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Matsumoto Dental University News No.391,August …松本歯科大学 発行所 学校法人...

Date post: 27-Jul-2020
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松本歯科大学 発行所 学校法人 松本歯科大学 長野県塩尻市広丘郷原1780 (0263)52-3100 www.mdu.ac.jp 1部60円 Matsumoto Dental University News No. 391, August 1, 2016 西7 7 8 25 20 11 調調Beans Café 11 15 - 54 - ) 金銅教授と在学生によるミニコンサート リラックスした雰囲気のなか女子同士の〝ガールズトーク〟に花を咲かせたティータイム 28 参加者全員での記念撮影 一日体験入学 「歯 シカジョ 科女 DAY」 初開催 17 13
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Page 1: Matsumoto Dental University News No.391,August …松本歯科大学 発行所 学校法人 松本歯科大学 10 (0263)2-3100 160 Matsumoto Dental University News No.391,August

松本歯科大学発行所 学校法人 松本歯科大学

長野県塩尻市広丘郷原1780 (0263)52-3100www.mdu.ac.jp

1部60円

Matsumoto Dental University News� No. 391, August 1, 2016

 

日本の冬は、北西の季節風が

吹いて寒帯並みの寒さとなり、

夏は、南東の季節風が吹いて南

洋並みに暑い。「冬はいみじう

さむき、夏は世に知らずあつき」

(枕草子)と清少納言を嘆かせ

たのも、この季節風のいたずら

であろう。

 

この暑さの絶頂期の7日には

暦はもう「立り

っしゅう秋」を迎える。下

界の猛暑をよそに、上空には秋

風が立ちはじめ、横になびく秋

のさまざまな雲が流れる。

 

夏の行楽はたけなわとなるが、

半袖の軽い服装で日本中を旅が

できるのは中旬、月おくれのお

盆のころまでで、それ以降は海

も山も荒れる日が多くなってく

る。夏の行事の予定はそれまで

に立てるのがよさそう。

 

立秋すぎの暑さは「残ざ

んしょ暑

」と

呼んでいる。この残暑は相当な

ものだが、日に日に斜めになっ

ていく日差しを受けてサルスベ

リの花が次々に咲く、花の時期

が長くやがて冷たい秋風にもゆ

られて咲くところから「百日紅」

とも書く。九州や四国では7月

中旬には咲くが、東日本では8

月上旬で、北海道では見られな

い。またこの花は南から北へ咲

き進む最後の花で、次の花スス

キやハギは北から南下する。ま

た旅鳥といわれるシギやチドリ

などは、この残暑のきびしい日

本へ渡ってくる。だが暑さはま

だおさまらない。一度涼風が吹

いて「やれやれ」と思っている

と、すぐ残暑が戻ってきて、や

はり夏は長いなと思い返す。

 

生活に適した気温は日本人は

25度、イギリス人は20度で、日

本人は暑さに強い国民といえる。

 

今年から11日は「山の日」と

なり国民の祝日に。

 

歯科女DAYは、教育学習支援セン

ター長の富田美穂子教授による歓迎の

挨拶と本学の紹介からスタート。充実

した教育・生活・設備や歯科医師国家

試験合格率の向上をもたらした教育シ

ステム、学生相互の学び合いなどにつ

いて解説した。

 

在学生によるプレゼンテーションで

は、第3学年の山田蘭子さんが学生生

活について紹介した。第2学年の有志

が新入生に対して毎年行っている「サ

ポートデスク」や「歓迎夕食会」の様子、

授業の内容、課外活動などをパワーポ

イントで説明した。続いて大学院第1

学年で病院臨床研修歯科

医師の宮國 

茜さんが共

用試験(CBT、OSCE)

や臨床実習、歯科医師国

家試験に向けての学習など

について自らの体験を語っ

た。宮國さんは、歯学部第

2学年在学時にサポートデ

スクや歓迎夕食会を発案・

企画、以後毎年、第2学年

有志が引き継いでいること

を「大変嬉しく思う」と話

し、学年の垣根を越えて親

睦を深めることの大切さを

強調した。

 

次いでキャンパスツアーに移

り、山田さんと第2学年の土屋

光那さんがガイド役となってバ

スで大学を一周し、講義館、キャ

ンパスイン、病院などの各施設

を案内した。講義館では、サプ

ライズ企画として口腔解剖学第

1講座の金銅英二教授らによる

ミニコンサートが催され、金銅

教授のオルガンの調べに合わせ

第3学年の金キ

ム 

唯ユジン眞さん、小山

尚人君がバイオリン演奏を披露

した。曲目はディズニー映画『ピ

ノキオ』の主題歌「星に願いを」

と松本歯科大学校歌「あゝ渺々

の蒼穹に」で、オルガンとバイ

オリンが奏でる美しい旋律に参

加者たちは聴き入っていた。

 

またキャンパスツアーの合間

にはBeans Café

の特別営業に

よるティータイムを設定。参加

者同士リラックスした雰囲気の

なか“ガールズトーク”に花を

咲かせた。参加者のひとりは「在

学生の方が実際の生活やクラブ

での先輩後輩の繋がりなどをあ

りのままに話してくれて、参考

になり楽しかったです」と感想

を述べていた。

 

