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QX-S700E シリーズ...QX-S700E シリーズGigabit Ethernet...

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D10-0000021017 1.2QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ インスタレーションマニュアル
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D10-0000021017 1.2版

QX-S700E シリーズ

Gigabit Ethernet スイッチ

インスタレーションマニュアル

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改版履歴

版数 日付 改版内容

1.0 2011/03/22 ・初版発行

1.1 2011/04/28 ・文書番号追加

1.2 2011/06/24 ・1.3.5 項 I.番の内容修正

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事前に NEC の書面による許可なく、本マニュアルをいかなる形式または方法で複

製または配布することを禁止します。

商標

本マニュアルに記載されているその他の商標は、各社が保有します。

注意

本マニュアルの内容は、予告なく変更されることがあります。本マニュアルの作

成にあたっては、その内容の正確さを期していますが、本マニュアルのすべての

記述、情報、および推奨事項は、明示的か暗黙的かにかかわらず、いかなる種類

の保証の対象になりません。

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本マニュアルは以下に示す6章で構成されています。

1. 概要

2. 設置前の準備

3. 設置

4. 起動と設定

5 .ソフトウェアのアップグレード

6 .トラブルシューティング

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本マニュアルについて

バージョン

本マニュアルに対応する製品バージョンは Version1.1.x です。

関連マニュアル

次のマニュアルには、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチに関する詳細な

説明があります。

マニュアル 内容

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernetスイッチ

インスタレーションマニュアル システムの設置、起動やソフトウェアのアップ

グレードに関して記述しています。

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ

オペレーションマニュアル

データ設定や代表的なオペレーション方法に

ついて記述しています。

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ

コマンドマニュアル

装置設定、状態確認等に使用する各種コマンド

の詳細を記述しています。

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ

WEB コンソール操作マニュアル

WEB コンソールからの装置設定、状態確認等に

ついての操作を記述しています。

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マニュアルの構成

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチインスタレーションマニュアルは、主

にスイッチハードウェアの機能、設置、設定および保守について紹介をしています。

設置前や設置中の装置の損傷や人の負傷を防ぐため、本マニュアルをよくお読みくだ

さい。マニュアルは以下の章で構成されます。

1 章 概要

この章では、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの特徴、外観、並びに

そのシステム機能およびサービス機能を紹介します。

2 章 設置前の準備

この章では、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの環境要件、設置上の

指示、取り付け工具などについて紹介します。

3 章 設置

この章では、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの設置、並びに電源ケ

ーブル、接地線およびコンソールケーブルの接続について紹介します。

4 章 起動と設定

この章では、スイッチの電源投入時の立ち上げおよびシステムの初期化を含めて

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの立ち上げ手順を紹介します。

5 章 ソフトウェアのアップグレード

この章では、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチのソフトウェアのアッ

プグレード方法をいくつか紹介します。

6 章 トラブルシューティング

この章では、QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの設置や立ち上げ時に

起こる可能性のある問題およびそれぞれの解決方法を紹介します。

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表記規則

本マニュアルでは、以下の表記規則を使用しています。

I. コマンドの表記規則

表記規則 説明

太字体 コマンドラインのキーワードには太字体を使用します。

イタリック体 コマンドの引数にはイタリック体を使用します。

[ ] 大カッコに囲まれた項目 (キーワードまたは引数) はオプションで

す。

{ x | y | ... } 選択する項目は中カッコに入れて、縦線で区切ってあります。1つを選択します。

[ x | y | ... ] オプションの選択項目は大カッコに入れて、縦線で区切ってありま

す。1つまたは複数を選択します。

{ x | y | ... } * 選択する項目は中カッコに入れて、縦線で区切ってあります。少な

くとも 1つ、多い場合はすべてを選択できます。

[ x | y | ... ] * オプションの選択項目は大カッコに入れて、縦線で区切ってありま

す。複数選択することも、何も選択しないこともできます。

# #で始まる行はコメントです。

II. GUI の表記規則

表記規則 説明

< > ボタン名は三角カッコに入っています。たとえば、<OK>ボタンを

クリックします。

[ ] ウィンドウ名、メニュー項目、データ表、およびフィールド名は大

カッコに入っています。たとえば、[New User]ウィンドウが表示さ

れます。

/ 複数レベルのメニューはスラッシュで区切ってあります。たとえ

ば、[File/Create/Folder]となります。

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III. キーボード操作

書式 説明

<キー> 三角カッコ内の名前のキーを押します。たとえば、 <Enter>、<Tab>、<Backspace>、<A>となります。

<キー1+キー2> 複数のキーを同時に押します。たとえば、 <Ctrl+Alt+A>は 3つのキー

を同時に押すことを表します。

<キー1、キー2> 複数のキーを順番に押します。たとえば、 <Alt、A>は 2つのキーを

順に押すことを表します。

[メニューオプション]

大括弧内の項目は、例えばメインメニューの[System]オプションの

ように、メニューオプションを示します。三角カッコ内の項目は、

例えばあるインタフェース上の<OK>ボタンのように、機能ボタン

のオプションを示します。

[メニュー1/メニュー2/メニュー3]

複数レベルのメニューオプションは、例えばメインメニューの

[System/Option/Color setup]の場合、[System]メニューオプション上にあ

る[Option]メニューオプション上の[Color Setup]を示します。

IV. マウス操作

動作 説明

クリック 左ボタンまたは右ボタンを素早く押します (デフォルトは左ボタ

ン)。

ダブルクリック 左ボタンを素早く 2回続けて押します。

ドラッグ 左ボタンを押したまま、別の位置まで移動します。

V. 記号

マニュアルでは目立つ記号も使用して、操作中に特に注意すべき点を強調してありま

す。意味は次のとおりです。

注意、警告、危険:操作中に特に注意すべきことを表しています。

メモ、コメント、ヒント、ノウハウ、アイデア:補助的な説明を表します。

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 目次

i

目次

このセクションのページは 1-x-x です。

1 章 製品の概要 ............................................................................................................................... 1-1 1.1 Gigabit Ethernet スイッチの概略 ....................................................................................... 1-1

1.1.1 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ ..................................................... 1-1 1.1.2 提供サービス ........................................................................................................... 1-1

1.2 Gigabit Ethernet スイッチの外観 ....................................................................................... 1-2 1.3 Gigabit Ethernet スイッチのフロントパネル ..................................................................... 1-3

1.3.1 フロントパネル ....................................................................................................... 1-3 1.3.2 10/100/1000BASE-T インタフェース ..................................................................... 1-4 1.3.3 1000BASE-X ポート ............................................................................................... 1-5 1.3.4 コンソールポート ................................................................................................... 1-6 1.3.5 ECO MODE の設定 ................................................................................................. 1-7

