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Date post: 19-Aug-2020
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40
ケース会議マニュアル 平成25年3月 発達教育センター
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Page 1: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

ケース会議マニュアル

平成25年3月

発達教育センター

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- 1 -

図1 校内支援体制推進のためのアンケート調査結果

平成 24 年 3 月実施

<7 月と 3 月の比較> (平成 23 年度 発達教

育センター)

0

1

2

3

4

5 1 校内支援委員会の設置と活動

2 校内コーディネ

ーターの活用 5 関係機 関との

連携

4 個別の教育支援計

画等の作成と活用

3 幼児児童生徒への学

習・生活支援

3.9

4.1

3.9 3.7

4.2

はじめに

本市では,平成 17 年 4 月に校内支援体制に関する調査研究をもとに,「校内支援マニュアル」

を作成しました。平成 21 年 4 月には,「校内支援マニュアル」を改訂し,校内支援における特

別支援教育コーディネーターの役割を推進してきました。

校内支援において,特別支援コーディネーターの実績が積まれる中,平成 24 年 3 月に行っ

たアンケート調査(図 1 を参照)からは,特別支援コーディネーターを中心に組織的に対応す

る環境は整ってきていますが,支援を導き出すことに困難さを感じている学校が多いことが分

かりました。また,専門家チーム・巡回相談でも,担任一人で抱えるのではなくチームで支援

を行うものの,支援に行き詰っている学校が多いことが分かってきました。

そこで,各校における校内支援の充実に向けて,支援を導き出せるケース会議の運営が喫緊

の課題であると捉え,今回,「ケース会議マニュアル」を新たに作成しました。「ケース会議マ

ニュアル」は,校内で子どもの行動を分析して支援を導き出し,行った支援を検証するケース

会議を運営できることを目指しています。

また,「ケース会議マニュアル」は,1 回のケース会議を 30 分以内で設定し,効率よく行う

工夫として,記録シートや進め方などを載せています。シートはホームページからもダウンロ

ードできるようになっていますので,ぜひ,ご活用ください。

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目 次

はじめに P1

目次 P2

1 ケース会議の充実 P3

2 ケース会議で活用するシート P4

・「ケース会議シート」について P5

3 ケース会議を開くにあたって P6

・「エピソード記録シート」を活用した子どもの行動の見方 P6

・ケース会議の準備 P10

・シートを活用した情報収集 「個人票」 P11

・シートを活用した情報収集「よいところ分析シート」 P12

4 ケース会議を進めるにあたって P14

・ケース会議における役割分担 P14

・「ケース会議進行表」について P15

・「ケース会議シート記録の仕方」について P18

・「タイムスケジュール」について P20

5 外部リソースの活用 P23

・「特別支援リソースマップ」 P23

6 資料

○ケース会議連絡カード P24

○エピソード記録シート P25

○ケース会議シート P26

○個人票 P27

○チェックリスト「よいところ分析シート」 P28

○ケース会議進行表 P31

○ケース会議シート記録の仕方 P34

○タイムスケジュール P36

○特別支援教育リソースマップ P38

○外部機関連絡先 P39

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1 ケース会議の充実

ケース会議は,教師一人で悩むのでなく,先生方がチームになって行う作戦会議です。子ど

もや先生,保護者が困っている状況を改善していくために,それぞれの立場で今できることを

考える場です。しかし,実際は,「ケース会議の必要性は感じているが,時間を設定できない」

「自分のクラスの子のためだけに,先生方に集まってもらうのは申し訳ない」という理由から,

ケース会議を計画的に運営できないことが多いようです。

どの学校も多忙な状況ですが,ケース会議を効率よく繰り返すことで,教師の子どもの見方

と行う支援が変わります。そして,子どもの姿が変わると,結果として,教師の負担も軽減さ

れます。ケース会議の充実に向けて,一歩を踏み出しましょう。

A 先生は,B 君の支援について悩んでいました。困った A 先生は,コーディネーターに相談しました。

A 学校の場合 B 学校の場合 C 学校の場合

コーディネーターは親身になって話を聞いてくれますが,具体的な支援方法は出てきませんでした。

コーディネーターの呼びかけで,ケース会議を開きましたが,人が集まりませんでした。

ケース会議には,同学年の先生や,前

年度の担任,管理職も加わり,みんなで話し合いました。

B 君も A 先生も困ったまま, 一 年 間 が過ぎてしまいました。

結局 A 先生は,一人で考えて,いろんな方法を試しました。3 学期になって,ようやく支援がうまくいき始めました。

みんなで考えた支援をすると,B 君が少しずつ変わっていきました。

支援に迷った時も,またケース会議を開いてもらい,新しい支援を導き出すことができました。

次の年,担任が変わると支援は振り出しに戻ってしまいました。

担任が変わっても,支援の経過や支援

のポイントが確実に引き継がれ,B 君は生き生きと過ごすことができています。

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2 ケース会議で活用するシート

「個人票」(P27)

チェックリスト(P28)「よいところ分析シート」(P12)

1回目

「ケース会議シート」(P26)※模造紙大に拡大したもの

「よいところ分析シート」(P12)

「タイムスケジュール」(P36)

「進行表」(P31)

