Kobe University Repository : Kernel
タイトルTit le 第二外科学教室 (教室だより)(教室だより)
著者Author(s) 岡田, 昌義
掲載誌・巻号・ページCitat ion 神戸大学医学部神緑会学術誌,1:82-83
刊行日Issue date 1985-06
資源タイプResource Type Departmental Bullet in Paper / 紀要論文
版区分Resource Version publisher
権利Rights
DOI
JaLCDOI 10.24546/81007007
URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81007007
PDF issue: 2020-06-23
教 室だより
第 二 外 科 学 教 室
当第二外科学教室は、初代石川善衛教授についで二代
目麻 田栄教授(現 高砂市民病院長)、 さらに三代 目中村
和夫教授が、昭和54年10月16日 付で着任 され、現在早 く
も5年 余 りの歳月が 経過して お ります。 と くに、 今年
は、昭和20年 外科学第二講座が開講 されて以来、丁度40
年を 迎える ことにな り、 誠に 記念すべ き年 と な りまし
た。 この間、教 室は国内は もとより国外においても注 目
され るべ き輝やか しい業績の数々を残 しなが ら、前進 ま
た前進を続けてお ります。
大学病院の使命は、診療、教育、研究の三本柱であ り
ますが、 まず臨床面で の守備範囲は第二外科 とい う名が
示す通 り、外科学全般 にわた ってい ます。 この中で もと
くに、心臓 ・血管外科を中心に、肺縦隔 ・食道外科や消
化器病を含む腹部一般外科i小 児外科、副甲状腺、乳腺
な どの内分泌外科へと幅広い領域で 日常 の診療活動を行
うてお り、非常に よい手術成績を あげてい ます。そのた
めに教室 の関連病院をは じめ、広 く県内外の病院か らも
多 くの患者紹介があ り、 教室員一 同 感謝 致して お りま
す。 この よ うに幅広い診療活動を実施 し、魅力のある教
室のためか、毎年 コソス タソ トに多 くの活力ある新入局
員を迎えています。
循環器外科を取扱 っているために、緊急を要する患者
の全身管理 や処置にはとくに高い評価を うけてお り、た
えず新 しい知識のT入 や手技面での改 良と工夫を重ね、
手術成績 の向上に努めてお ります。 この ように レベルの
高い システムの中で研修医は有意義な トレーニソグを う
けてい ます。
さて、教室の1週 間のスケジュールですが、月 ・木曜
日午前8時15分 か らの抄読会(1人10分 、3人)に 続 く
教 授回診、外来診察があ り、火 ・金曜 日の手術 日、水 ・
土 曜 日午前中の術前 ・術後症例検討会、 さらに月 ・水曜
日の心臓 カテーテル検査や心血管造影な ど予定が ぎうし
りと組み込 まれてい ます。また、特殊外来 として水曜 日
午 前中の心臓外来をはじめ血管、肺、食道、小児外科の
外来な どが 設 けられてお り、 連 日盛況を きわめてい ま
す 。症例検討会では教室員全員が 自由に意見を交換 し合
い、非常 に和やかな雰囲気の中で明 日への医学をめ ざし
て います 。
一方、教育面 では、当第二外科教 室が担 当してい る幅
広い外科学の講 義を、教授を中心に教官が各専門領域の
中で受げもっています。ポ リク リでのベ ッ ドサイ ドテ ィ
ーチングや臨床講義においては外科学の基礎的知識をは
じめ最先端の新しい知識 あるいは実地臨床面です ぐに
応用できる技術的な ことに至る知識 までが習得でぎるよ
うな非常に レベルの高い教育カ リキ ュラムをしいてお り
ます。これ らの教育面での指導は入局後す ぐに実地臨床
面で応用 されi患 者の治療に大いに役立 っています。卒
後教育に関 しては、入局後1年 間は大学病院で基礎的な
研修を行い、その後2年 間指導医のいる関連病院で外科