1.4 Gigabit Ethernet スイッチのリアパネル ............................................................................ 1-8 1.4.1 リアパネル .............................................................................................................. 1-8

1.5 Gigabit Ethernet スイッチの仕様 ..................................................................................... 1-10 1.5.1 仕様一覧 ................................................................................................................ 1-10

2 章 設置前の準備 ........................................................................................................................... 2-1 2.1 注意事項 ............................................................................................................................. 2-1 2.2 環境要件 ............................................................................................................................. 2-1

2.2.1 温度/湿度の要件 ...................................................................................................... 2-2 2.2.2 汚れに対する要件 ................................................................................................... 2-2 2.2.3 静電気防止の要件 ................................................................................................... 2-3 2.2.4 干渉防止のための要件 ............................................................................................ 2-3 2.2.5 接地要件 .................................................................................................................. 2-3 2.2.6 レーザ放射防止 ....................................................................................................... 2-4

2.3 取り付け工具 ..................................................................................................................... 2-4

3 章 スイッチの設置 ........................................................................................................................ 3-1 3.1 ハードウェアの設置 .......................................................................................................... 3-1

3.1.1 19 インチ標準キャビネットへのスイッチ設置 ....................................................... 3-1 3.1.2 卓上へのスイッチ設置 ............................................................................................ 3-2 3.1.3 金属壁面へのスイッチ設置 ..................................................................................... 3-2

3.2 電源ケーブルおよび接地線の接続 ..................................................................................... 3-3 3.2.1 AC 電源および電源ケーブル ................................................................................... 3-3 3.2.2 電源ケーブル固定バンドの取付け方 ...................................................................... 3-4

3.3 コンソールケーブルの接続 ................................................................................................ 3-5

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 目次

ii

3.3.1 コンソールケーブル ................................................................................................ 3-5 3.3.2 コンソールケーブルの接続 ..................................................................................... 3-6

3.4 設置後の確認 ..................................................................................................................... 3-6

4 章 起動と設定 ............................................................................................................................... 4-1 4.1 設定環境のセットアップ ................................................................................................... 4-1 4.2 コンソールケーブルの接続 ................................................................................................ 4-1 4.3 端末のパラメータの設定 ................................................................................................... 4-2 4.4 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの起動 ..................................................... 4-5

4.4.1 スイッチの電源投入前の確認 ................................................................................. 4-5 4.4.2 電源投入 .................................................................................................................. 4-5 4.4.3 インタフェースの起動 ............................................................................................ 4-5

5 章 ソフトウェアのアップグレード .............................................................................................. 5-1 5.1 アップグレード方法 .......................................................................................................... 5-1 5.2 ローカルでのソフトウェアアップグレード ...................................................................... 5-1

5.2.1 BOOT メニュー ....................................................................................................... 5-1 5.2.2 TFTP によるソフトウェアのアップグレード ......................................................... 5-2

5.3 リモートでのソフトウェアのアップグレード ................................................................... 5-4

6 章 保守およびトラブルシューティング ....................................................................................... 6-1 6.1 ソフトウェアアップグレード時の障害の対処 ................................................................... 6-1 6.2 電源系統の障害 .................................................................................................................. 6-1 6.3 設定システムの障害 .......................................................................................................... 6-1 6.4 リンク系の障害 .................................................................................................................. 6-2

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-1

1章 製品の概要

1.1 Gigabit Ethernetスイッチの概略

QX-S700EシリーズGigabit Ethernetスイッチ(QX-S708E、QX-S716EP、QX-S724EP)は、ネットワークにおけるアクセススイッチおよびサーバ収容スイッチとして適用さ

れる事を想定した、ボックス型ワイヤスピードのレイヤ 2 Ethernet スイッチです。

1.1.1 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチには、以下の 3 タイプがあります。

QX-S708E :10/100/1000BASE-T x 8port QX-S716EP:10/100/1000BASE-T x 16port + 1000BASE-X (SFP) x 2port

ポート番号 15 と 16 の 10/100/1000BASE-T と 1000BASE-X (SFP)はコンボポー

トです。 QX-S724EP:10/100/1000BASE-T x 24port + 1000BASE-X (SFP) x 2port

ポート番号 23と 24の 10/100/1000BASE-T と 1000BASE-X (SFP)はコンボポー

トです。

メモ

• コンボポートの 10/100/1000BASE-T ポートと 1000BASE-X (SFP)ポートを同時に使用する

ことは出来ません。

• SFP ポートに実装する SFP モジュールは、QX-S700E シリーズの標準オプション品を

ご使用下さい。指定の SFP モジュール以外をご使用になった場合、動作の保証出来

ません。

1.1.2 提供サービス

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチのソフトウェアは VLAN 制御、QoS、リンクアグリゲーション、ポートミラーリング、ログ情報保存等の機能をサポートし

ています。また、Telnet・Web コンソールによりリモート管理・監視、シリアルコン

ソールによるローカル管理・監視が可能です。TFTP によりソフトウェアデータファ

イルを装置にダウンロードし、ソフトウェアをアップロード・ダウンロードも可能で

す。

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-2

1.2 Gigabit Ethernetスイッチの外観

図 1-1 QX-S708E の外観

図 1-2 QX-S716EP の外観

図 1-3 QX-S724EP の外観

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-3

1.3 Gigabit Ethernetスイッチのフロントパネル

1.3.1 フロントパネル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチのフロントパネルは、以下で構成され

ています。

• ECO MODE ON/OFF 用の押しボタンスイッチ

• ECO MODE 時の LED 点灯確認用 LED VIEW 押しボタンスイッチ

• コンソール端末接続用 RJ-45 コネクタ

• 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T ポート用 RJ-45 コネクタ(8/16/24 個)

• 1000BASE-X(SFP)コンボポート(2 個)

• 電源(PWR)状態表示 LED

• 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/1000BASE-X 状態表示 LED (LINK/ACT、10/100/1000M) (8/16/24 個)

図 1-4 QX-S708E のフロントパネル

図 1-5 QX-S716EP のフロントパネル

図 1-6 QX-S724EP のフロントパネル

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-4

QX-S700E シリーズのフロントパネルインジケータの意味を表 1.1に示します。

表 1.1 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチのインジケータ

インジケータ 表記 状態 意味

パワーインジケータ PWR

消灯 電源OFF 橙点灯 電源ON( ECO MODE OFF)

緑点灯 電源ON(ECO MODE ON)

リンク/アクト インジケータ (10/100/1000BASE-Tポート)

LINK/ACT (Max.24 port)

緑点灯 リンク確立状態 緑点滅 送受信中 消灯 リンク未確立状態

リンク速度 インジケータ 10/100/1000M

緑点灯 1000Mbpsで接続状態 橙点灯 100Mbpsで接続状態 消灯 10Mbpsで接続状態またはECO MODE ON

リンク/アクト インジケータ (1000BASE-Xポート)