「記録の仕方」(P34)

2回目以降

「ケース会議シート」※1回目のシートに追記

(3回目も追記)

「タイムスケジュール」(P37)

「進行表」(P32,33)

「記録の仕方」(P35)

ラミネートしてリングでとめておきましょう。

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「ケース会議シート」について 模造紙大に拡大したケース会議シートをテーブルに広げ,参会者で囲んで話し合います。

このシートは,全てを埋める必要はありません。

主訴を解決するために,気になることの項目について,みんなで背景を整理し,よさを生か

しながら支援を導き出すためのシートです。

ケース会議の内容をその場で記入するとともに,ケース会議後にも支援者は,次回のケース

会議までに取り組んだ支援結果を随時記入していきます。

ケース会議毎に,同じシートに追記を繰り返し,支援の歩みをまとめていきます。

本マニュアル中のシートは,全てこのケース会議シートの項目と対応させて作成しています。

本マニュアルで紹介するケース会議で活用するシート(P4)は,全て「ケース会議シート」

の項目と対応させて作成しています。

(学習面が主訴の場合)

(行動面が主訴の場合)

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3 ケース会議を開くにあたって

「エピソード記録シート」を活用した子どもの行動の見方

気になる子どもの話は,エピソードから始まります。

その時に,「席を離れた」「けんかをした」「こんなこ

とを言った」など子どもの目に見える行動だけでな

く,それが起こったきっかけや直前の状況,またそ

の行動の結果,その子に何が得られたかということ

についても考えていくことが大切です。

私たちの行動には,必ずその行動をとる原因やき

っかけがあります。また,その行動をした結果得ら

れることがあります。そこを整理して見ていくと,

その子の持っている特性や何でこんなことをするの

かといった背景が見えやすくなります。そして,背景が整理できると支援の方向性が次第に見

えてきます。

子どもたちの行動を分析するためのツールとして,「エピソード記録シート」があります。

日々の子どもの様子を気づいた時に,きっかけ,行動,結果に分けて簡単に記録できます。書

きためていくと,その子の特性が見えてきます。また,どんな時に,どんな様子が見られたか,

うまくいったエピソードから特性が整理でき,支援方法を導き出すためのものでもあります。

《資料》「エピソード記録シート」

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子どもの行動には,その原因となるきっかけがあり,その行為によって得られることがある

という考え方で整理してみると前後の状況がどう作用しているかが見えてきます。その時に,

どんなことができるか,どんな時にできるかを見ていくと,本人の得意なことを生かした支援

の方向性が考えやすくなります。

つまり,本人のよさやできることに目を向けることが,本人の特性,支援の方向性の整理に

つながるということです。

子どもの行動について,エピソード記録シートを活用してみましょう。

日々のエピソードを

①「行動」,

②「きっかけ」,

③「その結果」に分けて

簡単に記入していきます。

④「理由」なぜそん

なことをしたのか

考えて記入してい

きます。

○ どんな時にその行動が起こるのかを見ていくことで, よさや苦手さが見えてきます。

〇うまくいったエピソードから有効な支援を見つけることが できます。

行 動 直前のきかっけ

状 況

行動の結果

得られること

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1 ①「行動」,②「きっかけ」,③「その結果」に分けて簡単に記録していきます。

2 ④「理由」なぜそんなことをしたのか考えて記入していきます。

3 エピソードから特性を考えてみましょう。

B

A

A B

本人のよさやできることに目を向けることが,本人の特性

や支援の方向性を整理することにつながります。

「エピソード記録シート」の活用

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《資料》「エピソード記録シート」

《資料》ケース会議シート

エピソード記録シートの2・4・6・7・8番の内容をケース会議シートに記入します。

行動を分析して,ケース会議に役立てましょう。

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ケース会議の準備

準備するもの 【準備する人】

① 「ケース会議シート」(模造紙大に拡大したもの)【コーディネーター】P26

② ペン各色(例:1回目黒色,2回目青色など) 【コーディネーター】

③ 「進行表」 【コーディネーター】P31

④ 「記録の仕方」 【コーディネーター】P34

⑤ 「タイムスケジュール」 【コーディネーター】P36

⑥ 対象者の様子が分かるもの 【担任】【コーディネーター】【参会者】P25~30

(「個人票」,「よいところ分析シート」,「エピソード記録シート」,ノート,作品,連絡帳,出席簿,家庭環境調査票など)

その他

・時計

・付箋紙(参会者が多い場合,エピソードを記録し,貼り付けて活用します。)

・カメラ(記録が終わった「ケース会議シート」を撮影し,A4 版で活用します。)

① ②

⑤ ⑥

<留意点>

○ 参会者が模造紙大のケース会議シートを囲み,全員で内容を共有しなが

ら進めましょう。

○ 参会者にはケース会議開催日時を予告し,情報収集の準備ができるよう

にしておきましょう。

○ それぞれの参会者が対象者の情報を持ち寄りましょう。

(エピソード記録シート,よいところ分析シート,観察した様子など)

