患者の治療に活かすという立場。
背後に、近年ようやく一般化してきた多数の患者を対象とした背後に、近年ようやく一般化してきた多数の患者を対象とした背後に、近年ようやく一般化してきた多数の患者を対象とした背後に、近年ようやく一般化してきた多数の患者を対象とした
比較対照試験による治療効果の判定法があり、それによって比較対照試験による治療効果の判定法があり、それによって比較対照試験による治療効果の判定法があり、それによって比較対照試験による治療効果の判定法があり、それによって
個々の臨床家の観察や経験だけでは結論できなかった治療の個々の臨床家の観察や経験だけでは結論できなかった治療の個々の臨床家の観察や経験だけでは結論できなかった治療の個々の臨床家の観察や経験だけでは結論できなかった治療の
有効、無効が判明してきたという歴史がある。有効、無効が判明してきたという歴史がある。有効、無効が判明してきたという歴史がある。有効、無効が判明してきたという歴史がある。
EBMという上手なネーミングと、限りある医療費の効率的な使という上手なネーミングと、限りある医療費の効率的な使という上手なネーミングと、限りある医療費の効率的な使という上手なネーミングと、限りある医療費の効率的な使
用という時代の流れに乗って用という時代の流れに乗って用という時代の流れに乗って用という時代の流れに乗って、、、、カナダ、イギリスから世界中に一カナダ、イギリスから世界中に一カナダ、イギリスから世界中に一カナダ、イギリスから世界中に一気に普及した。気に普及した。気に普及した。気に普及した。
約約約約40年前(年前(年前(年前(1964)に出版された)に出版された)に出版された)に出版された
高橋晄正先生の高橋晄正先生の高橋晄正先生の高橋晄正先生の
「新しい医学への道」 「新しい医学への道」 「新しい医学への道」 「新しい医学への道」
医学の客観化医学の客観化医学の客観化医学の客観化
臨床試験の重要性臨床試験の重要性臨床試験の重要性臨床試験の重要性
脚気の歴史、症状、治療脚気の歴史、症状、治療脚気の歴史、症状、治療脚気の歴史、症状、治療
脚気は日本、中国など米食圏の東洋諸国にみられた特殊な病気脚気は日本、中国など米食圏の東洋諸国にみられた特殊な病気脚気は日本、中国など米食圏の東洋諸国にみられた特殊な病気脚気は日本、中国など米食圏の東洋諸国にみられた特殊な病気であった。であった。であった。であった。
歴史歴史歴史歴史 天平16年(744) 聖武天皇の皇子が脚気で死亡との記 天平16年(744) 聖武天皇の皇子が脚気で死亡との記 天平16年(744) 聖武天皇の皇子が脚気で死亡との記 天平16年(744) 聖武天皇の皇子が脚気で死亡との記載がある。日本では江戸時代中期から急速に増加した。明治になっ載がある。日本では江戸時代中期から急速に増加した。明治になっ載がある。日本では江戸時代中期から急速に増加した。明治になっ載がある。日本では江戸時代中期から急速に増加した。明治になって新たに陸軍と海軍を編成したが、脚気患者が多く、大問題であって新たに陸軍と海軍を編成したが、脚気患者が多く、大問題であって新たに陸軍と海軍を編成したが、脚気患者が多く、大問題であって新たに陸軍と海軍を編成したが、脚気患者が多く、大問題であった。1877年(明治10年)明治天皇も脚気に罹患したが、全治。た。1877年(明治10年)明治天皇も脚気に罹患したが、全治。た。1877年(明治10年)明治天皇も脚気に罹患したが、全治。た。1877年(明治10年)明治天皇も脚気に罹患したが、全治。