LINK/ACT (SFP)

緑点灯 リンク確立状態 緑点滅 送受信中 消灯 リンク未確立状態またはECO MODE ON

1.3.2 10/100/1000BASE-T インタフェース

QX-S700EシリーズGigabit Ethernetスイッチの 10/100/1000BASE-Tインタフェース

仕様について表 1.2に示します。

表 1.2 10/100/1000BASE-T インタフェース仕様

仕様 説明

コネクタ RJ-45

インタフェース数 QX-S708E : 8ポート QX-S716EP :16ポート QX-S724EP : 24ポート

インタフェースの伝送レー

10Mbps Half/Full-Duplex 100Mbps Half/Full-Duplex 1000Mbps Full-Duplex

ケーブルと最大伝送距離

最大伝送距離は100m ・10BASE-Tでの接続時にはCategory-3以上ツイストペアケーブル ・100BASE-Tでの接続時にはCategory -5以上ツイストペアケーブル ・1000BASE-Tでの接続時にはCategory-5e以上のツイストペアケーブル

準拠規格

IEEE 802.3 IEEE 802.3u IEEE 802.3ab IEEE 802.1p IEEE 802.1Q IEEE 802.3x

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-5

図 1-7 RJ-45 コネクタ外観

表 1.3 RJ-45 コネクタのピン配列

ピン MDI MDI-X

信号 機能 信号 機能

1 BIDA+ 双方向データ線A+ BIDB+ 双方向データ線B+ 2 BIDA- 双方向データ線A- BIDB- 双方向データ線B- 3 BIDB+ 双方向データ線B+ BIDA+ 双方向データ線A+ 4 BIDC+ 双方向データ線C+ BIDD+ 双方向データ線D+ 5 BIDC- 双方向データ線C- BIDD- 双方向データ線D- 6 BIDB- 双方向データ線B- BIDA- 双方向データ線A- 7 BIDD+ 双方向データ線D+ BIDC+ 双方向データ線C+ 8 BIDD- 双方向データ線D- BIDC- 双方向データ線C-

1.3.3 1000BASE-X ポート

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの 1000BASE-X ポート仕様について表 1.4、表 1.5に示します。

表 1.4 1000BASE-X ポートの仕様

仕様 説明

コネクタの種類 LCコネクタ

インタフェース数 QX-S716EP :2ポート QX-S724EP : 2ポート

インタフェースの伝送レート 1000Mbps Full-Duplex ケーブルと最大伝送距離 表 1.5参照

使用可能SFPモジュール 1000BASE-SX-SFP (YER3-B) 1000BASE-LX-SFP (YER3-A)

準拠規格

IEEE 802.3 IEEE 802.3z IEEE 802.1p IEEE 802.1Q IEEE 802.3x

SFP モジュールは活線挿抜に対応しています。

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-6

表 1.5 1000BASE-X ポートのインタフェースケーブル

SFP モジュール

の種類 中心 波長

コネク

タの種

インタフェースファイバの仕様 ファイバの最

長伝送距離

1000BASE-SX-SFP (MM, SC) 850nm

LC

50/125µm マルチモード光ファイバ 550m 62.5/125µm マルチモード光ファイ

バ 275m

1000BASE-LX-SFP (SM, SC) 1310nm

50/125µm マルチモード光ファイバ 550m 62.5/125µm マルチモード光ファイ

バ 9/125µmシングルモード光ファイ

バ 10km

1.3.4 コンソールポート

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチは、EIA/TIA-232 非同期シリアル標準に

準拠したコンソールポートを提供します。このポートと PC を接続して、コンフィグ

の設定や装置の状態確認・監視を行う事が出来ます。

表 1.6 コンソールポートの仕様

仕様 説明

コネクタの種類 RJ-45 インタフェース規格 非同期 EIA/TIA-232 ボーレート 9600bps(デフォルト)

サポートするサービス ローカルまたはリモートPCのシリアルポートに接続してPC上で端末エミュレータを実行する(リモート接続にはモデムが2個必要)。

コンソールケーブルは 8 芯のシールドケーブルです。ケーブルの一端は、スイッチの

コンソールポートに接続する RJ-45 コネクタとなっています。もう一方の端には、設

定端末(DTE 仕様)接続用に DB-9 ピンコネクタが用意されています。コンソールケー

ブルを下図に示します。

図 1-8 コンソールケーブル外観

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-7

表 1.7 コンソールケーブルのピン収容

RJ-45 方向 DB-9 信号

1 8 CTS(CS) 2 6 DSR(DR) 3 2 RXD(RD) 4 - 5 GND(SG) 5 - 5 GND(SG) 6 3 TXD(SD) 7 4 DTR(ER) 8 7 RTS(RS)

1.3.5 ECO MODE の設定

I. ECO MODE ON/OFF ボタンスイッチ

装置の消費電力削減を目的とした ECO MODE 動作設定ができます。

工場出荷時のモードは通常モード(ECO MODE OFF)です。ECO MODE の ON/OFF ボ

タンスイッチを 5 秒以上長押ししてモードの変換を行います。通常モードに戻す場合

は、再度 5 秒以上長押しすることで可能です。ECO モード切り替え後は、ECO モー

ド状態の保存処理が行われていますので、ECO モードスイッチを 5 秒間長押しして

PWR LED の色が変化した時点から 1 秒間は電源を落とさないでください。

ECO MODE の ON/OFF 状態確認は電源 LED で判別でき、ECO MODE ON 時に電源

LED が緑点灯、ECO MODE OFF 時に電源 LED が橙点灯します。

ECO MODE ON 時は、リンクアップしていないポートがシャットダウンとなり、また

全ポートのステータス LED は常に消灯状態になります。

II. LED VIEW ボタンスイッチ

ECO MODE ON 時は、本ボタンスイッチ押下することでポート状態を確認することが

できます。

表 1.8 LED VIEW ボタンの動作

可動スイッチ設定状態 LED表示状態

ECO MODE ON/OFFボタン

LED VIEW ボタン PWR LINK/ACT 10/100/1000M

OFF OFF 橙色表示 状態表示 状態表示

ON OFF 緑色表示 消灯 消灯

ON ON (押下中) 緑色表示 状態表示 状態表示

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-8

メモ:

• 電源OFF/ONまたはReboot時、ECO MODE設定状態は引き継がれます。例えばECO MODE ON状態で Rebootを実行した場合、立上げ後も ECO MODEは ONになっています。

• ECO MODE によりシャットダウンされているポートに対して、CLI コマンドにより

shutdown/ undo shutdownコマンドを実行しても無効となります。同様にケーブルを挿入

してもリンクアップしません。 ECO MODE によるシャットダウンが優先されますの

で、リンクアップさせたい場合には、一旦 ECO MODE を OFFにしてください。

1.4 Gigabit Ethernetスイッチのリアパネル

1.4.1 リアパネル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチリアパネルには、AC 電源ソケットが実