○ 可能であれば事前に役割分担をしておきましょう。→P14

司会者

記録者 担任

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シートを活用した情報収集 「個人票」

行 動 の 背 景

を 知 る た め に

は,育ちの歩み

を知ることが必

要です。

学 校 の 姿 だ

けでなく,できる

だけ多くの情報

を把 握しておく

こ と が 大 切 で

す。

子どものよさ

を生かした支援

を導き出すため

に,得意なこと

を把 握しておく

こ と が 大 切 で

す。

有効な支援を導き出すために,現在の支援結果を検証するため

の情報を把握しておくことが必要です。

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シートを活用した情報収集 「よいところ分析シート」

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4 ケース会議を進めるにあたって ケース会議を開く前に,先生方が参加しやすいように役割分担をしておきましょ

う。先生方が準備する物も事前に連絡しておきましょう。

会議日 平成 年 月 日( )

: ~ :

学年学級

対象者名

年 組

( )

参加者

校長 ・ 副校長 ・ 教頭 ・ コーディネーター ・ 養護教諭

担任 ・

準備物

ケース会議シート(拡大版) ・ マジック ・ 進行表 ・ タイムスケジュール

記録の仕方 ・ よいところ分析シート ・エピソード記録シート ・ 個人票

ノート ・ 絵画作品 ・ 連絡帳 ・ 出席簿 ・ 家庭環境調査票

・『進行表』にそって進

めましょう。

※協議の柱が「主訴」

に即していますか?

※全員が発言できる

ように,発言を促しま

しょう。

司会者 記録者 参会者

・『タイムスケジュー

ル』の項目にそって

発言しましょう。

・「自分にできるこ

と」を考えて,発言

しましょう。

・『記録の仕方』の

番号にそって記録

しましょう。

・キーワードで書き

込みましょう。

ケース会議における役割分担

ケース会議 連絡カード で囲んだり,書き加えたりしてご活用ください。

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「ケース会議進行表」について

「ケース会議進行表」とは?

「ケース会議進行表」の内容は?

1 回目の進め方

<所要時間 30分>

P31

情報収集を中心とした協議内容で構成しています。

2 回目の進め方

<所要時間 20分>

P32<基本形>

前回,支援方策として決定した支援結果を確認し,

支援の成果や改善点を明らかすることを中心とした

協議内容で構成しています。

P33<拡張版>

前回,支援方策として決定した支援結果を確認し,

支援の成果や改善点を明らかにする中で,支援方策が

導き出せない場合の協議内容で構成しています。

終了時刻を延長させるのではなく,外部機関の利用

を検討する協議内容になっています。

司会者は,事前に見て進行の見通しをもちましょう。

慣れるまでは,手元に置いて確認しながら進めましょう。

2回目のケース会議進行表は,支援結果の確認を行い,

支援を導き出せる場合と支援を導き出せない場合の状況

に応じて,使い分けられるようにしています。

「ケース会議シート進行表」をラミネートし,リング

でまとめたものを学年に一部ずつ配り,学年ケース会議

での活用も推進していきましょう。

校内支援委員会のケース会議で,司会者が進行する際

に,どのような流れで,どのような言葉で進めたらよい

のかを示したものです。

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1 回目のケース会議の進行表です。司会は進行表に沿って,進行します。

1回目ケース会議 進行表

時間配分

1ケースを 30 分で行います。効率よく進めるために,

時間の目安を意識しましょう。

段階

支援を導き出すまでに必要な5

つの段階。最終段階「方向性の確

認」では,支援を継続していくこ

とを確認して,終わりましょう。

ケース会議の流れ

ケース会議シートの項目名で流

れを示しました。ケース会議シー

トと見合わせながら進行しましょ

う。

※司会のポイント

たくさんの情報を収集するこ

と,子どものできることを生かし

た支援を導き出すこと,教師間で

支援を共通理解し,1ヵ月間,チ

ームで支援を継続していくことを

司会のポイントとして示しまし

た。

このポイントを心がけて,参会

者が有用感を持てるようにしまし

ょう。

司会の言葉

初めて司会を行う先生は、事前

に台詞を読み,ケース会議の見通

しを持ちましょう。司会に慣れて

きたら,セリフをアレンジしてス

ムーズに進行しましょう。

使用する資料

下線が引いてある資料を生か

しながら進行しましょう。

2回目に向けての準備

参会者全員で,支援の結果やエピソードを持

ち寄ることを確認して終わりましょう。

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2回目のケース会議の進行表です。2回目のケース会議は,1回目よりも時間を短縮し,

20分で行います。

2回目のケース会議の進行表は,1 回目のケース会議で導き出した支援の有効性を検証し,

【基本シート:支援方策が導き出せる場合】と,【拡張シート:支援方策が導き出せない場合】

の2種類あります。

まず,【基本シート:支援方策が導き出せる場合】を使用して進行し,参会者で話し合います。

支援の検討に行き詰った場合は,【拡張シート:支援方策が導き出せない場合】の「支援の検討

の段階」に切り替え,外部機関との連携を視野において協議を継続します。

2回目ケース会議 進行表 <基本形>と<拡張版>

「進行表」

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「ケース会議シート記録の仕方」について

「ケース会議シート記録の仕方」とは?

「ケース会議シート記録の仕方」の内容は?