午後の模擬実習では富田教授

と歯科補綴学講座の小町谷美帆

助教が指の印象採得を指導し、

参加者たちは自分のリアルな指

模型に満足していた。

 

最後に進学相談が行われ、富

田教授と口腔生化学講座の中村

美どり准教授が入試説明を行

い、参加者からの質問に応じた。

 

5月からスタートした本年度

の一日体験入学もこの日で4回

目を数え、11月まで全15回開催

する。在学生の案内によるキャ

ンパスツアーや多様な模擬実習

は参加者から好評をいただいて

おり、多くの方々に本学を体感

していただけるよう申し込みを

受け付けている。問い合わせは

入試広報室(☎0263-

54-

3210)

へ。

多彩な企画で参加者をおもてなし

ミニコンサートやティータイムで盛り上げる

金銅教授と在学生によるミニコンサート

リラックスした雰囲気のなか女子同士の〝ガールズトーク〟に花を咲かせたティータイム

中国河北省での臨床研修へ向けて

―未来への架け橋・グローバルな人材育成―

 

6月28日(火)、中国料理レ

ストラン「スターダスト」にて、

中国河北省での臨床研修に関連

する情報交換会が開催された。

 

昨年設立されたグローバル人

材育成センターのセンター長で

ある矢ヶ﨑 

裕統括副病院長を

はじめ、長谷川博雅歯学部長お

よび関係教員らと、昨年河北省

での臨床研修に参加した第6学

年の4人(植田三惠さん、加藤

直樹君、日置崇史君、慮ロ 

玫バイシン蓁

さん)、今年8月に中国での臨床

研修に参加する第5学年の5人

(亀田明希さん、宋ソ

ウ 

懿イ

さん、中

村直登君、林 

知宗君、平井辰

宜君)に加え、中国人専修生2

人(田

ティエン 

松ソンボー波医師、段

ドゥアン 

程チョンジン錦医

師)を交えての会となった。

 

矢ヶ﨑センター長からの「交

流のある河北医科大学での臨床

研修を今後の歯科医師と

しての人生に役立てて欲し

い」という言葉を受け、6

年生は昨年の研修状況の写

真をスライドで流しながら

見学ポイント等を説明。さ

らに、中国の臨床実習生と

の意見交換会の雰囲気や研

修中のハプニング等の思い

出を話し、最後に「中国で

は多様な症例を経験でき、

言葉の問題もないので積極

的に取り組んできてくださ

い」と後輩に伝えた。5年

生は、「日本との相違を体

験してきます」と河北省で

の臨床研修に向けての意欲

参加者全員での記念撮影

と心構えを示した。

 

このような情報交換会は、グ

ローバルな人材育成という観点

からも非常に有意義であり、本

学のさらなる国際交流の発展が

期待できる。

(教育学習支援センター長 

富田美穂子)

一日体験入学で 「歯 シ カ ジ ョ

科女 DAY」 初開催 

夏本番を迎えた7月17日(日)、歯学部の一日体験入学で“歯科女DA

Y”と銘打って歯科医師をめざす女子を対象とした特別企画が初めて開催

され、6組13人が参加した。在学する女子学生がナビゲータを務め、模擬

実習の指導や進路相談も女性教員が担当。女性ならではの視点から本学

の魅力をアピールし、ミニコンサートやティータイムの“ガールズトーク”

で盛り上げ、多彩な企画で参加者をもてなした。

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 「建学の理念」の冒頭に掲げ

られた本学の「学祖」福澤諭吉

先生(以後は敬称を省略)につ

いて、まずはその生い立ちから

述べてみることにする。

 

福澤諭吉は江戸時代後期の1

835年1月10日(天保5年12

月12日)に豊前国中津藩(現・

大分県中津市)の大坂蔵屋敷で、

同藩の下級武士・

福澤百助の次

男(末子)として生まれた。

 

父は藩の商人を相手に藩の借

財を扱う勘定方勤番で、上級武

士たちからは蔑視されていたが、

儒学に通じたすぐれた学者でも

あって、諭吉の名は生まれた時

期に彼が入手した「上諭条例」

(清の乾隆帝治下の法令集)に

因んで命名したという。

 

父や兄が、その優秀な才能や

人格にもかかわらず、身分格差

の激しい封建社会のなかではほ

とんど評価されずに、ときには

いわれのない差別を受けるとい

った体験などが、後の「門閥制

度は親の仇でござる」といった

考え方に繋がったのであろう。

 

父の死去によって、中津に帰

国した幼い諭吉は、漢籍や剣術

などを学び始める。最初は読書

嫌いで悪戯ばかりしていたと自

伝では述べているが、学問の面

白さに目を開いてからは、急速

に実力を付けていったようだ。

 

中国の古典や儒学に飽き足ら

なくなった彼は、やがて当時の

最新の知識としての蘭学に興味

を持った。たまたま53年のペリ

ー来航を期に海防の重要性が叫

ばれるようになり、各藩ではオ

ランダ砲術を習得するためにオ

ランダ語を学ぶ者が求められ

た。かくして19歳になった諭吉

に長崎での遊学が許されること

になったのである。

 