装されています。AC 電源ソケットに添付の電源コードのメス側プラグを接続します。

また電源ケーブル固定バンド取り付け穴、換気・放熱用 通風孔があります。

入力電源の規格は以下です。

定格電源:100VAC, 50/60Hz,

最大許容差:90~110VAC 50/60Hz

図 1-9 QX-S708E のリアパネル

図 1-10 QX-S716EP のリアパネル

図 1-11 QX-S724EP のリアパネル

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-9

警告:

• 電源ケーブルは、必ず添付品の接地付き三端子電源ケーブルを使用してください。

またコンセントは、接地極が正しく接地されたコンセントを使用してください。接

地が正しく行われていない状態で運転した場合、作業者が感電する恐れがあります。

また、機器の故障の原因となります。

• 本製品の両側面、背面には通風孔が用意されていますので、それらの穴を塞がない

でください。また、適切な換気のために十分な空間を本製品背面と側面に確保する

必要があります。適切な放熱、空気循環が確保できない場合は過熱して、システム

障害を引き起こす場合もありますのでご注意ください。

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-10

1.5 Gigabit Ethernetスイッチの仕様

1.5.1 仕様一覧

表 1.9 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの仕様

項目 QX-S708E

(B02014-00711)

QX-S716EP

(B02014-00712)

QX-S724EP

(B02014-00713)

スイッチング方式 ストア&フォワード・ノンブロッキング・L2スイッチ スイッチング容量 16Gbps 32Gbps 48Gbps バッファ容量 340Kbytes 500Kbytes

サービスポート 10/100/1000 Mbps x 8 10/100/1000 Mbps x 16 1000Mbps SFP x 2

10/100/1000 Mbps x 24 1000Mbps SFP x 2

ポートタイプ 10/100/1000BASE-T 10/100/1000BASE-T

1000BASE-SX 1000BASE–LX

Flow Control Half-Duplex:Collision-baseのフローコントロールが可能 Full-Duplex:IEEE802.3xベースのフローコントロールが可能

転送パケットサイズ 64~1522bytes Jumbo Frame Max.9604bytes

MACアドレスTable 8191 MACアドレス学習方式 IVL (Independent VLAN Learning)

VLAN 802.1Q Tag VLANサポート

VLAN エントリ数:4K個 VLAN 登録数:128VLAN

Port-isolate Isolateポート間の通信は不可 ポートミラーリング N:1ミラーリング対応

帯域制御機能 入力ポート帯域制御・出力ポート帯域制御(1Mbps~1000Mbps)

Broadcastパケット抑制機能 (2Kpps~1024Kpps)

QoS 優先制御:ポートベース、IEEE 802.1p(COS)ベース、DSCPベース

QoSクラス:4 キュースケジューリング:Strict、WRR

リンクアグリゲーション Max4 Group/ System、 Max4 Port/Group

Max8 Group/ System、 Max8 Port/Group

Max12 Group/ System、 Max12 Port/Group

運用管理

シリアルコンソール、Telnet(Server)。TFTP(Client)、 Webコンソール機能、PING、SNMP(MIBⅡ)、数種類のTrap

動作温度・湿度 0~45℃、20~85%(非結露) 保存温度・湿度 -10~60℃、20~90%(非結露) AC入力電源要件 100V (±10%)、50Hz/60Hz共用(±1%) 装置最大消費電力 10W 21W 31W

冷却条件 自然空冷(FANレス) 外形( W x D x H ) [mm] (ゴム足含む) 210×145×41 330×210×44 420×210×44

質量 1.0Kg 2.1Kg 2.7Kg 設置条件 平置き、マグネット設置、EIA規格19インチラック搭載可能

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 1 章 製品の概要

1-1-11

メモ:

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの機能については、『QX-S700E シリーズ

Gigabit Ethernet スイッチオペレーションマニュアル』及び『QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチコマンドマニュアル』及び『QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッ

チ Webコンソールマニュアル』も参照して下さい。

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インスタレーションマニュアル

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 2 章 設置前の準備

1-2-1

2章 設置前の準備

2.1 注意事項

不適切な使用方法による装置の損傷または人体の負傷を避けるため、以下の注意事項

に従ってください。

スイッチを清掃する前に、まずスイッチのコネクタをはずしてください。湿らせ

た布または液体でスイッチを清掃しないでください。 水または湿った場所の近くにスイッチを設置しないでください。水がスイッチの

シャーシ内に入るのを防いでください。 不安定な台や机の上にスイッチを設置しないでください。落下した場合に装置が

大きな損傷を受ける可能性があります。 部屋の換気をよくして、スイッチの通風孔をふさがないようにしてください。 スイッチは正しい電圧入力で正常に動作します。動作電圧がスイッチの表示とあ

っているか確認してください。 オペレータおよびスイッチの安全のため、シャーシを開けないでください。

2.2 環境要件

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチは屋内で使用してください。スイッチ

を 19 インチの標準キャビネットに設置する場合も、また作業台に直接設置する場合

も、以下の要件を満たす必要があります。

スイッチシャーシの放熱のため、スイッチ側面・裏面の通風孔に対し十分なスペ

ースを取ってください。 キャビネットおよび作業台の換気と放熱が行われるようにしてください。 キャビネットと作業台がスイッチおよび付属品の重量に耐えるのに十分な安定

性があることを確認してください。 ラックおよび作業台がきちんと接地されていることを確認してください。 本装置をラックに搭載する場合、耐震性を考慮し、ラックに合ったガイドレール

を使用してください。(通常、ガイドレールはラックごとに異なります。)

動作を確実にし、スイッチの耐用年数を延ばすため、設置場所に関する以下の要件を

満たす必要があります。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 2 章 設置前の準備

1-2-2

2.2.1 温度/湿度の要件

スイッチの動作を確実にし、長くご使用いただくために、機器設置環境の温度と湿度

を動作保証範囲に維持する必要があります。

高湿度環境下では、装置の絶縁の悪化または漏電につながります。また、機構的性能

の悪化、部材の変質、金属部分のさびや腐食などが起こる場合もあります。一方、乾

燥した環境では静電気が発生しやすくなり、故障発生の危険性が高まります。

高温環境下では、装置で使用している部品の信頼性及び性能に対する影響が大きくな

り、故障発生率・耐用年数に大きな影響を与えます。

2.2.2 汚れに対する要件

埃は装置の安全な動作を妨げます。埃が装置の上に落ちると、静電気を吸収し、金属

製コネクタや接続点の接続不良を起こす場合があります。この現象は室内の相対湿度

が低いときにより起こりやすく、スイッチの耐用年数を縮めるだけでなく、通信障害

をも引き起こします。

機器室内の埃の含有量および粒子の直径に関する要件を表 2.1に示します。

表 2.1 機器室内の埃の含有量に関する仕様

最大直径(µm) 0.5 1 3 5 最大密度(単位立方メートルあたり

の粒子数) 1.4 x 107 7 x 105 2.4 x 105 1.3 x 105

埃の要件のほかに、機器室内の塩、酸および硫化物の空気中の含有量に関しても厳し

い要件が設定されています。こうした有毒なガス類は、部品の金属腐食や老朽化を早

めます。機器室は、SO2、H2S、NO2、NH3および Cl2などの有毒ガスから保護する必

要があります。それぞれの限界値を表 2.2に示します。

表 2.2 機器室中の有毒ガス含有量の限界値

ガス 平均値(mg/m3) 最高値(mg/m3)