1 回目の

ケース会議用

P34

書く順番や書く内容などを項目ごとに説明し,基本的

な記録の仕方を示しています。

2 回目の

ケース会議用

P35

1 回目のケース会議で記録したシートへの追記の仕方

を説明しています。

校内支援委員会のケース会議で,記録者がケース会

議シートに記録する際に,何をどのような手順で書け

ばよいのかを示したものです。

記録者は,事前に見て,記録の仕方の見通しをもち

ましょう。会議中も記録の仕方に困った時は,手元で

確認するようにしましょう。

『ケース会議シート記録の仕方』をラミネートし,

リングでまとめたものを学年に一部ずつ配り,学年ケ

ース回議での活用も推進していきましょう。

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1 回目の「ケース会議シート記録の仕方」です。手書きの記入例の上に,書く順番と内容を

項目ごとに解説しました。全ての項目を埋める必要はなく,簡潔に記録することを強調してい

ます。

記録者は,事前に各項目に書くことを確認しておきます。1 回目はいつでも確認できるよう

に手元においておきます。

-

2回目の「ケース会議シート記録の仕方」です。支援を残していくために,追記していくこ

とを提案しています。1 回目用と同様,記入例の上に書く順番と内容を解説しました。

ケース会議シート記録の仕方(1 回目)

ケース会議シート記録の仕方(2回目)

記入例

手書きのシートを

見本にしました。

記録する順番の明示

内容の解説

支援を導き出すた

めの記録上の留意点

を示しました。

簡潔に記録することを強調

全てのスペースを

埋めるのではなく,

主訴に関わる項目を

整理することを示し

ました。

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「タイムスケジュール」について

「タイムスケジュール」とは?

「タイムスケジュール」の内容は?

1回目

<所要時間 30分>

P35

協議の流れや時間配分を図式化したものです。

2回目

<所要時間 20分>

P36

「1回目のケース会議」との違いをわかりやすく図

式化したものです。

参会者が協議の見通しをもち,効率のよい進行に協

力するためのツールです。

ケース会議の冒頭で,司会者が流れを確認するため

に,提示します。

会議中は,ケース会議シートの横に置き,時間の経

過がわかるようにします。

司会者が司会に慣れてきたら,「タイムスケジュ

ール」を見て,進行できますね。

「タイム

スケジュール」

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あいあ

各学校では,協議をする時間を確保することが難しい現状があります。

タイムスケジュールは,限られた時間を効率よく活用するために,時間経過を明記しています。

タイムスケジュールをケース会議シートの横に置いて進行することで,参会者は,協議の段階を見

ながら項目毎に話し合うことができます。

参会者の多様な情報から,

本人の実態や家庭環境を把

握しましょう。

主訴(協議の柱)を確認しましょう。

支援方法のなか

で,達成可能な支

援を決定していき

ましょう。

1回目ケース会議 タイムスケジュール

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2回目ケース会議 タイムスケジュール

1回目のケース会議では,主訴から支援の決定まで,ケース会議シートの番号通りに協議すること

ができます。ただし,2回目のケース会議では,項目の番号通りに進まないので,支援の経過を振り

返りながら協議できるように図式化しました。

2回目以降のケース会議では,取り組んでみた支援方法の結果を確認して,支援の継続・追加・変

更を検討することに重点を置いて協議を進めていきます。2回目ケース会議のタイムスケジュール

は,20 分を目安としています。

【2回目以降のケース会議では,段階を見通して協議時間を短縮させましょう。】

流れの共通理解

・1回目のケース会議で,協議した「主訴の確認」は,司会者がケース会議シートを見ながら確

認します。

支援結果の確認

・1 回目のケース会議で導き出された支援方法を取り組んでみて,効果が見られたか,効果が見

られなかったかの結果を確認します。

・効果が見られた場合は,取り組んだ支援の継続を行います。また,本人の新たに分かったよさ

やよさの背景から支援を追加していきます。

支援の検討

・効果が見られなかった場合は,「よさ」「予想される背景」「生育歴」を見直し,「支援・支援配

慮事項」より,達成可能な支援を決定します。

・外部機関を活用することも試みましょう。

支援の決定 方向性の確認

・だれが,いつ(どこで),なにを,支援するか役割を明確にしておきます。

・最後に,次回のケース会議を開く日程を確認しておきます。

取り組んだ支援の継続

支援の追加

支援の変更

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5 外部リソースの活用

コーディネーター

「保護者に発達教育センターの教育相談を紹介してみてもいいですね。」

「保護者の承諾が得られれば,自立活動を紹介してみてもいいですね。

ただし,自立活動は,年 3 回あり,申し込みの期日が決まっていますの

で計画的に話を進めていきましょう。」

教務主任

「Aくんの特性をしっかりと把握しないといけませんね。」

「生活支援ボランティアの活用を検討してみませんか。」

担任

「お母さんも Aくんの学習

面を心配していらっしゃ

いました。なにかいい方

法はありませんか?」

教頭先生

「学校から発達教育

センターに申し込

む指導主事訪問や

巡回相談がありま

す。」

特別支援教育リソースマップ

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6 資料 ~印刷してご活用ください~

会議日 平成 年 月 日( )

: ~ :

学年学級

対象者名

年 組

( )