しかし、長崎滞在は約1年で

切り上げざるを得なくなり、兄

の勧めで大坂の適塾に入門して

蘭学者・

緒方洪庵からオラン

ダ語を学ぶことになった。腸チ

フスの罹患や兄の死去など、さ

まざまな困難にも遭遇したが、

西洋の学問の魅力に捉われた彼

は、母以外の親戚の猛反対を押

し切って大坂で勉学に励んだ。

 

父の蔵書や家財を売り払っ

て、実家の借金は完済したもの

の、貧窮した彼には学費を払う

余裕はなかったが、緒方洪庵の

好意によってオランダの兵学書

を翻訳するという名目で食客と

して塾に住み込むことができた。

 

もともと適塾は蘭方医の診療

所を兼ねた医学塾であり、塾生

の多くはオランダ医学を学ぶこ

とを目的としていた。諭吉は生

来血を見るのが苦手であり、外

科手術や解剖にはまったく関与

しなかったが、語学には優れた

才能を発揮して、オランダ語の

原書にもとづく科学実験やアン

モニアなど日本ではそれまで知

られていなかった物質や器具の

開発を次々に成功させるなど、

仲間たちのリーダーとして仰が

れ、22歳で最年少の塾頭となっ

た。ちなみに、彼が指名した次

代の塾頭は明治新政府の初代医

務局長としてわが国の医療制度

を確立した長与専斎であった。

 

諭吉の適塾での猛烈な勉強ぶ

りや仲間たちとの多彩な活動に

ついては「福翁自伝」に活写さ

れている。若い学生諸君にはぜ

ひ一読をと、勧めておきたい。

 

鎖国が解かれる一方で、尊皇

攘夷派による倒幕運動など、幕

末の混乱が深刻化するなかで、

諭吉は江戸の中津藩邸で蘭学を

教えるために出府を命じられた。

ここで彼が開いた「一小家塾」

が後の慶応義塾の基礎となった。

 

この蘭学塾は、本学のもうひ

とりの「学祖」佐久間象山の象

山書院とも深い関わりがあり、

諭吉は象山が所蔵していた大量

の洋書を片端から読破して見識

を高めたと伝えられている。

 

江戸では多くの蘭学者や幕府

関係者などとも親交を結び、彼

の活躍の舞台は広がっていった。

 

59年に締結された日米修好通

商条約によって、開港地となっ

た横浜には多くの外国人が居留

していた。そこを見学に訪れた

諭吉は、オランダ語がまったく

通じないことにショックを受け

た。すでにオランダには昔日の

面影はなく、世界の覇権は大英

帝国の手中にあったのである。

彼はここから一転して英語の学

習に熱中することになる。

 

この年の冬、幕府は条約の批

准書交換のため使節団をアメリ

カに派遣した。使節たちはアメ

リカ軍艦に乗船し、咸臨丸も初

の太平洋横断に挑むこととなっ

た。諭吉は伝手をたどって艦長

木村摂津守の従者として随員

に加わることに成功した。(続く)

(笠原 

浩)

Campus Today� No. 391, August 1, 2016/page 2

松本歯科大学のルーツを探る③

主張第 82回松本歯科大学学会(総会)優秀発表賞を創設、学生の研究発表も

サンフランシスコにて米国人の少女と(25歳当時)

小児科学・塩原正明教授が特別講演

第51回中部歯科麻酔研究会

 7月9日(土)、講義館201

教室において第82回松本歯科大

学学会(総会)が開催された。

 

川原一祐学長による開会の辞

の後、例年より多い9題の一般

講演の発表があり、学内の顔見

知った研究者らによる和やかな

雰囲気のなかにも真摯で活発な

討議が行われた。

 

今回の特徴は、優秀発表賞の

創設と歯学部学生らの共同研究

発表がなされたことであろう。

第6学年の日置崇史君は「咀嚼し

ゃく

回数を意識すると食べ物の選択

は変わるか?」と題して研究成

果を発表した。現在、歯学教育

には「研究者マインドを持つ学

生の育成」が強く求められてお

り、本学でもその方針に沿った

教育がなされているが、学生発

表はその教育成果の一例と考え

られる。

 

一般発表後、特別講演として

徳島大学大学院医歯薬学研究部

小児歯科学分野の岩本 

勉教授

による「硬組織形成細胞の分化

と細胞外環境」と題する講演が

なされた。冒頭、大学院で最初

に読んだ論文が高橋直之大学院

歯学独立研究科長らの論文だっ

たことを明かして、われわれを

引きつけた岩本教授からは、大

学院時代の研究から現在取り組

んでおられる研究まで大変興味

深い内容をご講演いただいた。

••••••••••••••••••••••••••

 

6月25日(土)、本学歯科麻

酔学講座の主催で第51回中部歯

科麻酔研究会を図書会館2階学

生ホールで開催した。本会は、

日本歯科麻酔学会の関連団体と

して中部地区の地方会に認定さ

れている学会である。本学、愛

知学院大学歯学部、朝日大学歯

学部の麻酔・歯科麻酔学講座に

加えて、愛知県、岐阜県、長野県、

静岡県などから、歯科麻酔のみ

ならず口腔外科、障害者歯科な

どさまざまな専門分野の歯科医

師やパラメディカルスタッフが

参加する。今回は、一般演題10

題と特別講演1題の発表が行わ

れた。

 