SO2 (亜硫酸ガス) 0.2 1.5 H2S (硫化水素) 0 0.03 NO2 (二酸化窒素) 0.04 0.15 NH3 (アンモニア) 0.05 0.15 Cl2 (塩素) 0.01 0.3

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 2 章 設置前の準備

1-2-3

2.2.3 静電気防止の要件

静電気について多くの対策を施してありますが、静電気放電が一定の限界を超えると、

回路を損傷し、ときには機器全体に重大な損傷を与える可能性があります。

スイッチが接続されている通信ネットワークでは、静電誘導の発生源は、主として高

圧電送ケーブルや落雷などの外部的要因、室内環境、床の素材、機器の全体的な構成

などの内部的な要因とに分けられます。静電気による損傷を防止するために、次のよ

うな点に注意が必要です。

設備および床を確実に接地する。 室内に防塵装置を取付ける。 適切な温度と湿度を維持する。 回路に体の一部が触れる可能性のあるときには、必ず静電気防止リストストラッ

プと静電気防止ウェアを着用する。

2.2.4 干渉防止のための要件

スイッチは、容量結合、誘導結合によるクロストークの影響、および共通インピーダ

ンス、電磁干渉(EMI)といったシステム外部のノイズ源からの影響を受けます。

機器またはシステムの内外から発生する電磁干渉は、主として放射ノイズと伝導ノイ

ズの 2 つの形で機器に悪影響を与えます。放射ノイズは空中を伝わる電磁波ノイズで

あり、伝導ノイズは電源線を伝わる電磁波ノイズです。

電磁干渉には次の点に注意が必要です。

電源系統がスイッチに及ぼす干渉を軽減するための有効な対策を取る。 スイッチの接地位置を電源装置の接地装置や落雷保護装置からできるだけ遠く

に離してください。 スイッチを無線発生器、レーダー発生器および高電流で動作している高周波装置

から離してください。 必要に応じて、電磁シールド、フィルタなどを使用して、接地抵抗を小さくして

ください。 インタフェースケーブルは室内に設置してください。過電圧または過電流により

装置が損傷するため、屋外でのケーブル設置は禁止します。 ケーブルを戸外で使用する場合は、適切な避雷器を選択する。

2.2.5 接地要件

正しい接地を行うことが、スイッチの安定した正常動作と信頼性の基礎となり、さら

に落雷保護と干渉防止、静電障害防止に重要な役割を果たします。ユーザは正しい接

地を行ってください。その際、次の点に注意してください。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 2 章 設置前の準備

1-2-4

接地は、添付のアースコネクタ付き単層 3 線 AC 電源ケーブルのアース端子から

で取ります。電源ソケットのアースが確実に接地されていることを確認して下さ

い。 接地端子の接触抵抗は 0.1 オーム以下であること(12V/25A のテストをクリアす

ること)。 接地抵抗は A 種接地(10 オーム)、又は D 種接地(100 オーム)を満たすこと。

2.2.6 レーザ放射防止

QX-S716EP 及び QX-S724EP には、SFP モジュール搭載ポートがあり、本ポートで

は Class1 のレーザ光を使用する SFP モジュールを搭載可能です。人間の目には見え

ませんが、光のビームが人間の目に入ると網膜を火傷する可能性があります。動作中

にこの開口部を覗き込むことは非常に危険ですので、絶対にしないでください。

警告

レーザ照射により目に損傷を受ける可能性があります。

2.3 取り付け工具

プラスドライバ マイナスドライバ 静電気防止リストストラップ

メモ:

取り付け工具は QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernetスイッチに添付されていません。必

要な取り付け工具を前もって確認し準備してください。

CLASS1 LASER

PRODUCT

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-1

3章 スイッチの設置

3.1 ハードウェアの設置

3.1.1 19 インチ標準キャビネットへのスイッチ設置

設置手順を以降で説明します。

メモ:

本スイッチ標準添付の取付金具は、EIA 規格準拠の 19 インチキャビネットに対応して

います。

ステップ 1:キャビネットの接地と安定性を確認してください。スイッチのフロント

パネルの両側にある取り付け金具をネジで固定してください。

ステップ 2:スイッチをキャビネット内の棚の上においてください。状況に応じてス

イッチをキャビネットのラック前側の柱に沿って適当な位置までスライドさせてく

ださい。スイッチとガイドの間に適当なスペースがあるようにしてください。

ステップ 3:キャビネットの両側で取付金具をラック前側の柱にネジを使って固定し

てください。各スロット上の棚および取付金具によりスイッチがキャビネット内でし

っかり固定されていることを確認してください。

図 3-1 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの設置(キャビネット搭載時)

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-2

3.1.2 卓上へのスイッチ設置

卓上にスイッチを設置する場合には、以下の点に注意してください。

作業台(卓上)に安定性があり、しっかり接地されていることを確認してくださ

い。 放熱のためスイッチの周囲に 10 センチほどのスペースをとってください。 スイッチの上に重いものを置かないでください。

3.1.3 金属壁面へのスイッチ設置

金属壁面への設置の際には、別売オプション品のマグネットを製品底面各印に取付け

てください。その際、卓上設置と同様に、スイッチ周辺には放熱の為のスペースを確

保してください。

各製品の取付け図に従ってマグネットをスイッチ底面に取付けます。 製品底面、四角印のあるネジ部にマグネットをネジで締めます。(4 ヶ所) マグネット上にマグネットフットを貼り付けます。(4 ケ所) マグネットフットは剥離紙を剥がしてから貼り付けます。

図 3-2 QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの設置(マグネット取付け)

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-3

3.2 電源ケーブルおよび接地線の接続

3.2.1 AC 電源および電源ケーブル

I. AC 電源

定格電圧:100V A.C.; 50/60Hz (最大許容差:90~110V A.C.;50/60Hz(±1%))