症状症状症状症状 原因不明の足のむくみからしびれ、倦怠感、知覚異常。重 原因不明の足のむくみからしびれ、倦怠感、知覚異常。重 原因不明の足のむくみからしびれ、倦怠感、知覚異常。重 原因不明の足のむくみからしびれ、倦怠感、知覚異常。重症になると脚気衝心と呼ばれる虚脱症状を起こして急死すること症になると脚気衝心と呼ばれる虚脱症状を起こして急死すること症になると脚気衝心と呼ばれる虚脱症状を起こして急死すること症になると脚気衝心と呼ばれる虚脱症状を起こして急死することがある。4,5月ごろに発症し、8,9月ごろ治癒する。がある。4,5月ごろに発症し、8,9月ごろ治癒する。がある。4,5月ごろに発症し、8,9月ごろ治癒する。がある。4,5月ごろに発症し、8,9月ごろ治癒する。
治療治療治療治療 1160年頃 藤原兼実 灸、湯治、鍼、薬(蒜、桑)。 1160年頃 藤原兼実 灸、湯治、鍼、薬(蒜、桑)。 1160年頃 藤原兼実 灸、湯治、鍼、薬(蒜、桑)。 1160年頃 藤原兼実 灸、湯治、鍼、薬(蒜、桑)。
海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数
1880年(明治年(明治年(明治年(明治13年)に、年)に、年)に、年)に、1872年(明治年(明治年(明治年(明治5年)に海軍に入って年)に海軍に入って年)に海軍に入って年)に海軍に入って1875年から年から年から年から6年間イギリスに留年間イギリスに留年間イギリスに留年間イギリスに留
学した高木兼寛が帰国してみると、海軍病院の入院患者の半数が脚気であった。学した高木兼寛が帰国してみると、海軍病院の入院患者の半数が脚気であった。学した高木兼寛が帰国してみると、海軍病院の入院患者の半数が脚気であった。学した高木兼寛が帰国してみると、海軍病院の入院患者の半数が脚気であった。
留学先では脚気が一人もおらず、イギリスの医師は脚気という病気を知らなかった。留学先では脚気が一人もおらず、イギリスの医師は脚気という病気を知らなかった。留学先では脚気が一人もおらず、イギリスの医師は脚気という病気を知らなかった。留学先では脚気が一人もおらず、イギリスの医師は脚気という病気を知らなかった。
練習艦「筑波」 練習艦「筑波」 練習艦「筑波」 練習艦「筑波」 1978トントントントン
外国の港に停泊中は脚気患者が発生していない。外国の港に停泊中は脚気患者が発生していない。外国の港に停泊中は脚気患者が発生していない。外国の港に停泊中は脚気患者が発生していない。
帰航途中から患者が増えてくる。帰航途中から患者が増えてくる。帰航途中から患者が増えてくる。帰航途中から患者が増えてくる。
重症患者が水兵に限られ、士官ではほとんど見られない。重症患者が水兵に限られ、士官ではほとんど見られない。重症患者が水兵に限られ、士官ではほとんど見られない。重症患者が水兵に限られ、士官ではほとんど見られない。
練習艦「龍驤」練習艦「龍驤」練習艦「龍驤」練習艦「龍驤」 2530トントントントン
品川 → ニュージーランド → チリー → ペル → ハワイ → 品川品川 → ニュージーランド → チリー → ペル → ハワイ → 品川品川 → ニュージーランド → チリー → ペル → ハワイ → 品川品川 → ニュージーランド → チリー → ペル → ハワイ → 品川
272日間の航海中日間の航海中日間の航海中日間の航海中378名中名中名中名中169名が脚気に罹り、名が脚気に罹り、名が脚気に罹り、名が脚気に罹り、23名が死亡名が死亡名が死亡名が死亡
海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数海軍の脚気病患者数
明治明治明治明治16年には、海軍軍人年には、海軍軍人年には、海軍軍人年には、海軍軍人5346人中人中人中人中1236人が発病、人が発病、人が発病、人が発病、49名が死亡している。名が死亡している。名が死亡している。名が死亡している。