特別講演では本学小児科学の

塩原正明教授に「小児白血病

治療の進歩とこれからの課題」

について講演いただいた。小児

白血病は小児がんのうちで最も

頻度が高いが、多剤併用化学療

法や造血細胞移植療法などの進

歩により、80~90%が治癒を見

込める疾患となっている。また、

小児がん経験者にとっては晩期

合併症の克服が課題であり、本

邦においても小児がん長期生存

 

なお、学会初の優秀発表賞は、

口腔細菌学講座の塩屋幸樹助教に

よる「Porphyromonas gingivalis

の硫化水素産生酵素の同定およ

びマウス生体反応の解析」に授

与された。

(歯科薬理学講座 

教授 

十川紀夫)

者の生活実態に関する多数例で

の調査が進行していることが報

告された。小児白血病に関する

基本的な事項から最新の情報ま

で、分かりやすく解説していた

だき、われわれ歯科医療関係者

にとっても大変有意義な講演内

容であった。

 

また一般演題においては、日

本歯科麻酔学会と全国歯科医師

会との共催で行っている「バイ

タルサインセミナー」の開催状

況、口腔外科手術の周術期管理、

精神鎮静法などに関する発表が

あり、活発な討論が行われた。

(歯科麻酔学講座 

教授 

澁谷 

徹)

••••••••••••••••••••••••••

研究発表を行う第6学年の日置君

講演した塩原教授

 

本年1月12日(火)より病院

研修を行ってきた外国人専修生

4人(田

ティエン 

松ソンボー波、劉リ

ュウ 

亜ヤァフェイ非、

閻イェン 

桂グイイェン艶

、段

ドゥアン 

程チョン

錦ジン

)が、6

カ月の研修を終えて帰国した。

 

研修最終日である6月30日

(木)には創立30年記念棟「前

穂高・奥穂高」の間にて修了式

が執り行われ、修了証が川原一

祐学長より各人に授与された。

川原学長は「今回本学で学んだ

知識・技術を是非祖国の医療現

場で発揮してほしい。これから

の皆さんの活躍を期待します」

と半年間に渡る研修を終えた4

人を激励した。

 

専修生を代表し、田医師より

感謝の言葉が述べられた。「研

修を通して日本の教学システム

や大学病院の施設・設備、医療

システムなど最先端の事柄を学

ぶことができました。日本文化

前列左から段医師、田医師、川原学長、劉医師、閻医師

中国河北省口腔医師4人の専修生

半年間の病院研修を終えて帰国~中国医療界における活躍を期待~

に触れることができ、なぜ日本

が短期間で急速に発展し戦後の

復興を成遂げることができたの

かも理解できました。中国の医

療レベルは日本に比べまだまだ

おくれていますが、私たちは今

回の研修経験を生かし、その距

離を少しでも縮められるよう努

力して参ります。このような機

会を与えていただき大変感謝し

ております」。最後は全員で記

念撮影を行い、翌7月1日(金)

帰国の途に就いた。

 

本年11月には次の研修生4人

が来学予定であり、今後一層の

人員交流に期待したい。

(学事課 

係長 

酒井康成)

 

学生時代は自転車漬けで勉強

は苦手でした。海外遠征が多い

のですが、最初は英語をはじめ

外国語は全くできませんでした。

 

初の海外旅行はオランダで3

カ月強のホームステイでした。

学んできたはずの英語は全く頭

に入っておらず、自転車留学で

行ったはずなのに、自転車に乗

るよりも辞書を引く時間が長か

ったように思います。その後あ

ちらこちらの国へ出かけるよう

になり、英語が通じない国の会

話術も身に着けていきました。

 

挨拶は心を開いてくれるスイ

ッチみたいなもので、多少発音

が怪しくても世界各国で仲良く

なるきっかけとなります。数字

は最低10までは数えられるよう

にしておくと便利です。そして

「~がほしい」「~がしたい」「~

へ行きたい」という3つの例文

を覚えます。最後は感謝の気持

ちを込めて「ありがとう」。

 

これでどの国でも基本的には

やりくりできることに気づいて

から英語は全く上達しなくなり

ました。なぜなら前述の方法で

すべて済ませているからです。

 

しかし相手の気持ちをより理

解し、政治や歴史、民族性など

を感じることは、後の人生にス

パイスを効かせた感性を築きま

す。そのために世界中でより多

くの人たちと出会い、語り、感

じてみたいです。

 

いよいよリオ五輪が開幕しま

す。日本からは山本幸平選手が

MTB競技で8位入賞を目指し

ます。僕は監督として、走りや

すい環境創りを中心に仕事をし

ます。世界中から集まるスポー

ツの祭典ですから、いろいろな

ことを吸収したいと思います。

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Campus Today� No. 391, August 1, 2016/page 3

歯科保存学講座・吉成伸夫教授を大会長に「日本レーザー歯学会総会・学術大会」開催

 

第28回日本レーザー歯学会総会・学術大会は7月16日(土)、本学歯科

保存学講座の吉成伸夫教授を大会長に、愛知県名古屋市のウインクあい

ちで開催された。「超高齢社会におけるレーザー歯学」をテーマに、各種

講演、講習会などを通じて、高齢者に対するレーザー治療の有用性につ

いて知見を深める盛況な大会となった。

 