図 3-3 スイッチ電源ソケット部

II. AC 電源ソケット

アースコネクタつきの単層 3 線電源ソケット、またはコンピュータ用多機能電源ソケ

ットをご使用下さい。その際、建物内の電源のアースは確実に設置されていなければ

なりません。

電源のアースの無い環境でも装置は動作することは出来ますが、静電気・サージ等に

よる故障の発生を抑制する事が出来ません。

図 3-4 電源ソケット

III. AC 電源ケーブルの接続

ステップ 1:スイッチと同梱の電源ケーブルの一方をスイッチシャーシのリアパネル

の電源ソケットに接続し、もう一方を AC 電源ソケットに接続してください。

電源入力

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-4

ステップ 2:スイッチのフロントパネルのパワーインジケータが点灯しているかどう

か確認してください。点灯している場合、電源ケーブルが正しく接続されていること

を示します。

注意:

電源ケーブルは、必ず添付品の接地付き三端子電源ケーブルを使用してください。ま

たコンセントは、接地極が正しく接地されたコンセントを使用してください。接地が

正しく行われていない状態で運転した場合、作業者が感電する恐れがあります。また、

機器の故障の原因となります。

3.2.2 電源ケーブル固定バンドの取付け方

図 3-5 電源ケーブル固定バンドの取付け方

③ 電源ケーブル固定バンドの輪部のロックを

外して輪を緩めます。その輪を電源ケーブ

ルの根元までスライドし、輪を縮めてロッ

クを掛けます。

電源ケーブル固定バンド

輪部ロック用爪。 ② 電源ケーブルをソケットに押し込んでく

ださい。

① 電源ケーブル固定バンドをソケット下部の穴に

差し込んでください。

(電源ケーブル固定バンドの輪部が上になるよう

に差し込みます)

電源ケーブル固定バンドから電源ケーブルを

外す時は、この爪を解除しながら輪部を

スライドさせます。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-5

3.3 コンソールケーブルの接続

3.3.1 コンソールケーブル

本製品を VT-100 互換ターミナルあるいは通常のターミナルエミュレータプログラム

(例:Windows オペレーティングシステム付属のターミナルプログラム)を実行してい

る PC にコンソールケーブルを用いて接続することで、ローカルコンソールを使用す

ることができます。

コンソールケーブルは 8 芯のシールドケーブルで、ケーブルの一端は、スイッチのコ

ンソールポートに接続する RJ-45 コネクタとなっています。もう一方には、設定端末

(DTE 仕様)接続用に DB-9 ピンコネクタが用意されています。コンソールケーブルを

下図に示します。

図 3-6 コンソールケーブル

表 3.1 コンソールケーブル ピン収容

RJ-45 方向 DB-9 信号

1 8 CTS(CS) 2 6 DSR(DR) 3 2 RXD(RD) 4 - 5 GND(SG) 5 - 5 GND(SG) 6 3 TXD(SD) 7 4 DTR(ER) 8 7 RTS(RS)

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 3章 スイッチの設置

1-3-6

3.3.2 コンソールケーブルの接続

設定端末でスイッチを設定する際には、コンソールケーブルを以下のように接続して

ください。

ステップ 1:コンソールケーブルの DB-9 コネクタを、スイッチを設定する PC または

端末のシリアルポートに接続してください。

ステップ 2:コンソールケーブルの RJ-45 コネクタをスイッチのコンソールポートに

接続してください。

取り外しは上記の逆で、RJ-45 コネクタをスイッチより外し、次に DB-9 コネクタを

端末より取り外してください。

注意:

10/100/1000BASE-T ポートとコンソールポートのコネクタは同一の RJ-45 コネクタを使

用しています。誤ってコンソールケーブル用コネクタを 10/100/1000BASE-T ポートに挿

入することの無いように、充分ご注意ください。

3.4 設置後の確認

設置が完了した後、以下のことを確認してください。

使用する電源が、スイッチのラベル表示と一致している。 コンソールケーブルおよび電源入力ケーブルが正しく接続されている。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-1

4章 起動と設定

4.1 設定環境のセットアップ

設定環境のセットアップ手順を以下に示します。

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチを、コンソールケーブルを使用して設

定端末(この場合 PC)に接続してください。

端末通信パラメータの設定を行なってください。

図 4-1 ローカル端末の接続

4.2 コンソールケーブルの接続

ステップ 1:コンソールケーブルの DB-9 メスコネクタを、スイッチを設定する PC ま

たは端末のシリアルインタフェースに接続してください。

ステップ 2:コンソールケーブルの RJ-45 コネクタをスイッチのコンソールポートに

接続してください。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-2

4.3 端末のパラメータの設定

ステップ 1:PC を起動し、Windows2000/XP の Hyper Terminal などの端末エミュレ

ーションプログラムを実行してください。

ステップ 2:(Windows XP の Hyper Terminal パラメータ設定を例として)端末のパラ

メータを設定してください。

パラメータの要件 :

ボーレート:9600、データビット長:8、パリティ:無し、ストップビット:1、フロ

ー制御:無し、そして端末エミュレーションは VT100 に設定してください。手順は以

下の通りです。

1) [Start/Program/Accessories/Communications/Hyper Terminal] を ク リ ッ ク し

Hyper Terminal ウィンドウを開き、そこで新しい接続を行うため アイコ

ンをクリックしてください。図 4-2に示す[接続の設定]ウィンドウが表示されます。

図 4-2 HyperTerminal の[接続の設定]ウィンドウ

2) [接続の設定] ウィンドウの [名前 (N)] に新しい接続の名前を入力し、<OK>をクリ

ックしてください。図 4-3に示す[接続の設定]ウィンドウが表示されます。[接続

方法 (N)] から使用するシリアルポートを選択してください。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-3

図 4-3 HyperTerminal 接続で使用されるシリアルポートの設定

3) シリアルポートを選択した後、<OK>をクリックしてください。図 4-4に示すよ

うに 2)で選択したウィンドウが表示されます。 [ビット/秒(B)] (ボーレート)

を 9600 に、 [データビット(D)] を 8 に、 [パリティ(P)] (パリティチェック)な

しに、 [ストップビット(S)] を 1 に、 [フロー制御(F)] をなしに設定してください。

図 4-4 シリアルインタフェースのパラメータ設定

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-4

4) シリアルポートのパラメータを設定したら、<OK>をクリックしてください。図 4-5に示す [HyperTerminal] ウィンドウが表示されます。

図 4-5 [HyperTerminal] ウィンドウ

5) [HyperTerminal] ウィンドウで [プロパティ] を選択し図 4-6に示す [プロパティ] ウィンドウを開いてください。[設定] タブをクリックし、エミュレーション端末