明治明治明治明治17年(年(年(年(1884年)年)年)年)1月月月月15日、高木らの意見がようやく通って海軍では食事の金銭支給が日、高木らの意見がようやく通って海軍では食事の金銭支給が日、高木らの意見がようやく通って海軍では食事の金銭支給が日、高木らの意見がようやく通って海軍では食事の金銭支給が廃止された。これを境に脚気の患者数廃止された。これを境に脚気の患者数廃止された。これを境に脚気の患者数廃止された。これを境に脚気の患者数718名、死亡数名、死亡数名、死亡数名、死亡数8名と激減していることがわかる。名と激減していることがわかる。名と激減していることがわかる。名と激減していることがわかる。
健康な実験対象者333名を選んで観察した。健康な実験対象者333名を選んで観察した。健康な実験対象者333名を選んで観察した。健康な実験対象者333名を選んで観察した。
航海中: ニュージーランドのオークランドからの連絡で、生徒3名と兵士1航海中: ニュージーランドのオークランドからの連絡で、生徒3名と兵士1航海中: ニュージーランドのオークランドからの連絡で、生徒3名と兵士1航海中: ニュージーランドのオークランドからの連絡で、生徒3名と兵士1名が軽症の脚気に罹っただけという報告。名が軽症の脚気に罹っただけという報告。名が軽症の脚気に罹っただけという報告。名が軽症の脚気に罹っただけという報告。
ニュージーランドからペルーまで: 6名が軽症の脚気、4名が航海中に回ニュージーランドからペルーまで: 6名が軽症の脚気、4名が航海中に回ニュージーランドからペルーまで: 6名が軽症の脚気、4名が航海中に回ニュージーランドからペルーまで: 6名が軽症の脚気、4名が航海中に回復、2名は上陸後回復。復、2名は上陸後回復。復、2名は上陸後回復。復、2名は上陸後回復。
チリからハワイまで: 病人0との報告、11月16日帰港。ハワイから日本チリからハワイまで: 病人0との報告、11月16日帰港。ハワイから日本チリからハワイまで: 病人0との報告、11月16日帰港。ハワイから日本チリからハワイまで: 病人0との報告、11月16日帰港。ハワイから日本へ帰航中に腸チフスで1名死亡のみ、脚気なし。へ帰航中に腸チフスで1名死亡のみ、脚気なし。へ帰航中に腸チフスで1名死亡のみ、脚気なし。へ帰航中に腸チフスで1名死亡のみ、脚気なし。
「筑波」の航海中の実験「筑波」の航海中の実験「筑波」の航海中の実験「筑波」の航海中の実験
和洋両食の比較試験としてみた 和洋両食の比較試験としてみた 和洋両食の比較試験としてみた 和洋両食の比較試験としてみた「筑波」、「龍驤」の練習航海「筑波」、「龍驤」の練習航海「筑波」、「龍驤」の練習航海「筑波」、「龍驤」の練習航海
対象乗組員対象乗組員対象乗組員対象乗組員 罹患者数罹患者数罹患者数罹患者数 死亡数死亡数死亡数死亡数
「龍驤」(和食群)「龍驤」(和食群)「龍驤」(和食群)「龍驤」(和食群) 378 169 23
「筑波」(洋食群)「筑波」(洋食群)「筑波」(洋食群)「筑波」(洋食群) 333 15 0
ちなみに、罹患者の頻度をカイ二乗検定するとちなみに、罹患者の頻度をカイ二乗検定するとちなみに、罹患者の頻度をカイ二乗検定するとちなみに、罹患者の頻度をカイ二乗検定すると
( ) 04.9234818471154789516933315378 2
2 =×××××−×=χ
このように食事による脚気予防効果がみられたにもかかわらず、このように食事による脚気予防効果がみられたにもかかわらず、このように食事による脚気予防効果がみられたにもかかわらず、このように食事による脚気予防効果がみられたにもかかわらず、脚気菌説に立つ緒方らは、麦飯の予防効果を無視した。脚気菌説に立つ緒方らは、麦飯の予防効果を無視した。脚気菌説に立つ緒方らは、麦飯の予防効果を無視した。脚気菌説に立つ緒方らは、麦飯の予防効果を無視した。
日清戦争日清戦争日清戦争日清戦争1894年 明治年 明治年 明治年 明治27年年年年8月月月月1日から明治日から明治日から明治日から明治28年年年年3月月月月30日まで日まで日まで日まで