参加者

校長 ・ 副校長 ・ 教頭 ・ コーディネーター ・ 養護教諭

担任 ・

準備物

ケース会議シート(拡大版) ・ マジック ・ 進行表 ・ タイムスケジュール

記録の仕方 ・ よいところ分析シート ・エピソード記録シート ・ 個人票

ノート ・ 絵画作品 ・ 連絡帳 ・ 出席簿 ・ 家庭環境調査票

会議日 平成 年 月 日( )

: ~ :

学年学級

対象者名

年 組

( )

参加者

校長 ・ 副校長 ・ 教頭 ・ コーディネーター ・ 養護教諭

担任 ・

準備物

ケース会議シート(拡大版) ・ マジック ・ 進行表 ・ タイムスケジュール

記録の仕方 ・ よいところ分析シート ・エピソード記録シート ・ 個人票

ノート ・ 絵画作品 ・ 連絡帳 ・ 出席簿 ・ 家庭環境調査票

会議日 平成 年 月 日( )

: ~ :

学年学級

対象者名

年 組

( )

参加者

校長 ・ 副校長 ・ 教頭 ・ コーディネーター ・ 養護教諭

担任 ・

準備物

ケース会議シート(拡大版) ・ マジック ・ 進行表 ・ タイムスケジュール

記録の仕方 ・ よいところ分析シート ・エピソード記録シート ・ 個人票

ノート ・ 絵画作品 ・ 連絡帳 ・ 出席簿 ・ 家庭環境調査票

で囲んだり,書き加えたりしてご活用ください。 ケース会議 連絡カード

ケース会議 連絡カード で囲んだり,書き加えたりしてご活用ください。

ケース会議 連絡カード で囲んだり,書き加えたりしてご活用ください。

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25

Page 27: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

26

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巡回相談個人票

※対象者が複数の場合は,コピーしてご記入ください。

□をチェックする場合は,レ点か■にしてください。

氏名

(ふりがな) (性別)

男・女

年 月 日 生( 歳)

( )年( )組 担任( ) (教科 )

保護者氏名( )(続柄: ) (了承の有無)□了承

主訴

※困っていることや,知りたいことをできるだけ詳しく

生育歴

家族構成

家庭環境等で

知っていること

※就学前や,前年度までの特記すべきこと

※今まで関わった相談機関

※診断名,診断を受けた時期

出欠

状況

□欠席が多い ( 日/ 月) □遅刻が多い( 日/ 月)