として [エミュレーション (E)] で VT100を選択してください。設定が終了したら、

<OK>をクリックしてください。

図 4-6 [プロパティ]ウィンドウ

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-5

4.4 QX-S700EシリーズGigabit Ethernetスイッチの起動

4.4.1 スイッチの電源投入前の確認

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの電源投入前に、以下のことを確認し

てください。

電源ケーブルが正しく接続されている。 電圧がスイッチの要求する電圧と合っている。 コンソールケーブルが正しく接続されている。また、設定用のPCあるいは端末

が起動しており、パラメータの設定が完了している。

4.4.2 電源投入

ケーブルが正しく接続していることを確認後、スイッチの電源を投入します。

全ての QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの起動画面のスタイルは、全機

種同じです。本ドキュメントでは、QX-S708E スイッチで表示される起動画面を例と

して示します。

4.4.3 インタフェースの起動

QX-S700E シリーズ Ethernet スイッチの電源投入後、まず自己診断プログラムが実行

されます。その際に表示されるメッセージのサンプルを以下に示します。

Press <Ctrl+B> to enter boot menu ...

この行は、BOOT メニューに遷移するかどうかの確認です。BOOT メニューに入る場

合、5 秒以内に<Ctrl+B>キーを押してください。

5 秒以内に<Ctrl+B>を押下すると、プログラムは BOOT メニューに入ります。

5 秒以内に<Ctrl+B>キーを押下しないと、システムは自動的に起動し、以下の自動起

動画面が表示されます。

Starting ...

Initialize file system ................... OK!

Load configuration from FlashROM ......... OK!

Initialize switch chip ................... OK!

Hardware revision : RA0

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 4 章 起動と設定

1-4-6

Serial number : 07800019.

MAC address : 00c0-1001-1974

***************************************************************

* QX-S708E, Application Version 1.1.1 *

* *

* Copyright(c) 2011 NEC Corporation. All Rights Reserved. *

***************************************************************

User interface AUX0 is available.

Please Press ENTER.

“Please Press ENTER”が現れると、装置は初期化が終了し起動を開始したことを

示します。

<Enter> を押下してください。以下の情報が表示されます。

<QX-S708E>

ここで User-View に入れます。

メモ:

QX-S700E Gigabit Ethernet スイッチは、起動時に約 1 分の時間を要します。

尚上記の時間は目安であり、設定状態・インタフェースケーブル接続状態・将来のソ

フトウェアの変更等により変わる可能性があります。

メモ:

QX-S700Eシリーズ Gigabit Ethernetスイッチは、様々なコマンドモードを提供しています。

設定コマンドおよびコマンドラインインタフェースに関する説明は、『QX-S700Eシリ

ーズ Gigabit Ethernet スイッチオペレーションマニュアル』および『QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernetスイッチコマンドマニュアル』を参照してください。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 5 章 ソフトウェアのアップグレード

1-5-1

5章 ソフトウェアのアップグレード

5.1 アップグレード方法

この章では QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチのソフトウェアアップグレ

ードの方法を説明します。

5.2 ローカルでのソフトウェアアップグレード

端末(PC)がスイッチに直接接続されている場合、ソフトウェアをローカルでアップ

グレードできます。

5.2.1 BOOT メニュー

QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチの電源投入後、まず自己診断プログラ

ムが実行されます。その際に表示されるメッセージのサンプルを以下に示します。

Press <Ctrl+B> to enter boot menu ...

すぐに <Ctrl+B> を押下してください。以下のプロンプトが表示されます。

Boot starting ...

QX-S708E BootROM Ver1.1.1 Dec 8 2010 14:49:59

Copyright(c) 2011 NEC Corporation. All Rights Reserved.

Hardware revision : RA0

Serial number : 07800019

MAC address : 00c0-1001-1974

Password:

メモ:

BOOT メニューに入るには、画面に「Press Ctrl-B to enter Boot Menu…」が表示されてから

5 秒以内に <Ctrl+B> を押下してください。5 秒以内に <Ctrl+B> を押下しなければ、プロ

グラムの解凍が開始されます。解凍プログラム開始後に BOOT メニューにアクセスす

る場合、スイッチをリブートする必要があります。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 5 章 ソフトウェアのアップグレード

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<Enter>キィー押下すると、システムは以下のような BOOT メニューを表示します。

BOOT MENU

1. Download application file to flash

2. Select application file to boot

3. Display all files in flash

4. Delete file from flash

5. Delete saved-configuration file from flash

6. Modify bootrom password

0. Reboot.

Enter your choice(0-6):

5.2.2 TFTP によるソフトウェアのアップグレード

ステップ1:ダウンロード用にQX-S700EシリーズGigabit EthernetスイッチのGigabit Ethernet インタフェースを選択してください。インタフェースを介してダウンロード

すべきファイルが置かれている PC に QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ

を接続してください(PC の IP アドレスは既知とします)。

ステップ 2:ダウンロードのため Gigabit Ethernet インタフェースを介して QX-S700Eシリーズ Gigabit Ethernet スイッチに接続された PC 上で TFTP サーバプログラムを

実行し、アップグレードプログラムのファイルパスを指定します。

メモ:

シリーズのスイッチには TFTPサーバ機能はサポートしていません。

ステップ 3:BOOT メニューで、<1>を選択してください。<Enter>を押下すると、以

下のようなダウンロードプログラムメニューが表示されます。

Please set aplication file download protocol parameter:

1. Set TFTP protocol parameter

2. Set XMODEM protocol parameter.

0. Return to boot menu

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Enter your choice(0-2):1

ステップ 4:ダウンロードプログラムメニューで、<1>TFTP によるソフトウェアのダ

ウンロードを選択し、<Enter>を押下してください。以下の TFTP パラメータの設定

を促す、以下のメッセージが表示されます。

Download file name :

Switch IP address :

Server IP address :

ステップ 5:実際の要件に基づいて関連情報の入力を行い、<Enter>を押下してくださ

い。以下のメッセージが表示されます。

Are you sure to download file to flash?(Y/N)y

ステップ 6:<Y>を入力してください。システムがファイルのダウンロードを開始し

ます。<N>を入力すると、システムは BOOT メニューに戻ります。

ここでは<Y>を入力した場合を例として説明します。<Y>を入力し、<Enter>を押下し

てください。プログラムのダウンロードが開始されます。この動作が終了すると、端

末ディスプレイにダウンロードが完了したことを示す以下の情報が表示されます。

Downloading ........................................................done

ステップ 7:BOOT メニューで、<2>を選択してください。<Enter>を押下すると、ス

イッチのフラッシュメモリに書き込まれているファイルの一覧が表示されます。次回

起動時から使用するソフトウェアを指定してください。カレント設定ファイルには”

*”マークが付与されています。

No. File name File Size(byte)