麦飯の海軍麦飯の海軍麦飯の海軍麦飯の海軍 脚気患者ほとんど発生せず脚気患者ほとんど発生せず脚気患者ほとんど発生せず脚気患者ほとんど発生せず
白米の陸軍 白米の陸軍 白米の陸軍 白米の陸軍 陸軍省医務局 「明治陸軍省医務局 「明治陸軍省医務局 「明治陸軍省医務局 「明治278年役陸軍衛生事蹟」(年役陸軍衛生事蹟」(年役陸軍衛生事蹟」(年役陸軍衛生事蹟」(1907))))
脚気患者総計脚気患者総計脚気患者総計脚気患者総計41,431名で総患者の名で総患者の名で総患者の名で総患者の14.561%、伝染病の首位で %、伝染病の首位で %、伝染病の首位で %、伝染病の首位で ある赤痢患者数(在隊、入院あわせてある赤痢患者数(在隊、入院あわせてある赤痢患者数(在隊、入院あわせてある赤痢患者数(在隊、入院あわせて13,518名)の名)の名)の名)の3倍以上倍以上倍以上倍以上
入院患者の入院患者の入院患者の入院患者の4分の1、銃砲傷の分の1、銃砲傷の分の1、銃砲傷の分の1、銃砲傷の11.23倍、脚気による死者倍、脚気による死者倍、脚気による死者倍、脚気による死者4064名名名名
別の資料「医師としての森鴎外」(伊藤一男 別の資料「医師としての森鴎外」(伊藤一男 別の資料「医師としての森鴎外」(伊藤一男 別の資料「医師としての森鴎外」(伊藤一男 S56))))
日清戦争の戦地入院患者総数日清戦争の戦地入院患者総数日清戦争の戦地入院患者総数日清戦争の戦地入院患者総数11万万万万5419人中、脚気人中、脚気人中、脚気人中、脚気3万人万人万人万人
日露戦争日露戦争日露戦争日露戦争1904年 明治年 明治年 明治年 明治37年年年年2月月月月10日から明治日から明治日から明治日から明治38年年年年6月月月月12日まで日まで日まで日まで
「日露戦争と脚気」(「日露戦争と脚気」(「日露戦争と脚気」(「日露戦争と脚気」(1908.10.10))))
戦傷病死者戦傷病死者戦傷病死者戦傷病死者85,600余人(即死余人(即死余人(即死余人(即死48,428人、傷病死人、傷病死人、傷病死人、傷病死37,200余人)余人)余人)余人)
傷病者傷病者傷病者傷病者352,700余人(うち脚気病者余人(うち脚気病者余人(うち脚気病者余人(うち脚気病者211,600余人)余人)余人)余人)
負傷は軽微で脚気が主なる者も戦傷となっているので、負傷は軽微で脚気が主なる者も戦傷となっているので、負傷は軽微で脚気が主なる者も戦傷となっているので、負傷は軽微で脚気が主なる者も戦傷となっているので、
それを加えると脚気患者はそれを加えると脚気患者はそれを加えると脚気患者はそれを加えると脚気患者は25万人にのぼる万人にのぼる万人にのぼる万人にのぼる
戦傷病死者戦傷病死者戦傷病死者戦傷病死者37,200余人(うち脚気による死者余人(うち脚気による死者余人(うち脚気による死者余人(うち脚気による死者27,800余人)余人)余人)余人)
脚気はロシア以上の大敵であった脚気はロシア以上の大敵であった脚気はロシア以上の大敵であった脚気はロシア以上の大敵であった
臨床試験と研究室内の医学
航海中の食事を変えて比較するという臨床試験の結果を、陸軍の軍医や学界 航海中の食事を変えて比較するという臨床試験の結果を、陸軍の軍医や学界 航海中の食事を変えて比較するという臨床試験の結果を、陸軍の軍医や学界 航海中の食事を変えて比較するという臨床試験の結果を、陸軍の軍医や学界の中心人物達が信じ切れなかった背後には、当時勃興してきて、次々と輝かしの中心人物達が信じ切れなかった背後には、当時勃興してきて、次々と輝かしの中心人物達が信じ切れなかった背後には、当時勃興してきて、次々と輝かしの中心人物達が信じ切れなかった背後には、当時勃興してきて、次々と輝かしい成果を挙げていた細菌学による実証がなかったことが大きい。い成果を挙げていた細菌学による実証がなかったことが大きい。い成果を挙げていた細菌学による実証がなかったことが大きい。い成果を挙げていた細菌学による実証がなかったことが大きい。