日本レーザー歯学会は、レー

ザー歯学の進歩発展を図り良質

な医療を提供することを目的に

発足し、認定医・専門医制度を

充実させてレーザー治療の普及

と会員の技量向上をめざしてい

る。今回の総会・学術大会は、

第15回国際レーザー歯学会WF

LD2016との併催で行われ、

会員約200人が参加し、活発

な討論が行われた。

 

特別講演では、本学障害者歯

科学講座の小笠原 

正教授が

「有病高齢者への安全な歯科治

療、リスクマネジメントとクラ

イシスマネジメント」と題して

講演した。

 

安全な歯科治療を遂行するに

はMinds

(マインズ)の診療

ガイドラインを遵守することが

肝要であることを話し、事故が

起こらないように予防する危険

予見義務においては、「患者の

バイタルサインが安定している

ことが重要」と指摘。運動耐用

能を見極め、脈拍、リズム、血

圧、サチュレーションを常にチ

ェックすることを説き、歯科治

療行為が危険、あるいは要注意

とされる数値を具体的に示した。

次に、事故が起こったときの対

応、すなわち危険回避義務につ

いては、治療中に全身状態が急

変したいくつかの事例を挙げ、

血圧上昇やアナフィラキシー、

脳梗塞などの兆候があるときの

対処法を詳述した。

 

倫理委員会企画講演では、鶴

見大学の関根 

透名誉教授が

「医学系研究に求められる研究

倫理」と題して倫理指針の遵守

を呼びかけ、教育講演では大阪

歯科大学歯科保存学講座の山本

一世教授が「歯の硬組織疾患に

先輩たちがCBTに向けてアドバイス

第4学年「学力向上に向けての集い」

 

第4学年の「学力向上に向け

ての集い」が7月8日(金)、

キャンパスイン101教室にて、

第6学年委員長・日置崇史君、

第5学年委員長・中村直登君の

呼びかけで開催された。

 

本学では、第4学年の進級試

験には共用試験歯学系CBT・

OSCEが充てられ、各々70点

が合格基準となっている。この

進級試験を控え、第4学年は夏

休み前に前期試験があり、後期

試験には総合試験(基礎・臨床)

の重要な科目が含まれる。第5

学年で取り組む臨床実習を前に

した集大成となる学年であるこ

とから、勉学に励むことはもと

よりペース配分も重要となる。

 

日置君からは「現在の5学年

が昨年度受験した本学CBTの

平均点は、自分たちが4学年だ

ったときの平均点を超え79・18

点と高得点となったことを嬉し

く思います。先輩たちのアドバ

イスを参考に、皆さんもこの良

い流れを継続してほしい」と今

回の集いの趣旨を述べた。

 

中村君はパワーポイントを用

いて自分たちが行った勉強の流

れや模擬試験の活用法について

説明した。また本学CBTで第

1位・得点率95%であった山口

真輝君は、「本学に導入されてい

る携帯端末などで気軽に練習問

題を解くことができるアルプシ

ステムを、休み時間などに利用

して多くの問題を解くことに重

点を置いた」と振り返った。共

に参加した第5学年の佐藤奈月

さん、重岡聡志君、林 

知宗君

は、「問題を解くことより、先

臨床研修歯科医採用に求められるコンピテンス

第3回FD研修会

生方の講義の聴講に重点を置い

て講義資料を中心に勉強した」、

「学年委員会が開催した先輩方

の補習講義に必ず出席し好成績

を取ることができた」、「分から

ない項目をそのままにせず、先

生方や先輩に気軽に質問してく

ださい」など、それぞれの実際

の勉強法や体験などを伝え、4

年生から多くの質問を受けてい

た。

 

この集いは、現大学院生で研

修歯科医師である宮國 

茜先生

が第5学年のときに同級生らと

企画したもので、以後毎年引き

継がれている。宮國先生は、「皆

さんが目指す共用試験の合格や

進級は、高いハードルと感じる

かもしれませんが、歯科医師に

なるための通過点です。充実し

た臨床実習や国家試験勉強に弾

みを付けるためにも努力を惜し

まず、今を大切にがんばってく

ださい」と結んだ。

(歯学部 

教授 

岡藤範正)

 

2016年度第3回FD研修

会が6月11日(土)、図書会館

学生ホールにて「臨床研修歯科

医師採用

―求めるコンピテン

スはなに?」をテーマに開催さ

れました。今回は、長谷川博雅

歯学部長をコンダクターに、増

田裕次FD委員会委員長をはじ

めとするタスクフォース6人と、

外部講師として九州歯科大学副

学長・歯学部長で総合診療学講

座の木尾哲朗教授をお迎えし、

藤井がコーディネーターを務め

ました。参加メンバーは臨床系

講座と基礎系講座から36人の出

席をいただき、6班に分かれて

グループ討議に臨み、途中より

合流いただいた先生を含め総勢

47人のFDワークショップとな

りました。

 

今回のワークショップは、松

本歯科大学病院における臨床研

修歯科医師の採用にあたり、ど

のようなコンピテンス(知識・

態度・技能)を有する人材を求

めるかを総合的に検討し、共有

することを目的に行われました。

 