----------------------------------------------------------

1 syslog.txt 2090

2 * qxs7xxe_app_1.bin 770068

3 qxs7xxe_app_2.bin 767628

4 qxs7xxe_boot_v1_1_1.bin 113757

4 files 1653543 bytes total (416256 bytes free)

The current application file is qxs7xxe_app_1.bin

Please input the file number to boot:3

ステップ 8:ダウンロードしたソフトウェアファイルの項番を入力してください。こ

の指定により、ソフトウェア起動時に使用するファイルとして登録されます。何も入

力しないで<Enter>を入力すると、システムは BOOT メニューに戻ります。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 5 章 ソフトウェアのアップグレード

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ここでは<3>を入力した場合を例として説明します。<3>を入力し、<Enter>を押下し

てください。<3>のファイルをソフトウェア起動時に使用するファイルとして登録し

ます。この動作が終了すると、端末ディスプレイにアップグレードが完了したことを

示す以下の情報が表示されます。

Please wait.....................................................done

ステップ 9:アップグレード完了後、BOOT メニューで、<0>を選択して BOOT メニ

ューに戻ってください。

メモ:

BOOT メニューから装置を Reboot させたい場合は、BOOT メニューで、<0>を選択して

ください。

5.3 リモートでのソフトウェアのアップグレード

TFTP サーバ機能を持つサイルサーバにソフトウェアファイルを格納して下さい。フ

ァイルサーバの IP アドレスは 10.10.10.1.とします。Telnet 経由でスイッチにログオ

ンし、TFTP クライアント機能を使用してソフトウェアをファイルサーバよりスイッ

チにダウンロードします。

アップグレードするソフトウェアファイルが 700E.bin であると仮定します。

TFTP サーバに、修正ファイルのダウンロード先ディレクトリが設定されているか確

認します。Telnet またはコンソールポートでスイッチにログインし、ソフトウェアフ

ァイルを TFTP でスイッチに転送します。

Telnet またはコンソールでスイッチにログオンした後は、次の手順に従います。

ステップ 1:TFTP でソフトウェアファイルをスイッチにダウンロードします。

[QX-S708E]tftp 10.10.10.1 get 700E.bin

Downloading .....................done

ステップ 2:次回起動時に使用するソフトウェアを指定し、指定内容の確認を行いま

す。

[QX-S708E]boot boot-loader 700E.bin

Are you sure? [Y/N] y

Please wait...........................................................done

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 5 章 ソフトウェアのアップグレード

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ステップ 3:ステップ 2 での指定が正しく反映されている事を確認する。

[QX-S708E]display boot-loader

The app to boot at the next time is: 700E.bin

ステップ 4:システムを再起動します。

<QX-S708E>reboot

これでソフトウェアのダウンロードと新ソフトウェアでの起動が完了しました。

メモ:

• 再起動の前に、設定セーブの要否を確認してください。再起動後は、セーブされて

いる設定で起動します。セーブされている設定が無い場合は、デフォルト設定で起

動します。

• ソフトウェアのアップグレードを完了させるためには、スイッチをリブートする必

要があります。

• フラッシュメモリの空きスペースが十分でない場合、ブートプログラムやソフトウ

ェアのダウンロード、コンフィグのセーブが、正常に行えない可能性があります。

不要なソフトウェアファイル等は、削除するようにして下さい。

注意:

ソフトウェアファイルのダウンロード中や、フラッシュメモリへのアクセスが行われ

ている期間は、電源を落とさないように注意してください。ソフトウェアの再ダウン

ロードやコンフィグの再作成が必要となる可能性があります。

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 6 章 保守およびトラブルシューティング

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6章 保守およびトラブルシューティング

6.1 ソフトウェアアップグレード時の障害の対処

アップグレード時に障害が発生した場合には、旧ソフトウェアでの起動が可能な場合

と、Boot メニューからのローカルアップデートが必要となる場合があります。以下を

確認して、再度ソフトウェアファイルのダウンロードから実施して下さい。

物理ポートが正しく接続されている サーバおよびスイッチ IP アドレスが正しい ダウンロードするソフトウェアの名前が正しい ダウンロードするソフトウェアファイルが正しい フラッシュメモリの領域にダウンロードするソフトウェアの容量以上の空きが

ある

6.2 電源系統の障害

フロントパネル上のパワーインジケータを調べることにより、QX-S700E シリーズ Ethernet スイッチの電源系統が障害を起こしたかどうかを確認することができます。

パワーインジケータはシステムが正常な間は常に点灯しています。インジケータが滅

灯した場合、以下のことを確認してください。

スイッチの電源ケーブルが正しく接続されている スイッチの電源入力がスイッチのラベルに表示された要件に合っている

6.3 設定システムの障害

スイッチの電源投入後システムが正常な場合、設定端末に起動情報が表示されます。

設定システムに障害があると、設定端末の画面表示がない、あるいは表示された文字

が判読不能になります。

I. 端末表示がない場合のトラブルシューティング

設定端末の電源投入後何も情報が出力されない場合には、以下のことを確認してくだ

さい。

電源供給が正常である コンソールケーブルが正しく接続されている

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QX-S700E シリーズ Gigabit Ethernet スイッチ 6 章 保守およびトラブルシューティング

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フロントパネル上の CONSOLE インジケータが点灯している

上記の項目を確認しても何も問題が発見できない場合は、原因はコンソールケーブル

かまたは端末(HyperTerminal など)のパラメータの設定にある可能性があります。

コンソールケーブル、または端末(HyperTerminal など)のパラメータ設定を確認し

てください。

II. 端末表示が判読不能な場合のトラブルシューティング

設定端末の表示が判読不能な場合、原因は端末(HyperTerminal など)のパラメータ

設定エラーにある可能性があります。

端末(HyperTerminal など)のパラメータ設定を確認してください。ボーレートを 9600に、データビットを 8 に、パリティチェックはなしに、ストップビットは 1 に、そし

てフロー制御はなしに設定してください。端末エミュレーションとして VT100 を選択

する必要があります。

6.4 リンク系の障害

スイッチの電源投入後システムが正常に立ち上がれば、通信ポート用の LINK/ACT LED も点灯します。リンクケーブルが接続されているにも拘らず点灯していない場合

には、以下の点を確認してください。

ケーブルタイプ・長さに問題が無いこと、及び異常がないこと コネクタの接続に異常がないこと 接続相手のインタフェース種別・通信モードが一致していること QX-S716EP の場合 15,16 ポート目は、10/100/1000BASE-T と 1000BASE-X

(SFP)とのコンボポートになっています。どちらか一方のみしか使用することは

出来ません。 QX-S724EP の場合 23,24 ポート目は、10/100/1000BASE-T と 1000BASE-X

(SFP)とのコンボポートになっています。どちらか一方のみしか使用することは

出来ません。


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