□行き渋りがある

得意なこと

※得意な科目,自信があること等

苦手なこと

※学習・運動面での苦手さ, 人との付き合い方等

その他

※気になるこだわりや癖,特定の刺激(音等)に対しての苦手さ,興味関心があること

支援

※現在行っている支援,関わっている先生等

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活動場面 項目 解答欄

1 朝の会や帰りの会,HRで意欲的に活動することができる。

2 連絡帳に宿題や持って来る物を書くことができる。

3 朝の会や帰りの会,HRで教師や日直の指示を聞いて,理解することができる。

4 朝の会や帰りの会,HRできまりや時間を守って,活動することができる。

5 嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて朝の会や帰りの会,HRで活動することができる。

6 朝の会や帰りの会,HRで自分の席に正しい姿勢で着席して,活動することができる。

7 朝の会や帰りの会,HRで友だちの意見を受け入れることができる。

8 朝の会や帰りの会,HRで困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

9 朝の会や帰りの会,HRで話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

10 朝の荷物整理や帰りの用意ができる。

11 朝の会や帰りの会,HRで集中して活動に参加することができる。

12 朝の会や帰りの会,HRで全体への指示や動きに合わせて,活動することができる。

13 朝の会や帰りの会,HRで適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

14 朝の会や帰りの会,HRで自分の考えを話すことができる。

15 朝の会や帰りの会,HRで伝えたいことを簡潔に話すことができる。

1 意欲的に学習することができる。

2 板書をノートやプリントに写すことができる。

3 作文を書くことができる。

4 字形が整い,読みやすい字を書くことができる。

5 漢字の「へん」や「つくり」を正しく書くことができる。

6 教師の指示を聞いて,理解することができる。

7 言葉を正しく聞き取ることができる。

8 数の意味や表し方を理解できる。例)三千四十七を3047と数字で書ける等

9 学年相応の計算ができる。

10 きまりや時間を守って,活動することができる。

11 嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて活動することができる。

12 自分の席に正しい姿勢で着席して,活動することができる。

13 根拠をもとに,自分の考えをもつことができる。

14 文章題を読んで,式を立てることができる。

15 友だちの意見を受け入れることができる。

16 困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

17 話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

18 課題に粘り強く取り組むことができる。

19 学習の準備や机上の整理ができる。

20 全体への指示や動きに合わせて,活動することができる。

21 適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

22 自分の考えを話すことができる。

23 伝えたいことを簡潔に話すことができる。

24 文中の語句や行を抜かしたり,付け加えたりせずに,正しく読むことができる。

25 文章の意味を読みとることができる。

  記入欄に,該当する数字(2:はい,1:多少,0:いいえ)をお書きください。 分からない場合は空欄にしてください。

朝の会・帰りの会・HR

っての学習

「よいところ分析シート」のためのチェックリスト 1/3

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29

活動場面 項目 解答欄

1 意欲的にペア学習や班活動をすることができる。

2 友だちの話を聞いて,理解することができる。

3 きまりや時間を守って,友だちと活動することができる。

4 嫌なことがあっても,気持ちを切り替えてペア学習や班活動をすることができる。

5 自分の活動場所や席で,ペア学習や班活動をすることができる。

6 グループの友だちの意見を受け入れることができる。

7 困った時は,先生やグループの友だちに助けを求めることができる。

8 グループ内での話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

9 ペア学習や班活動で,課題に粘り強く取り組むことができる。

10 ペア学習や班活動で,学習の準備や机上の整理ができる。

11 ペア学習や班活動で,全体への指示や動きに合わせて,活動することができる。

12 グループ内で,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

13 グループ内で,自分の考えを話すことができる。

14 グループ内で,伝えたいことを簡潔に話すことができる。

1 意欲的に集団活動に取り組むことができる。

2 集会や行事などで,教師の指示を聞いて,理解することができる。

3 校外学習先や集会などで,きまりや時間を守って,活動することができる。

4 集会や行事などで,嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて活動することができる。

5 行事や集会などで,自分の活動場所で,活動することができる。

6 集会や行事などで,友だちの意見を受け入れることができる。

7 集会や行事などで,困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

8 話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

9 大勢の前で,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

10 大勢の前で,自分の考えを話すことができる。

11 大勢の前で,伝えたいことを簡潔に話すことができる。

12 教室を移動する際に忘れ物がなく,学習の準備や片付けができる。

13 集会や行事などで,課題に粘り強く取り組むことができる。

14 集会や行事などで,全体への指示や動きに合わせて,活動することができる。

1 意欲的に運動することができる。

2 運動場面で,教師の指示を聞いて,理解することができる。

3 きまりや時間を守って,運動することができる。

4 勝敗など嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて運動することができる。

5 自分の活動場所で,運動することができる。

6 運動場面で,友だちの意見を受け入れることができる。

7 運動場面で,困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

8 運動場面で,話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

9 教室を移動する際に忘れ物がなく,運動の準備や片付けができる。

10 運動に粘り強く取り組むことができる。

11 全体への指示や動きに合わせて,運動することができる。

12 運動場面で,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

13 運動場面で,自分の考えを話すことができる。

14 運動場面で,伝えたいことを簡潔に話すことができる。

運動

      記入欄に,該当する数字(2:はい,1:多少,0:いいえ)をお書きください。 分からない場合は空欄にしてください。

小集団活動

集団行動

「よいところ分析シート」のためのチェックリスト 2/3

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30

活動場面 項目 解答欄

1 意欲的に制作や調理,実験をすることができる。

2 制作や調理,実験で,板書をノートやプリントに写すことができる。

3 行ったことや結果を整理してレポートを書くことができる。

4 制作や調理,実験で,教師の指示を聞いて,理解することができる。

5 きまりや時間を守って,制作や調理,実験をすることができる。

6 失敗など嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて制作や調理,実験をすることができる。

7 自分の活動場所や席で,制作や調理,実験をすることができる。

8 制作や調理,実験で,友だちの意見を受け入れることができる。

9 制作や調理,実験で,困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

10 制作や調理,実験で,話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

11 教室移動をする際に忘れ物がなく,学習の準備や机上の整理ができる。

12 制作や調理,実験に粘り強く取り組むことができる。

13 制作や調理,実験で,全体への指示や動きに合わせて,活動することができる。

14 制作や調理,実験で,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

15 制作や調理,実験で,自分の考えを話すことができる。

16 制作や調理,実験で,伝えたいことを簡潔に話すことができる。

1 意欲的に掃除や係活動することができる。

2 掃除や係活動で,友だちの話を聞いて,理解することができる。

3 きまりや時間を守って,掃除や係活動をすることができる。

4 嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて掃除や係活動をすることができる。

5 自分の活動場所で,掃除や係活動をすることができる。

6 掃除や係活動で,友だちの意見を受け入れることができる。

7 掃除や係困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

8 掃除や係活動で,話し合いを通して,することを決めたり,問題を解決したりすることができる。

9 集中して掃除や係活動に取り組むことができる。

10 教室移動をする際に忘れ物がなく,掃除や係活動の準備ができる。

11 全体への指示や動きに合わせて,掃除や係活動することができる。

12 掃除や係活動で,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

13 掃除や係活動で,自分の考えを話すことができる。

14 掃除や係活動で,伝えたいことを簡潔に話すことができる。

1 意欲的に遊ぶことができる。

2 きまりや時間を守って,遊ぶことができる。

3 嫌なことがあっても,気持ちを切り替えて遊ぶことができる。

4 休み時間,自分のしたいことがはっきりしている。

5 遊びの中で,友だちの意見を受け入れることができる。

6 休み時間,困った時は,先生や友だちに助けを求めることができる。

7 話し合いを通して,遊びを決めたり,問題を解決したりすることができる。

8 遊び場に忘れ物をせず,使った道具を片付けることができる。

9 集中して遊びを楽しむことができる。

10 休み時間,適切な声量で,はっきりとした発音で話すことができる。

11 休み時間,自分の考えを伝えることができる。

掃除・係活動

      記入欄に,該当する数字(2:はい,1:多少,0:いいえ)をお書きください。 分からない場合は空欄にしてください。

休み時間

制作・調理・実験

「よいところ分析シート」のためのチェックリスト 3/3

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31

目的 :気になることについて共通理解し,支援を決める。

準備物:拡大ケース会議シート,ケース会議シート記録の仕方,タイムスケジュール,

よいところ分析シート,マジック 3色,カメラ

経過

(分)