予防法、治療法の効果を実証するに当たって、基礎となる生理学、薬理学、薬 予防法、治療法の効果を実証するに当たって、基礎となる生理学、薬理学、薬 予防法、治療法の効果を実証するに当たって、基礎となる生理学、薬理学、薬 予防法、治療法の効果を実証するに当たって、基礎となる生理学、薬理学、薬学、病理学からの裏付けがあれば、その信憑性が増す。 しかし、理論的な予学、病理学からの裏付けがあれば、その信憑性が増す。 しかし、理論的な予学、病理学からの裏付けがあれば、その信憑性が増す。 しかし、理論的な予学、病理学からの裏付けがあれば、その信憑性が増す。 しかし、理論的な予想が出来ても、実際は違う場合や、理論的な説明はできないが、実際に効果が想が出来ても、実際は違う場合や、理論的な説明はできないが、実際に効果が想が出来ても、実際は違う場合や、理論的な説明はできないが、実際に効果が想が出来ても、実際は違う場合や、理論的な説明はできないが、実際に効果がある場合がある。ある場合がある。ある場合がある。ある場合がある。
今日、我々が実施する臨床試験のほとんどは、治療効果を裏付ける、基礎医 今日、我々が実施する臨床試験のほとんどは、治療効果を裏付ける、基礎医 今日、我々が実施する臨床試験のほとんどは、治療効果を裏付ける、基礎医 今日、我々が実施する臨床試験のほとんどは、治療効果を裏付ける、基礎医学的な証拠も揃っているので、脚気の予防の時のような心配は要らないように学的な証拠も揃っているので、脚気の予防の時のような心配は要らないように学的な証拠も揃っているので、脚気の予防の時のような心配は要らないように学的な証拠も揃っているので、脚気の予防の時のような心配は要らないように考えられるが、実際にはまだまだ未知の因子が潜んでいる可能性がある。未知考えられるが、実際にはまだまだ未知の因子が潜んでいる可能性がある。未知考えられるが、実際にはまだまだ未知の因子が潜んでいる可能性がある。未知考えられるが、実際にはまだまだ未知の因子が潜んでいる可能性がある。未知の薬害や、エイズのように新しい病気の場合に、原因が確定した訳でもないのの薬害や、エイズのように新しい病気の場合に、原因が確定した訳でもないのの薬害や、エイズのように新しい病気の場合に、原因が確定した訳でもないのの薬害や、エイズのように新しい病気の場合に、原因が確定した訳でもないのに、薬を中止するわけには行かないとか、原因がはっきりすれば、より根本的なに、薬を中止するわけには行かないとか、原因がはっきりすれば、より根本的なに、薬を中止するわけには行かないとか、原因がはっきりすれば、より根本的なに、薬を中止するわけには行かないとか、原因がはっきりすれば、より根本的な手が打てるからという理由で、処置が遅れ、我が国でも、サリドマイド奇形をはじ手が打てるからという理由で、処置が遅れ、我が国でも、サリドマイド奇形をはじ手が打てるからという理由で、処置が遅れ、我が国でも、サリドマイド奇形をはじ手が打てるからという理由で、処置が遅れ、我が国でも、サリドマイド奇形をはじめとする悲劇が繰り返された。めとする悲劇が繰り返された。めとする悲劇が繰り返された。めとする悲劇が繰り返された。
誤った薬効の証明法誤った薬効の証明法誤った薬効の証明法誤った薬効の証明法
重症の急性大葉性肺炎患者に対して重症の急性大葉性肺炎患者に対して重症の急性大葉性肺炎患者に対して重症の急性大葉性肺炎患者に対して
ペニシリンを投与したペニシリンを投与したペニシリンを投与したペニシリンを投与した
患者が回復した(以前はほとんどの患者が死亡)患者が回復した(以前はほとんどの患者が死亡)患者が回復した(以前はほとんどの患者が死亡)患者が回復した(以前はほとんどの患者が死亡)