討議に先立ち、木尾教授から

市民公開講座を松本市で開催

「口の健康維持」の重要性を地域に広める

は九州歯科大学病院を例に臨床

研修プログラムと研修医の到達

点についてご講演があり、われ

われのディスカッションが深ま

る貴重なお話でした。続いてフ

リートーキング形式のワールド

カフェで臨床研修医の現状につ

いて論点を挙げ、2回のグルー

プ討議においてコンピテンスの

整理と抽出、さらにその評価方

法についてグループ発表と全体

討議が行われました。討議を通

して、臨床研修医採用時に求め

られるものは、すなわち学部教

育のアウトカムの集大成である

と総括され、臨床実習の充実を

図る上で貴重な機会となりまし

た。引き続き、懇親会が設けら

れ、日ごろ交流の少ない部署間

の情報交換も進み、教育・臨床

における格好の潤滑剤となりま

した。

(病院総合口腔診療部 

教授 

藤井健男)

 

大学地域連携事業の一環とし

て、“「口の健康維持」でめざす

地域の健康寿命延伸”をメイン

テーマに松本歯科大学市民公開

講座(全4回シリーズ)が松本

市の松南地区公民館で開催され

た。同講座は2014年から塩

尻市において定期的に開催し認

知されてきたが、松本市での開

催は初の試み。

 

6月11日(土)は歯科補綴学

講座の中本哲自教授が「歯科イ

ンプラントによくある話」と題

して、インプラント治療の特徴

や注意点について解説した。25

日(土)は歯科理工学講座の黒

岩昭弘教授が入れ歯をテーマに

講演し、入れ歯の構造などを話

し、使用法をアドバイスした。

7月9日(土)は、歯科保存学

講座の吉成伸夫教授が歯周病と

老年疾患との関わりについて説

明し、健康長寿のために口腔ケ

 

第48回全日本歯科学生総合体

育大会夏期大会は、東京医科歯

科大学歯学部の事務主管により、

8月1日(月)から12日(金)

までの日程で開催され、本学は

夏期種目23部門のうち硬式野

球、サッカー、ゴルフなど14部

門にエントリーする。

 

同大会の開催に先立ち7月13

日(水)、小雨のなか本学選手団

の壮行会が体育館前において行

われ、学生約100人が集まり

大会での健闘を誓い合った。

 

壮行会は歯学体副評議委員の

花井 

伶君(第3学年)の司会

で進められ、体育連絡協議会委

開会式で挨拶する吉成大会長

修了証を高橋研究科長から授与される受講者

第48回歯学体壮行会

14 部門にエントリー熱き戦いで健闘を誓う

鬨(とき)の声を上げて健闘を誓う

グループ討議を行う教員

5 年・山口君より勉強法の解説を受ける 4 年生

共用試験 CBT の平均点と 6 年間の推移

対する歯科用レーザーの展望」

について解説した。認定講習会

では、日本歯科大学生命歯学部

歯周病学講座の沼部幸博教授が

「LEDの歯周治療への応用」

と題し、レーザーとの違いを明

らかにした。このほか、ポスタ

ー発表による一般演題30演題、

ランチョンセミナー、安全講習

会など内容の濃いプログラムが

用意され、活発な討論が行われ

た。

アの重要性を訴えた。最終回の

16日(土)は、歯科放射線学講

座の田口 

明教授が「お口と全

身の不思議な関係」と題し、口

の健康が心臓血管病変や骨粗鬆

症、認知症などさまざまな病気

と関連していて、口の状態が体

の病気を教えてくれることを説

いた。

 

聴講者が30人を超える回もあ

り、松本地域でも「口の健康維

持」の啓発活動推進の端緒を開

くことができた。全4回を受講

した3人の方々には、高橋直之

大学院歯学独立研究科長より修

了証が授与された。

員長の和氣清尊君(第4学年)

が「熱中症に十分注意して、ケ

ガや事故がないよう練習の成果

を発揮してください」と呼びか

けた。

 

また、長谷川博雅歯学部長は

「歯科医師国家試験やCBTと

同じく良い結果を期待します」

と激励した。最後は宇田川信之

学生部長の「優勝めざして皆で

がんばろう」という力強い掛け

声とともに、全員で「エイエイ

オー!」と気合を入れて締めく

くった。

•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

Page 4: Matsumoto Dental University News No.391,August …松本歯科大学 発行所 学校法人 松本歯科大学 10 (0263)2-3100 160 Matsumoto Dental University News No.391,August

も、周術期口腔機能管理後

手術加算が増点、周術期口

腔機能管理の緩和ケアを行

っている患者の適応拡大、

NSTでの歯科医師参画に

よる加算がされたことによ

り、医科歯科連携、多職種

によるチーム医療といった

社会的要請が求められてい

る現状を聴講して、歯科医

師に付託された責任の重大

さを痛感した。

 

また、大岩先生は周術期

口腔機能管理を行うにあた

り、診断、処方は医師、歯

科医師の専権事項であり、

「依頼」により歯科医師が主体

的に実施すること、そのため当

該患者の医療情報を理解した上

で、患者や他職種に指示、指導

をする必要があることから、相

互理解と医療機関との連携をス

ムーズに行うためにも日ごろよ

り基本的な知識を身につける必

要があると強く訴えられた。

 