段階 ケース会議の流れ

※司会のポイント

司会の言葉

使用する資料

流れの共通理解

□はじめの言葉

※終了時刻の確認

□出席者の確認

□議題の確認

①主訴の確認

□流れの確認

□Aさんの第1回ケース会議を始めます。

終了は○時です。

□司会は○,記録は◇◇先生です。出席者は~です。

□本日の議題は,Aさんの○アの行動について支援を考えること

です。

□ケース会議の流れをタイムスケジュールで確認します。

まず,議題○アの2番から7番までを出し合います。

そして,8番の支援を導き出し,取り組む支援を決めます。

みんなで知っていることを出し合いましょう。

シートを確認しながら,話し合っていきましょう。

15

困難の背景とよさの整理

□情報収集・整理

②気になること

③行った手立て

④予想される背景

⑤生育歴

⑥よさ

⑦よさの背景

※全員に発言させる

□まず,担任の先生,○アが起こるのはどんな時ですか?

○○先生が入る算数の時も同じですか?

○アが起きた時に,どんな対応をしていますか?

●●の対応をした時は,◎◎なのですね。

○アについて,保護者はどのように感じていますか?

よいところ分析シートを見ると,△△の時はできています

ね。

○アをしていることの理由(背景)は,◎◎と■■で,△△の

時は少しできていることがわかってきましたね。

20

支援の検討

□支援方策の協議

⑧支援・配慮事項

※よさを生かして,

支援を考える

□整理できたことから,支援を考えましょう。

算数の時間は●●の支援が有効で,できていることがわかっ

たので,他の時間も取り入れてみませんか?

○○先生が先程言われた支援もよさそうですね。

他に,どんな支援が必要だと思いますか?

25

支援の決定

□支援の選定

□役割分担

□複数の支援方策が見つかったので,まず,取り組むことを決

めましょう。

□役割分担もしましょう。

□明日から,まず担任の先生は●●を行います。他の先生方は

▲▲を行います。

30

方向性の確認

□次回の日程確認

※支援を継続してい

くことの強調

□おわりの言葉

□次回のケース会議は,1カ月後の○日○時に行います。

行った支援内容と,Aさんの変容を確認します。

ケース会議シートを職員室の後ろに掲示しておきます。

記名して支援結果を記入してください。

□これで,第1回Aさんのケース会議を終わります。

1回目ケース会議 進行表 所要時間:30分

2 回目ケース会議に向けての準備:掲示されたケース会議シートへの記入と内容確認

・②~⑦困難の背景とよさの整理

・⑧支援の検討 ・支援の決定

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32

目的 :取組後の子どもの様子から支援方策を検証する。

準備物:1回目に使用した拡大ケース会議シート,ケース会議シート記録の仕方,

タイムスケジュール,よいところ分析シート,マジック 3色,カメラ

経過

(分)

段階 ケース会議の流れ

※司会のポイント

司会の言葉

使用する資料

流れの共通理解

□はじめの言葉

※終了時刻の確認

□出席者の確認

□流れの確認

□Aさんの第2回ケース会議を始めます。

終了は○時です。

□司会は○,記録は○○先生です。出席者は~です。

□ケース会議の流れをタイムスケジュールで確認します。

まず,8番の前回決定した支援について,結果を確認しま

す。その後,1ヶ月で新たに分かった4番から7番につい

て,出し合います。

そして,8番の支援検討で,支援の継続,変更や追加を協

議し,取り組む支援を決めます。

シートを確認しながら,話し合っていきましょう。

10

支援結果の確認

□情報収集・整理

⑧支援・配慮事項

④予想される背景

⑤生育歴

⑥よさ

⑦よさの背景

※全員に発言させる

□まず●●をされた担任の先生,支援結果はどうでしたか?

よい変化が見られていますね。

家庭でも同じ方向性で関わり始められたのですね。

■■をされた△△先生はどうでしたか?

同じ支援をされた▲▲先生は補足はありませんか?

□1ヶ月で新たに分かったことはありますか?

○アをしていることの理由(背景)として,新たに◇◇がわ

かり,◆◆は得意というよさも分かってきましたね。

15

支援の検討

□支援方策の協議

⑧支援・配慮事項 ※ケース会議シートの中で,まだ取り組んでいない支援に着目する

□整理できたことから,支援を考えましょう。

担任の先生が行う●●は継続していきたいですね。前回,

出ていた◎◎を追加してもよさそうですね。

他の先生方の支援も継続でよさそうですね。

他に,必要な支援はありますか?