ペニシリンが効いたペニシリンが効いたペニシリンが効いたペニシリンが効いた
動物実験で有効性が確かめられた薬動物実験で有効性が確かめられた薬動物実験で有効性が確かめられた薬動物実験で有効性が確かめられた薬薬理学的に有効性が予想できる薬を使った薬理学的に有効性が予想できる薬を使った薬理学的に有効性が予想できる薬を使った薬理学的に有効性が予想できる薬を使った
患者が回復した患者が回復した患者が回復した患者が回復した
その薬が効いたその薬が効いたその薬が効いたその薬が効いた
理学療法の治療効果は十分に理学療法の治療効果は十分に理学療法の治療効果は十分に理学療法の治療効果は十分に証明されているか証明されているか証明されているか証明されているか
理学療法の基礎となる理論は19世紀から提唱理学療法の基礎となる理論は19世紀から提唱理学療法の基礎となる理論は19世紀から提唱理学療法の基礎となる理論は19世紀から提唱されているが、その適応と臨床効果を実証するされているが、その適応と臨床効果を実証するされているが、その適応と臨床効果を実証するされているが、その適応と臨床効果を実証する研究はまだ少ない。研究はまだ少ない。研究はまだ少ない。研究はまだ少ない。
理学療法の効果判定の難しさ理学療法の効果判定の難しさ理学療法の効果判定の難しさ理学療法の効果判定の難しさ• 対象対象対象対象
背景因子が多彩、施設差、十分な症例が集まらない背景因子が多彩、施設差、十分な症例が集まらない背景因子が多彩、施設差、十分な症例が集まらない背景因子が多彩、施設差、十分な症例が集まらない
• 治療手段治療手段治療手段治療手段 種類が多い種類が多い種類が多い種類が多い
• 割付け割付け割付け割付け 盲検ができない盲検ができない盲検ができない盲検ができない
• 効果効果効果効果
発現までに時間がかかる、一過性、小さい、日差、発現までに時間がかかる、一過性、小さい、日差、発現までに時間がかかる、一過性、小さい、日差、発現までに時間がかかる、一過性、小さい、日差、術者で異なる術者で異なる術者で異なる術者で異なる
• 目的目的目的目的 患者によって異なる患者によって異なる患者によって異なる患者によって異なる
• 評価尺度評価尺度評価尺度評価尺度 主観的、再現性が悪い、定義主観的、再現性が悪い、定義主観的、再現性が悪い、定義主観的、再現性が悪い、定義
• 理論的根拠理論的根拠理論的根拠理論的根拠 十分に解明されていない十分に解明されていない十分に解明されていない十分に解明されていない
理学療法の効果の証明理学療法の効果の証明理学療法の効果の証明理学療法の効果の証明
• 数々の困難があるが、理学療法も治療効果を客数々の困難があるが、理学療法も治療効果を客数々の困難があるが、理学療法も治療効果を客数々の困難があるが、理学療法も治療効果を客観的に証明しなければならない。観的に証明しなければならない。観的に証明しなければならない。観的に証明しなければならない。
• 治療効果は計画的に臨床試験を行わないと証明治療効果は計画的に臨床試験を行わないと証明治療効果は計画的に臨床試験を行わないと証明治療効果は計画的に臨床試験を行わないと証明できない。できない。できない。できない。
• 臨床試験の実施に当たり、計画から評価までのキー臨床試験の実施に当たり、計画から評価までのキー臨床試験の実施に当たり、計画から評価までのキー臨床試験の実施に当たり、計画から評価までのキーパーソンは理学療法士であり、理学療法士なしにパーソンは理学療法士であり、理学療法士なしにパーソンは理学療法士であり、理学療法士なしにパーソンは理学療法士であり、理学療法士なしに正確なデータが準備できない。正確なデータが準備できない。正確なデータが準備できない。正確なデータが準備できない。