さらに、第一赤十字病院歯科

口腔外科において、われわれに

身近な口腔がん治療概要につい

て報告され、ステージ分類での

5年生存率と標準的な手術所

見、術後の看護・介護・リハビ

リについて周術期の口腔機能管

理を紹介された。

 

本講演より、初回治療から治

療後、在宅、緩和治療に至るま

で歯科的介入が必要であり、歯

科医師はとても重要な位置づけ

にあると感じさせられた。

 

今後、われわれ開業医が患者

のニーズに応えるためにはどう

すべきかその役割を実感した内

容の講演で、盛会のうちに終了

した。

(愛知県支部 

6期生 

奥村康明)

Campus Today� No. 391, August 1, 2016/page 4

――――松本歯科大学校友会――――

Alumni News

名古屋第一赤十字病院・大岩伊知郎先生を招き本部・東海4支部共催学術講演会

「口腔外科診療と周術期口腔機能管理」

6期生・大竹克也先生が講演

「口腔外科処置で失敗しないために」

群馬県支部

1日㈪~12日㈮

 第48回全日本歯科学生総合体育大会夏期部門

20日㈯・21日㈰

 

一日体験入学(歯学部)

22日㈪

 

後期授業開始(第4学年)

24日㈬~26日㈮

 

大学院発表会

27日㈯

 

一日体験入学(衛生学院)

29日㈪~9月6日㈫

 

定期試験(第1~3学年)

〔契約満了〕 

5月31日付

 

北野 

文江

(総合歯科医学研究所    

研究補助員(パートタイマー))

〔退職〕   

6月30日付

 

今井麻衣子

(臨床検査室視能訓練士)

 

内川 

友恵

(看護師室看護師)

 

笠原 

由香

(歯科衛生士室歯科衛生士チーフ)

〔採用〕   

7月1日付

 

海野 

俊平

(助教(歯学部口腔生理学講座))

      

7月5日付

 

荒木志麻里

(口腔顎顔面外科学講座

研究補助員(派遣職員))

      

7月7日付 

 

黒木 

由理

(病院医科眼科    

事務補助員(派遣職員))

米国UCLA歯学部Reuben H. Kim

先生が講演

オートファジー

―破骨細胞生物学における未開拓分野―」

大学院セミナー

AO入試(Ⅰ期)

講演するR

euben H. K

im

先生

 

これまで学生を援助するた

めの組織としては、父母会が

活動して参りましたが、諸般

の事情により、このたび父母

会は新たな組織に変るために、

発展的に解散いたしました。

 

これを受けて、従来、父母

会が行ってきた活動を包含し

た形で、新たに本学の後援会

組織として「蒼穹会」が発足

することとなりました。

 

今後は、これまで父母会が

学生を後援するために行って

きた諸活動は、すべて「蒼穹

会」に引き継がれることにな

ります。また、従来、校友会

が行ってきた学生に対する援

助についても、今後は「蒼穹

会」が主体となって行うこと

になります。

 

従来の父母会は、あくまで

も父母だけの会でしたが、新

本学後援会組織

「蒼 

そうきゅう 穹

会」の発足について

しく発足する「蒼穹会」は大

学を後援したいという本学関

係者のみならず、一般の方々

や、法人にも幅広く開放され

ることになります。

 

これからは、新しく発足す

る後援会組織としての「蒼穹

会」を、本学の役員、職員、

学生、OB、本学と取引のあ

る法人事業所等が挙こ

って、会

員、賛助会員として支えてい

くことになります。

 

本学の後援会として新しく

発足する「蒼穹会」を今後と

もよろしくご支援いただきた

くお願い申し上げます。

一 日 体 験 入 学

●試 験 日 9 月10日(土)●出願期間 8 月29日㈪~ 9 月 7日㈬

HOT LINE 0263–54–3210松本歯科大学 入試広報室

www.mdu.ac.jp

① 8月20日(土) ② 8月21日(日)③ 9月13日(土) ④ 9月25日(日)

開催時間 9:45 ~ 15:00(受付 9:15 ~)●キャンパスツアー ●ランチ体験●大学紹介  ●模擬実習  ●進学相談

■お問い合わせ■

グループ相互から活発な討議

第17回

松本歯科大学病院指導歯科医師講習会

開講式で挨拶する矢ヶ﨑統括副病院長

講師の大岩先生(左)と筆者

講師の大竹先生(前列左から3人目)と支部会員

Economic News 内外の経済 7月28日付

株価 東京外国為替相場と各国定期預金金利 (3カ月物)日本  16,497.85円

米国  18,472.17ドル 米ドル 106.25円 0.01%▲

金地金店頭価格�(消費税込み) 英ポンド 140.00円 0.10%売り(1グラム) 4,904円 スイスフラン 107.60円 0.01%買い(1グラム) 4,818円 ユーロ 117.35円 0.01%▲

白金地金店頭価格�(消費税込み) タイバーツ 3.10円 0.10%売り(1グラム) 4,201円 日本円 ——— 0.01%買い(1グラム) 4,072円 (SMBC 信託銀行HP等より)

 

6月28日(火)、Reuben H.