全般の トレーニソグを うけ3年 終了後に大学に戻 り、本
格的な研究活動に入 っています。 また、 この研修期間中
には各学期 ごとに教室主催の研修医勉強会が開かれ、 日
常の診療活動の成果が報告 され ます。 この会では多 くの
参会者の間で終始熱心な討論が夜遅 くまで展開 され るた
め、研修医には格好の修練場となってい ます。 この よう
に厳 しい卒後教育のカ リキュラムが 実 行 されて いるた
め、昭和55年 卒業後の外科医か ら対象 とな りました外科
認定 医の資格審査におきましてはすべての必須単位が容
易にとれ るようになってお り、第一 回の試駿 も全員合格
しました。
さて、研究面ですが、従来か ら教室のメイ ソテーマと
して実施 されています虚血性 藤疾 患(狭心嵐 心筋梗塞)
に対する 外科治療に 関す る研究ほ、 現在 も 実験的ある
いは臨床的見地か ら重点的に研究が進め られています。
続いて大動脈 ・大静脈あるいは末梢血管領域たおける血
管外科手術の成績 向上のための研究や体外循環前後にお
け る血行動態並びに代謝に関する研究、低肺機能症例の
手術適応や術式に関する肺外科領域での研究、食道を中 臨
心 とした消化器外科、小児外科な どの研究のほか、最近
では心臓移植に関する基礎的研究 も実施 され、非常にバ
ラエテ ィに富 んだ奥深い研究活動がな されています。 こ
れ らの成果、とくに心臓 ・」n僧外科領域の ものは国内外
における国際学会でしば しば報告 され、高い評価を うけ
ています。全体を通 じて、年間250の 学会発表 とユ00前後
の学術論文の発表がなされてい ます。その他、 これ らの
研究結果は実施臨床面に応用 され、大きな貢献が えられ
ていることはい うまで もあ りませ ん。 さらに、国際交流
も盛んに行われ、国際学会での研究発表 も毎年 のように
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な され 、 ま た 、 外 国 か ら当 教 室 へ の 来 訪 呂 も 多い ほ か 、
す て に 、 ドイ ツ 、 ア メ リ カ、 カナ タへ の 留 学 経 験 剖,多
く、 現 在5名 が 留 学 中 て あ り ます
以iの よ うに 診 療 、 教 育 、 酬 ゲピ活 動 の 、美か に 、 野 球 、
テ ニ ス 、 サ,ノ ノー 父ンヘキ ー な とび)ス ポ ー ツ も盛 ん にflわ
抗 て い 狂す 毎{1学 内V.と よ り他 た学 との 問 で 定 期 戦
を 行 っ て いTす が 、 当 教 客 に は スホ ー ソマ ン も 多 く、 よ
い 成 績 を 収 め て い ますrた 、 コル フ熱 も 盛 ん で 、 年2
回 コ ンへ か 行わ れ て い ます か 、 これ は 医 局 員 の リフ レ ソ
!・ あ る い は 健 康 綿 持 に 大 きな 役 割 を 果Lて い 支す
ま た 、'12回 開 催 さ;/ま1'同 門 会 に お き 主し て も例 年
多数 の 参 会 名が あ り、 学 術講 演 の ほ か い ろ ん な 話 題 に 花
を咲 か せ 楽 し い 霧 川 気 の 中 で 懇 親 会 か 開 か'1:い ます
この よ うに 今 や わ か 弟 二 夕i科学 教 室 は 幅 広 い学 問 の 場
を 通Lて 国 内 は も と よ り国 外 に も広 く 視野 を 向 け て 、 日
夜 診 療 、 教 育 、 側 定に 、 和 や か な 環 境 の 中 て 教 授 を 軸 に
1矧。)員黛 員 が ・致 卜II結し て 鋭 意 努 力 を 重 ね て お り ます
/:.i後さ ら に 飛躍 的 な 発 展 を とr_12.1るこ と を 目 さ し 、 精 進
し て い る 次 笛 て す
(第 二 外 利 教 牢 ・助 教 授 岡 田 昌義)
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