17

支援の決定

□支援の選定

□役割分担

□担任の先生が行う支援は●●の継続と新規に◎◎です。

他の先生方は■■の継続をお願いします。

20

方向性の確認

□次回の日程確認

※支援を継続してい

くことの強調

□おわりの言葉

□次回のケース会議は,2カ月後の○日○時に行います。

行った支援内容と,Aさんの変容を確認します。

ケース会議シートを職員室の後ろに掲示しておきます。

記名して支援結果を記入してください。

□これで,第2回Aさんのケース会議を終わります。

3回目ケース会議に向けての準備:掲示されたケース会議シートへの記入と内容確認

・⑧支援結果

・④~⑦困難の背景

とよさの整理

・⑧支援の決定

支援を検証し,支援方策が導き出せる場合

2回目ケース会議 進行表 所要時間:20分

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33

目的 :取組後の子どもの様子から支援方策を検証する。

準備物:1回目に使用した拡大ケース会議シート,ケース会議シート記録の仕方,

タイムスケジュール,よいところ分析シート,マジック 3色,カメラ

経過

(分)

段階 ケース会議の流れ

※司会のポイント

司会の言葉

使用する資料

流れの共通理解

□はじめの言葉

※終了時刻の確認

□出席者の確認

□流れの確認

□Aさんの第2回ケース会議を始めます。終了は○時です。

□司会は○,記録は○○先生です。出席者は~です。

□ケース会議の流れをタイムスケジュールで確認します。

まず,8番の前回決定した支援について,支援結果を確認

します。その後,1ヶ月で新たに分かった4番から7番に

ついて,出し合います。

そして,8番の支援検討で,支援の継続,変更や追加を協

議し,取り組む支援を決めます。

シートを確認しながら,話し合っていきましょう。

10

支援結果の確認

□情報収集・整理

⑧支援・配慮事項

④予想される背景

⑤生育歴

⑥よさ

⑦よさの背景

※全員に発言させる

□まず,気になる行動○アについて●●をされた担任の先生,

結果はどうでしたか?変化がなかったのですね。

■■をされた△△先生はどうでしたか?

同じ支援をされた▲▲先生は補足はありませんか?初日

は効果があったけど,続かなかったのですね。

□1ヶ月で新たに分かったことはありますか?

○アをしている理由(背景)として,新たに◇◇と◆◆がわ

かりました。また,○イという気になる行動も見られ始めた

のですね。

15

支援の検討

□支援方策の協議

⑧支援・配慮事項

※支援方策が出ない

場合は,関係機関

との連携を提案す

□1ヶ月の支援経過から,○アの背景として新たに◇◇と◆◆

がわかりましたが,改善が見られていません。そして,○イ

という行動についても支援が必要です。

今後は◎◎に申し込み,助言をいただいて,支援を考える

必要があるようです。

担任の先生,保護者の了承は得られますか?

17

支援の

決定

□連絡の役割分担 □それでは,担任の先生に,保護者の了承を取っていただき,

早急に◎◎と日程調整を行います。

20

方向性の

確認

□次回の日程確認

※支援を継続してい

くことの強調

□おわりの言葉

□◎◎に来ていただく日時が決定次第,報告します。

ケース会議シートを職員室に掲示しておきます。

記名をして気付いたことを記入してください。

□これで,第2回Aさんのケース会議を終わります。

支援を検証し,支援方策が導き出せそうにない場合

2回目ケース会議 進行表 所要時間:20 分

3回目ケース会議に向けての準備:外部機関との連絡調整

掲示されたケース会議シートへの記入と内容確認

・⑧支援結果

・④~⑦困難の背景

とよさの整理

・⑧支援の決定

Page 35: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

34

Page 36: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

35

Page 37: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

36

Page 38: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

37

Page 39: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

38

Page 40: ケース会議マニュアル - fuku-c.ed.jp · っかけがあります。また,その行動をした結果得ら れることがあります。そこを整理して見ていくと,

39

【特別支援学校】

・東福岡特別支援学校 ℡ 092-691-5402

・福岡中央特別支援学校 ℡ 092-847-2789

・若久特別支援学校 ℡ 092-551-2652

・生の松原特別支援学校 ℡ 092-812-0151

・南福岡特別支援学校 ℡ 092-581-2242

・今津特別支援学校 ℡ 092-806-8181

・屋形原特別支援学校 ℡ 092-565-4901

【特別支援学級】

知的,肢体不自由,病弱,弱視,難聴,自閉症・情緒の障がい種の学級

【通級指導教室】

情緒障がい,難聴・言語障がい,LD・ADHD等

【中学校のスクールカウンセラー(SC)】

【スクールソーシャルワーカー】

【福岡市こども総合相談センター(えがお館)】 ℡ 092-832-7120

【福岡市発達教育センター】 ℡ 092-845-0015

【福岡市教育センター】 ℡ 092-822-2801

【福岡市発達障がい者支援センター(ゆうゆうセンター)】 ℡ 092-845-0040

【大学附属の関係機関 】等

子どもへの関わり方や,具体的な支援の手だて等に

ついて特別支援教育を進めて行く上での疑問や悩みを

解決するために,校外のリソースを積極的に活用しま

しょう。まずは,担当区の特別支援学校に気軽に相談

してみましょう。

外部機関連絡先


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