Kim

先生(カリフォルニア大

学ロサンゼルス校歯学部再生工

学部門准教授)をお迎えし、骨

におけるオートファジーに関す

る基礎研究成果および骨粗鬆症

治療のための骨吸収抑制薬に関

連する顎骨骨髄炎に関する臨床

的な研究など多彩な内容の大学

院セミナーが開催された。

 

オートファジーは細胞成分を

代謝する主要分解機構であり、

細胞の恒常性維持において重要

な役割を担っている。細胞は栄

養飢餓状態においてオートファ

ジーにより細胞質やオルガネラ

の一部を分解し、細胞の生存に

必要なエネルギーやタンパク質

を得る。

 

近年、各種細胞の分化過程に

おいてもオートファジーが関与

することが報告されてきた。破

骨細胞においても、オートファ

ジーが欠損することで破骨細胞

の骨吸収機能不全が起こること

が明らかになった。しかし、破

骨細胞分化過程においてオート

ファジーがどのような役割を担

っているかについてはいまだ不

明な点が多い。今回Kim

先生

は、破骨細胞分化におけるオー

トファジーの役割について解析

をおこなった。破骨細胞細胞分

化誘導時にオートファジーの活

性が上昇し、その過程において

オートファジー関連遺伝子のひ

とつであるBeclin 1

が重要な役

割を担っていることを明らかに

した。

 

Kim

先生は、韓国出身で幼少

時からアメリカで教育を受け、

現在UCLAにて臨床・教育・

研究に活躍されている。今回の

セミナー当日には、本学歯学部

第2学年「生化学」の講義にお

いて、UCLA歯学部の紹介お

よび自身の経験を英語で語っ

た。また、韓国出身学生との記

念写真に応じ交流を深めてい

た。今後のKim

先生のますます

の発展を大いに期待したい。

(歯科矯正学講座 

助教 

荒井 

敦)

 

梅雨が明けたかのような青空

が広がる暑いなか、2016年

度の本部・東海4支部共催学術

講演会が7月3日(日)、愛知

県歯科医師会館で開催され、校

友会東海4支部から38人、他校

から12人が出席した。

 

学術講演会は、名古屋第一赤

十字病院歯科口腔外科部長の大

岩伊知郎先生をお迎えし、「

度急性期病院での口腔外科診療

と周術期口腔機能管理」

と題し

て行われた。

 

大岩先生は病院歯科口腔外科

の立場から講演され、社会の高

齢化に伴い社会保障費が増加の

一途をたどっており、周術期口

腔機能管理に関する診療報酬の

給付は、歯科に対する社会的要

求として重く、療養環境改善に

おいて歯科への介入の意義が大

きいことについてのエビデンス

を報告された。

 

4月の診療報酬改定において

 

紫陽花が鮮やかに咲く6月25

日(土)、群馬県前橋市の前橋

さくらホテルにて、大竹克也先

生(6期生)による「口腔外科

処置で失敗しないために」をテ

ーマとした講演会と、2016

年度総会が開催されました。

 

また、昨年より群馬県歯科医

師連盟の会長という要職に就か

れておられる飯野 

均先生(4

期生)が、参議院議員選挙前の

お忙しい時期にもかかわらず支

部総会に出席していただきまし

た。飯野先生におかれては、昨

今の歯科医師連盟に対する逆風

のなか、非常に神経を使うお立

場だと思います。群馬県歯科医

師会会員、われわれ松本歯科大

学校友会並びにスタッフとその

家族のためにもがんばっていた

だきたく、飯野先生に対し群馬

県支部一同からエールを送りま

した。

(群馬県支部 

9期生 

井田純司)

 

6月25日(土)・26日(日)

に第17回松本歯科大学病院指導

歯科医師講習会が開催された。

 

学内外の24人が参加し、矢ヶ

﨑 

裕統括副病院長のご挨拶の

後、臨床研修歯科医師を育てる

指導歯科医師に必要な知識とし

て、臨床研修歯科医師制度の基

盤の説明を受けた。その後、カ

リキュラムプランニングとし

て、協力型施設4カ月における、

⑴目標の設定と種類、⑵目標の

ための方略の種類、⑶目標の達

成を評価する適切な方法につい

て、音琴淳一プログラムⅠ責任

者、黒岩昭弘プログラムⅡ責任

者の説明の後、3グループで、

「緊急処置」「抜歯の説明」「ス

タッフコミュニケーション」に

ついてディスカッションがなさ

れ、発表ではグループ相互から

活発な討議が行われた。また指

導歯科医師として必要な「医療

安全」ならびに「感染対策」に

ついての講習会も併せて行われ

た。

 

さらに、指導歯科医師にとっ

て研修管理運営に必要な「KJ

法による問題点抽出」と「トラ

ブル対策」について、山田一尋

副病院長と山本昭夫研修管理委

員会委員長から説明がなされ、

総合討論会も含めて有意義な講

習会となった。

 

本講習会を通じて本学病院臨

床研修の充実を図りたいと考え

ており、研修歯科医師指導を目

指す校友の先生方の参加をお待

ちしております。

(研修管理委員会副委員長 

プログラムⅠ責任者 

音琴淳一)


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